終わり良ければ総て良し。
どこかで聞いたようなセリフで締めくくった、先週の馬瀬川釣行でした。
いえ・・・
あの時は、そのつもり、だったのですが。
いけませんね、今シーズンの渓流釣行、
諸事とは言え後半は車中泊なしの午前のみ釣行でした。
こう、なんと申しましょうか、言ってしまえば不完全燃焼なのです。
いつもの回りくどい言い訳、それはこれくらいで。
本当のシーズン最終日は9月30日、前夜から行って参りました。
<冷え込んだ前夜翌朝>
今回のプラン、
前夜は29日から車中泊(もち、業務後)、
翌日の30日は朝から夕方まで、久しぶりの「どっぷり」釣行。
でもって、その晩は民宿でゆるりとご一泊、
翌日1日の釣行は既にご法度が故、
のんびりと南飛騨の秋を満喫しながらの「豪勢なプラン?」なのであります。
しかしながら・・・
神さま・仏さまは良くご存知で、
皆さまがお仕事に励む平日での釣行です、もう、即、天罰が。
秋神温泉はその横の「ポツンとおトイレ」はその駐車場での車中泊、
キラキラ光る満天のお星さまの下は見事な放射冷却現象、
翌朝の気温は9℃・・・冷え込みました。
寝袋に厚手の毛布を掛けての車中泊は用意万端、
眠る事自体は寒くは無かったのですが、
冷え込んだ翌朝は朝からの快晴、これは釣果にきっと影響が。
そんな中、
朝食にカップラーメンを車外で頂いていると、
恐らくは秋神温泉の関係者、
農作業に向かわれる途中でしょう、朝早くからお声がけを頂きました。
・・・斯様な寒い山の中のトイレ前、
酔狂にも湯気を立ててズルズルと麺を啜る変質者、
きっと釣り人だろうが、こりゃ、声を掛けた方が良いのでは、のご判断から?
この方のお話によると・・・
アマゴは既に産卵期を終えて釣るのは難しい、
イワナはこれからが産卵期で、上流や支流に向かうはず。
トイレ裏の淵は狙い目も、短竿・短糸にてアプローチは慎重に。
イワナも盛期より食が細くなっているから難しい、
それでもミミズよりブドウ虫がベター。
・・・年上の同性にはご親切にされ、
ご妙齢の異性からは見事に冷たくあしらわれる、
今回も小生の「生まれ付いた星の元」、それに感謝です・・・
<トイレ裏は空振り>
早速にも装備を整えて、一枚上着を着込んでの出陣です。
ヒンヤリとした渓流、
そこに静かに朝日が差し込み始めます。
アドバイス通り、淵へは慎重にアプローチ、
しかしブドウ虫のエサで岩裏・淀みをピンポイントもアタリなく。
・・・先週の馬瀬川上流、
これでそこそこ釣果が重なりました。
しかしながら、昨日の好調が今日は続かない渓流釣りです。
一週間の時間差、
ましてや今朝の冷え込み、
そして見事なまでの秋晴れの快晴。
同じ南飛騨でも、やはり秋神川の上流、若干それより標高も高く、既に時遅し!?
小一時間粘りましたが、ここが引き際と思え、今回もここより下流へ。
<毎度、秋神川は胡桃島近辺>
今回は「くるみランドEVオートキャンプ場」、
管理人さんらしき方にお声がけをして、この裏から入渓させて頂きます。
先ほどのトイレから2~3km下っただけですが、
頭上が開けて青空が眩しい渓相です。
水量の多い本日の秋神川、
瀬の終端は落込み前、浅場を幾度も渡河して上流へ釣り上がります。
・・・掛かるお魚はご健在!
しかし、小アマゴさんばかりナリ。
それでも、それが重なれば、いつかは・・・
昨年に泣き尺アマゴを釣り上げた、胡桃島林道の橋が見えて来ました。
意外と川沿いに枯れ沢、増水時の分流があり、
素直に川のさかのぼりが可能なこの近辺、
昨年は雨の中で気づけませんでした。
・・・通えばいろいろと見えて来ますね、同じポイントも新鮮に思えて。
ただ今年は、「泣き尺」どころか「塩焼き」さえ、御目文字が叶わず。
秋晴れは青空の下、
川面を流れる風も、冷たさが抜け、いつしか心地よく。
掛かるお魚はおチビさんばかり、
撮れる写真は素敵な川の風景ばかり。
秋の一日、あくせくしても詮無きこと?
