・・・昨今、避けなければならないのは”三密”とのこと。
深い山の中の渓流に至ってしまえば、その心配はないでしょう。
道中も気を付けて防備さえすれば。
問題は・・・
お目付け役(=家内)の目を盗み、如何にして”隠密”裏に居城を出奔するか。
そんな大事が上手く運ぶハズもなく、
機材・武具を車載する手前、お目付に見事にそれを悟られて。
「この非常時に、何を考えているの!」
”厳密”に下されたお沙汰は、座敷牢での幽閉です。。。
先々週の吉田川釣行、
その道中は郡上八幡の街中でミミズを買いました。
毎年でのシーズン初め、城南の交差点にほど近い釣具屋さん、
そこで買うミミズは太くて生きがよく、オオモノ狙いには必需、
ミミズ通しにも負けない丈夫なミミズです。
その名も「郡上天然ミミズ」。
この、ネーミングが良いですね。
渓流釣りはその王国の郡上。
そこで、その名前を冠して、エサとして売られているミミズ。
如何にも、これで釣れそうです。
もしこれが、小生のご近所で「尾張天然ミミズ」の名前で売られていたら・・・
フナかコイの釣餌用?それとも園芸用・農耕用?
ピンときませんね。
今年は写真のように缶袋に入った状態でした。
袋の中には小穴の開いたビニール袋、
その中にもみ殻や湿ったおが粉と一緒にミミズさんが。
都合、お値段は一袋400円ナリ。
小生のいつもの行きつけ、ニヒルな午後を過ごす近所の釣具屋さん、
量販店的なそこでも、もちろんミミズは売っています。
どこの釣具屋さんでも目に付く、
「熊」の名を称した綺麗な化粧箱に入って、
お値段は確か600円前後だったかと。
同封されている「土」は本当の自然土ではなく、
恐らく紙か何かをネリ状にして、小粒で湿った固形物にて。
手の込んだ人工「土」と冷蔵庫での保管販売なので値段が若干でお高め、
経験上ですが、半年以上はこの状態で冷蔵保管なら生きています。
ちなみに郡上ミミズは冷蔵庫に入れられることなく、
冷たくて寒そうな(失礼します、釣具屋さん)、
お店の土間で直置きされての販売です。
ただ、生きの良さ、で比べるならば、俄然、軍配は郡上天然に!
針掛け前の餌箱はその上、困るくらいにニョロニョロと這いずり回り、
指でつまんでミミズ通しに掛けるにも一苦労です。
何の拍子でブランド米ならぬ「郡上天然ミミズ」の存在を知ったのか?
・・・確か、郡上の釣具屋さんで「なんじゃ、これは?」と、
おもしろ・おかしく、それで初めて購入したような気が・・・
それからは毎年、二箱を購入後に飼育・繁殖をしています。
ただ、初めて購入した天然ミミズは斯様で立派な化粧箱入りでした。
キチンとした印刷箱に納められ、
地産地消はブランドの維持に努められていました。
その2年ほど後には、化粧箱の様子が略儀に変わり・・・
印刷がハンコへ簡易化されちゃって。
でも、中身は変わらず生きがよく、お値段は不変。
その翌年はハンコ自体が無くなって、のっぺらぼうの箱入りに。
・・・やはり、確かなブランドの維持に名称は必須、
そして今年はハンコは復活、されど缶袋入りで・・・
釣具屋さんのお話では、生産者が変わられたとのことで。
それでも、中身は変わらず生きがよく、お値段も不変でした。
きっと生産者さんは家内作業での生産・採取でしょう。
・・・どのように・どこから、生産・採取されているのか、
釣具屋さんに詳細は怖くてとても聞け出せないです・・・
簡易化・効率化で品質は落とさず値段を維持。
小生も職場で同じように日々改善、原価低減に励んでいます。
同じような経済活動が、ここ、ミミズの販売にも。
仮にお値段が500円になったとしても、
「熊」ミミズとの競合では、未だに優位を保っています。
加えてそのブランド力(?)と高い品質力、
わしゃ、絶対に、買いますよ。
・・・お沙汰に従って座敷牢で過ごす身の上。
”三密”の代わりに”壇蜜”さんのDVDで、今週末のお父さんはゴロンタです。