早い渓流では2月初日からシーズン開幕です。
小生の開幕は今年もきっとお彼岸の前後辺り。
まだ時間はありますが、そろそろ仕掛けの作成に掛かります。
「備えあれば患いなし」「何事も段取り八分」とはよく言いますね。
渓流釣りに限りませんが釣りを為される方は概ね、
仕掛けや下準備が叶うモノ、
それらは事前に家で用意してから釣行に出かけます。
渓流エサ釣りの場合は水中糸として、
糸に釣り針を結わえ、
次いで目印を括り付け、
一定の長さで糸を切った後、
最後にチチワを設けて仕掛巻に。
・・・錘は川に到着してから、
水の流れ具合やポイントに応じて、
その場で重さを選択して取り付けます。
人によってやり方はマチマチですが、
小生の場合は針・目印・チチワを付けた0.3号糸を4.5m、
これを仕掛巻に巻いて複数を用意しています。
この仕掛巻なのですが・・・
お気に入りは「ONI ラーヂ ソフト仕掛巻 50」、
残念ながら、かなり以前から販売終了のご様子なんです。
直径が5cmくらいと糸巻きでは小型な部類、
4.5mの糸なら32回ほど巻き上げればその長さに。
これを釣行時は数個ほど、
釣りチョッキのポケットに忍ばせて、
山奥の深い渓谷はその河原に降り立ちます。
川底の石や沈木に水中糸が根がかり、
果ては粗忽者の所業です、木釣り・枝釣りも日にも何回か。
針や錘下のみのロストなら、
その場で針を結わえるのですが、
全体のロストや「お祭り騒ぎ」では張り替えが必要となります。
しかし、ここは木々に囲まれた渓流です、
竿を置く河原が無かったり、
場合によっては川の流れに立込んで、張り替え作業が要求されます。
そんな時は一旦で竿を縮め、
天井糸に水中糸のチチワを結わえ、
この仕掛巻をたも網の中に放り込み、
スルスルと竿を延ばして糸を張り替えます。
小型かつ円形の糸巻き・仕掛巻だから出来る芸当かと。
・・・さあ、手際よくスマートに張り替えた仕掛け。
焦る気持ちを堪えて、お魚の待つ流れに再度トライ!
・・・なのですが、その直後にまたの根がかり(涙)。
しかも、詮無き粗忽者、彼は先ほどと同じポイントで。
三歩進んで二歩下がる!?
進歩が無いと申しましょうか、誠に我ながらイヤになります。
斯様な案配で水中糸は消耗品、日に数個は使っちゃって。
そんなことからNo.1から14まで、
買い足し買い足しで揃えた仕掛巻なのですが、
もう2つほど追加したくも、販売終了では致し方がなく。
・・・せめて、山奥の山河で紛失せず、慎重に使い続けるしか手が無いですね。
チョウチンで使用する糸は、
天井糸と同じく太めの0.7号糸、
長さも2.5mと短く張り替えも楽なことから、
こちらは発泡スチロール板の糸巻きで用意しています。
0.3号も0.7号のいずれもフロロ糸、
ヤマトヨテグス製は150mで1,000円前後です。
とても割安なのですが、
残念ながら近所の釣具屋さんでは入手が利かず、
「SW工房」での仕掛け販売もあり、まとめて数個を宅配にて購入です。
販売終了の「ONI ラーヂ ソフト仕掛巻 50」もですが、
発泡スチロール板の糸巻きもフロロ・カーボン糸も、
自然に帰らない人工的な物質で出来ています。
努々、ロストは禁物、また、回収可能なら、当然ですべきかと。
柄にもなく風邪を引いてしまった今週末、
もう間近に迫るシーズン開幕を夢見て、
静かに準備を進めるのであります。
<渓流風景は昨シーズンの最終釣行 秋神川から>