2024年4月28日日曜日

2024GW 手取川渓流釣行

 

3年前の夏に訪れたのは、ここ石川県の手取川でした。

霊峰 白山を源とする手取川は、
その登山口でもある市ノ瀬での釣りは、
酷暑に渇水の季節でしたが、それなりに楽しめました。

「雪代の季節は面白いですよ」は、
いつも弊ブログに暖かいご助言を頂けるアサシンさんから。

遥か遠くの峰々には未だ残雪が残るGWの初日、
改めて晩春から初夏に移る手取川は白峰、行って参りました。


<新しい中部縦貫自動車道>

昨日は仕事を終えてからの出立でした。
GW前日です、残業する雰囲気でも無く、定時に上がってから。

東海北陸道を白鳥から大きなループは油坂峠を登り、
R158を九頭竜湖沿いに走ります。

もう少しで九頭竜湖の駅はその手前、
いつも上流で好釣果を頂く石徹白川を少し登り、
中部縦貫自動車道の新しくも長い長いトンネルに入ります。

そこからおよそ20分・・・
以前は小一時間は掛かっていた大野市までアッという間に。

大野IC近くの温泉施設で夕食とお風呂を頂いた後、
そこからR157で白山白峰まで、どうでしょう40分くらい。

とても便利な中部縦貫自動車道です、お代は無料、が嬉しいですね。


<川釣り師の朝>

白峰の村の中は郵便局近く、
そこの「おトイレ前」が昨夜の車中泊サイトでした。

起床はまだ薄暗い4:00ですが昨晩は10:00に就寝、
高台にある白峰の集落は眼下を流れる手取川の調べ、
とても心地よく眠ることが出来ました。

寝台をかたずけ簡素な朝食を頂けば、
時は既に朝明け、緑濃い山々がお出迎えです。


本日も小さな粗相はご愛敬も、
大きな事故なく釣りが終えられるよう、
通りを挟んだお寺に手を合わせ、さあ、出立です。


<朝一番は明谷川出会い>

白峰の集落から坂を下って手取川沿い、
ものの5分と走らずも明谷川との出会いに到着です。

ただ、手取川の川面・河原へは道路から落差があり過ぎ、
今少し数百mほど上流の岩根神社近辺から入渓を。 


流れの太い手取川本流です。
エメラルドの水の色に若干、雪代でしょうか?白濁が混じっています。

瀬がメインの渓相ですが、
川中の大岩の裏側や落ち込み後の深場と、
美味しそうなポイントが連続する場所なのです。

少しだけ、心配事と言えば・・・河原の岩の色なのです。

赤い泥と申しましょうか、
岩の表面に温泉成分・酸化鉄のようなものが。

・・・拙い経験からですが、
御岳は王滝川にて斯様な渓相区間ではサッパリの釣果でした。

それでも、
この手取川はその岩の下からは、
これまた同色は赤い色の大きな川虫がたくさん。

陽は登って来たのでしょうが、
お空は雲が支配的。

低い角度から差込む間接照明は陽の光、
川面の波からの跳ね返りがとても眩しいです。

遠くに堰堤が見えて来ました。
地図で確認しても、ここ手取川の本筋は堰堤に次ぐ堰堤です。

限られた区間での釣り。
とても越えられる高さの堰堤では無く、
釣り至ってしまったら一旦、脇の県道に出るほかありません。

場合によってはその前に、大岩が「とうせんぼ」なんてことも。

でも、そんな大岩の直下、
流れも緩みプンプン、ニオイますね、お魚の気配が・・・


<二番目のポイントは天狗壁直下にて>

次のポイントへは車で移動です。
数km上流は名勝 天狗壁、その下流の湾曲点です。

陽もかなり高くなってきました。
それと同期して、お空の雲もどこえやら。

きっと青空が写り込んででしょう、
先ほどより一層、川面がとても眩しいです。

湾曲部は荒瀬の様相で、仕掛けを刺すポイントが見当たらず。

その荒瀬の終端は白波の手前側、鉄板ポイントですね。

水の色は相変わらずのエメラルド、そこに少しの白濁が重なった状態です。

