ご諸兄各位殿
釣り場で雨が降っているよりは、やはり晴れの方が良い。
いや~、正確には、曇りか薄曇りの方が。
それに風も困りもの。
それに風も困りもの。
釣行の2~3日前にシッカリとお降り頂いて水位・風向きは安定、
次の雨が来る、その直前の薄曇り日なら、小生的にはグ~!
でも・・・
神さま、仏さまは千里眼、日頃の我が所業悪行をお見通し。
世の中、斯様に都合良く行くことは、マズ無く。
期待をしていた金曜日の雨も、残念ながらお湿り程度。
そんな週末くらいは、家でジっとしていれば良いのに。
結局、それが出来ない、ガマン出来ない渓流釣り師。
・・・わがままナンです、ハイ。
根尾黒津の流れは薄く細く、河原の石は白く輝き、川底の色は茶色。
そこに至る少し前、断崖絶壁の中段を走る曲道細道はR157。
眼下の根尾川は、お水はあるのですが、動きが無く水たまりの様相。
「こりゃ、今日は、厳しい戦(いくさ)になりそうじゃ・・・」
ところが・・・
黒津はいつもの橋を渡って直ぐの原っぱ、そこには既にご同輩のお車が。
「こんな日に?
しょうがない、もう少し上流へ行くか・・・」
ところが・・・
越波へ抜ける道が根尾川から離れるあたり、
ここにも、既に別のご同輩のお車が。
河原を覗くとご年配の二人組、毛針釣りのご様子です。
「まいったな・・・」
昨夜は車中泊だった小生、その上を行かれる毛針師さん。
さすがに、諦めが付きます。
一旦、きびすを返してR157へ戻り、大河原方面は上流へ。
上手い具合に川へ降りられる入渓口を見つけます。
装備を身につけ、入渓路を下り、河原に降り立ち。
夏の朝の渓流、そのすがすがしさを満喫しながら、一服と撮影。
幸せのひととき。
その後、おもむろに竿に仕掛けを結わえ、スルスルと伸ばし・・・
その刹那!遠方に何かが動く気配が。
湾曲して見通しの悪い川の下流から、人影が登ってきます。
ありゃ?
先ほどのご年配の毛針師さん、その二人組!?
十二分に距離を置いて入渓したつもり、なんですが・・・
お歳に似合わず(失礼)・・・まさに鬼神の如くはその健脚!
ご挨拶の後、ここは川の掟とおり、まだ竿を出していない小生が道を譲り。
釣果を伺うと、茶色いウエーダーの方、塩焼きサイズを一匹のみとのこと。
・・・あれだけの区間を歩まれて??
先週からブドウ虫に軍配が上がる状況。
お魚も陸虫に興味を示し始める昨今、毛針には有利かと・・・
それでも、その釣果。
先行されるベテラン風情は健脚なご年配、その後行を勤めるエサ師の小生。
・・・神は我を見捨てたか??
<打つ手なし・・・>
毛針師さんご一行と距離を置くため、脇の流れで川虫を捕ります。
川底はヌカるんでいるのですが、コケの色は茶色。
長良川と違って白色のそれとは違う様子。
岩を裏返したり、シューズで小岩をかき混ぜ・・・しかし、
たも網に収まるのは小虫ばかり、数は居るのですがね。
残念、本日は川虫、諦めます。
瀬を中心に、少しでも水深があるポイントを丹念に。
エサはブドウ虫が主体。
歩いては釣り、歩いては釣り・・・小生、週末は山の河原の放浪者。
目印下から、風対策で水量に対して大きめ・重め、1号ガン玉まで、
その距離は30cmくらい。
浅いんです、流れが。
こんな木陰下の早めな流れ。
普段なら、必ず、何か少しは良いことが起きルンですが、
本日はウンともスンとも・・・
お、良いですね~、少し深めな早瀬の下。
目印下を50cm(それでも・・・)くらいに伸ばして。
と!アタリです!!
やさしく、ていねいに、ソっと合わせると・・・
揚がってきたのは茶色い小枝、クソっ・・・と、最初は思ったのですが。
よく見ると、小さなカジカさんでした。
脇流れでの川虫採り、まま紛れ込むこのお魚、本日は流れの中心から。
エサのミミズ、それを小さなお口からはみ出して・・・
先行しているハズの毛針師ご一行、下ってこられる気配も無い様子。
根尾西谷川を知り尽くし、他の退渓路をご存じ??
あれからの釣果は、如何ばかりであったのか???
時刻は10:30、少し早いですが、打ち止めとします。
しみったれた事を言ってしまえば、どうにかボ~ズは回避の本日。
まあしかし、こんな日もあります。
暑くも無く、寒くも無く、風は強かったですが、お空は真っ青。
深緑の山肌、その間を流れ行く雲、ぼんやり眺めているだけで。
・・・最高です!
週末だけの、このわがまま、今暫くは、辞められそうに、ありませぬ。
<データ>
6月16日
エサ :ブドウ虫、ミミズ
竿 :7m 渓峰尖
仕掛 : 針 吉村7号
6月16日
エサ :ブドウ虫、ミミズ
竿 :7m 渓峰尖
仕掛 : 針 吉村7号
水中糸 0.3号 4.5m
天井糸 0.6号 1.5m
錘 1号
釣果 : カジカ 2寸 1匹 のみ
錘 1号
釣果 : カジカ 2寸 1匹 のみ
渇水、ここに至れり・・・