いつの間にか、それでも良いような気がし出して。
・・・とにかく、本日は、どっぷり、浸りたく。
徘徊の歩みを止めて、河原での昼食も久しぶり。
ランチパックに菓子パン。
青空の下、これがナゼか美味いんです。
本日は幾度目でしょう?
上流にまた落ち込みが見えて来ました。
しばらく、この落ち込み&淵で粘るも、
ここも、やはり、釣果は小アマゴさんばかり・・・
<陽も傾いて参りました。>
本日はここまで、本当によく歩きました。
それでも、夕まずめに向けて、もうワンチャンス。
大きく秋神川を車で下ることに。
かつての秋神川のランドマーク、
桑之島の堰堤は2年前の水害で流されてしまいました。
川の流れ、その力は強大です。
今年のその様子は・・・
未だ懸命に工事中・・・
まだまだ復旧には時間が掛かりそうです。
それでも、この直ぐ下流では地元の方でしょう、釣り師さんが。
小生も堰堤のあった場所から、今しばらく下流のポイントへ。
山に陽が隠れるまで、どうでしょう、小一時間くらい。
本当にホント、今シーズンは最後の竿出しを。
と言いましょうか・・・
釣果より沈み行く秋の夕日に思いを馳せて、
もう、写真撮影が優先だったりして。
だって、底抜けに綺麗なんです・・・
最後の釣果は如何にも小生らしく、
お外道様は生きの良い大ウグイさんでした。。。
<翌日はゆるり、林道ドライブ&トドメの温泉!>
日暮れ間近まで釣り糸を垂れた後、
二年ぶりの西洞川沿いは民宿に入ります。
女将さんもワンちゃんも、お変わりなく元気そうでした。
ここの常連で以前に宿泊が何度か一緒であったヨシダさん、
一昨年に体調を崩されたと聞き及んでいましたが、
女将さんのお話ではヨシダさんのご友人、
昨日で宿泊され、そのご様子はご快癒に向かわれているとのこと。
流石にまだ、ここ秋神川までの釣行は叶わないようですが、
お元気にされていると伺い、何よりでした。
・・・よく歩いた?本日の釣行です。
夕食後はバタン・キュ~で熟睡・・・
翌朝は10月1日、既に禁漁期間。
ゆっくり目に宿を立ち、帰路は濁河温泉方面へ林道を登ります。
今シーズンも夢を求め幾度か、このような林道を走りました。
林道を登りきると標高は1,500m、
久しぶりに訪れるは「御岳パノラマライン」です。
この細道を鈴蘭峠、飛騨小坂に向けて。
途中、展望台から望む御岳山。
・・・正直なところ、この大平展望台からの眺め、それはイマイチ。
展望台直下の木々、その背丈が延びてきて。
今少し、御岳パノラマラインを鈴蘭峠に向けて走り、
名も無いカーブの駐車帯、そこからの眺めの方がベターです。
時間は午前中なので御岳山は青く山影が見えるだけ。
もう少し季節が進み、
ひと雪降った後の小春日和は晴天、しかも西日は夕暮れ時がオススメです。
・・・この御岳山は裏側・東側の西野川に末川。
今シーズンは残念、一回のみの釣行でした・・・
鈴蘭峠を下って、飛騨小坂は「ひめしゃがの湯」へ。
今回の釣行、愛知県民の小生も県民割で民宿代は半額、
また「岐阜旅コイン」も頂けて、ここでの温泉代は浮いちゃいました。
・・・ただ、スマホでの登録、それが慣れずでモタついて。
ほんと、歳ですね、受付のお嬢様、お手間を掛けました・・・
小生の今年の渓流釣行、はたまた、渓流撮影紀行!?
本当に、これにて、お開きです。
<データ>
9月30日 秋神川
エサ :ブドウ虫、ミミズ
竿 :7.0m 渓峰尖 仕掛 :針 吉村7号
錘 1B~2B号
トイレ裏:天井糸 0.7号 1.5m
水中糸 0.6号 2.0m
秋神本筋:水中糸0.7号 6mトオシ
秋神本筋:水中糸0.7号 6mトオシ
※仕掛けだけは、気合が入って・・・
釣果 :小アマゴ ツ抜け
お外道様 数匹
釣果 :小アマゴ ツ抜け
お外道様 数匹
気温 :9~22℃
天候 :晴れ
表層水温 :未計測
月齢 :4.2