この辺りは標高としては500m程度、思ったよりも高くはありません。

その為でしょうか?
対岸の木々の緑が既に薄黄緑色、
川面を伝うそよ風も心地よく、初夏の気配は本当に目に沁みます。

朝方は少し寒くてカッパを着込んでの開始でしたが、
この頃には既にリュックの中に仕舞われて・・・


<三か所目は三ツ谷川の上流へ>

次なる移動は支流、谷に向かいます。

途中、百万貫岩の近辺から、白山方面を望みます。

若葉が生い茂る手前側の広葉樹と、雪山の白山の対比が綺麗です。

・・・前回の釣行では市ノ瀬のキャンプ場前の旅館の主、
小生のキャラもきっと重なってでしょう、大変にご親切にして頂きました。

彼からのご助言では「白峰の釣り」、
その真骨頂は支流・細谷へ入り込んでから、でした。

しかしながら、
毎度の一人釣行は小生の釣り、
朝方にお寺さまにもお願いした手前、
あまりにも無茶・無謀なことは出来ません。

当面の最大の懸案は「クマさんとの遭遇」です。

前回の三ツ谷川の入渓ポイント、
そこより更に奥へと軽巡ハスラーで入り込み、
冒険釣行の事前準備は例の如く、十秒間のクラクション鳴らし、
クマ避けの鈴はもちろんですが、防水スピーカーで行進曲を大音量にて。

・・・重ねての申し出です、
小生、決して、どこかの政治結社、という訳ではなくて。(笑)



お時間もお時間です、
細谷に差し込む日差しは十分、
これなら、クマさんの心配は稀有ですね。

前回の入渓点は落差があり、
まともな入渓は出来かねましたが、
ここまで上流に登ると意外にも落差はありません。

ここも本筋と同じく、堰堤のレンゾク!

でも、その区間は短く、また高さもそれほどでも・・・
堰堤の探りを終えたら、脇の林道に登り、次なる堰堤区間へ。

バカと煙は何とやら。
必ず堰堤上では下を覗き込む小生。

それでも、意外にも、高所恐怖症なのです・・・

静かなトロ場です。
粗忽者の小生ですが、次なるポイントでの策を思い、
遠くに見える落込み&深場、
そこにはそっと、抜き足・差し足・忍び足で・・・

谷川は川幅も狭く、
先ほどから竿は5.3mでチョウチン仕掛け。

あまたと続くポイント、
その一点一点を丁寧に攻略、川をさかのぼります。

その登り詰めての大堰堤、幾何学的で面白い構築物です。



・・・少しお空が曇ってきました。
朝方の曇り方と違って、黒雲がまま見られます。

ここは白山 白峰は深い谷底、一雨来ると厄介・危険です。

まだまだ続く三ツ谷川ですが、
河原の茶色に山々の緑、そのコントラストを魚に、
退渓の一仕事は斜面登り後、橋の上でお茶と一服を所望します。

・・・今回はここまでですね。



「お~い、
 風光明媚な白山 白峰の風景はいいけれど、
 今回の記事、
 お魚の写真も無ければ、釣果に全く触れていないじゃないか!」

・・・斯様なお言葉を頂きそうですが、
間違いのない季節に、間違いのないポイントへ赴き、
加えて、朝早くからお寺さまにも手を合わせた小生なのですが。

ご諸兄、お察し下され。。。(笑)


<データ>
4月27日 
●手取川
エサ   :ミミズ、川虫
竿    :8.5m  渓峰本流
仕掛   :針 吉村7号 
      錘  B~2B号
                    天井糸 0.7号 3.0m 
                    水中糸 0.3号 4.5m
釣果   :全くのボ~ズ
●三ツ谷川
竿     :6m 渓秀
仕掛    :針 吉村7号
       水中糸 0.7号 2.5m
       錘 1~B号
釣果    :見事にボ~ズ
気温    :10~20℃  
天候    :曇り まま晴れ
表層水温  :13℃
月齢    :18.4