釣り餌として飼育しているミミズさん、
その飼育の副産物として大量の飼育土が出来ちゃいます。
これまでは箱庭のアジサイやキンモクセイの根元に撒いて、
季節折々の見事な開花を楽しませて頂きました。
肥料としての効果は実体験から折り紙付き。
しかしながら、そこは狭い箱庭です。
毎年で発生する飼育土を撒き続けるには手狭なのです。
・・・何かイイ処分の仕方は無いモノだろうか?
そんな困り事から、先般で開設をした「メルカリshops」です。
メルカリには屋号を「SW工房」として、
昨年から渓流釣り仕掛けや渓流風景写真を販売し、
メルカリ事務局から「ダメ出し」を連絡頂いた太ミミズは、
今はヤフオク(3月まで休止です)に引っ越しも、とても良い売れ行きでした。
ミミズと同様にメルカリでの肥料販売はご法度も、
メルカリshopsではその扱いはOKなのですが、
肥料の販売ならびにその目的での生産には、
都道府県への届け出が必要なのです。
詳しくはこちらを・・・
↓
そんなことからこのお休みの間、届出書類の作成と準備を行いました。
ミミズの飼育土、言い換えてしまえば、ミミズの糞です。
届出上で肥料は普通肥料と特殊肥料に分けられ、
魚かすや米ぬか、動物の糞などの堆肥は特殊肥料に分類されるそうです。
特殊肥料の場合、届け出に必要な書類は、
・特殊肥料生産業者届出書
・生産工程の概要
・分析成績書
・連絡先の説明資料
・肥料販売業務開始届出書
・住民票
と、結構な枚数の書類です。
それでも、特殊肥料生産業者届出書 と 肥料販売業務開始届出書 は、
概ねは何度も何度も氏名と住所を繰返し記載するだけ。
分析成績書 は分析機関への有償依頼、住民票はお役所へ取りに行くだけ。
手間と費用は掛かりますが、さほど難しいものではありません。
・・・面白い資料は「生産工程の概要」なんです。
「尾張米糠酸素太ミミズ堆肥」の生産工程の概要 と題して、フローチャート式で「生産の順序」を示すのですが、
愛知県の農政部HPには「お手本」が掲載され、
それに習って編集作成するだけのこと、
これも難しくはありません。
・エアーレーション:金魚のブクブクです。
・切り返し回数:2つの飼育箱、毎週交互で釣り餌はミミズさんの取り出しから。
・飼育期間:も~う、夏場は2か月も飼育したら、香り立つ発酵具合でして。
至極、まじめに、真実を記載します。
それに・・・
愛知県の管理・肥料農薬取締G(怖いお名前!)に下書きをメール送付したら、
とてもやさしく、担当のおねえさまが、間違い・不足箇所を添削して頂けて。
田中様、本当にありがとうございました。
しかしながら・・・
ナゼ、これほどまでに、細かな工程説明が必要なのでしょう?
その昔・・・
肥料の生産工程をヒントに火薬が作られた歴史から、と思っていたのですが。
どうも、もっと身近な視点からのようで、
家畜由来の堆肥から農作物への病気が発生したり、
口蹄疫(ユンケルじゃ、ないですよ)なんかも関連するようです。
単純な「尾張米糠酸素太ミミズ堆肥」の生産工程ですが、
ミョ~な原料が使われていないか、きちんと説明する必要がありますね。
・・・それともう一つ、面白そうな資料は「分析成績書」です。
これはまだ、これから見積と分析依頼を掛けるのですが、
果たして「尾張米糠酸素太ミミズ堆肥」の肥料としての実力は如何に?
窒素、リン酸、カリウム、カルシウムなど無機系の成分割合や、
その他の有機系の成分がどの程度で含まれるのか?
本家本元の化学肥料に負けず劣らぬの自信はあるのですが。
経験上の効果は確認済も、数値的な評価も結果が楽しみです。
その分析機関に送付する為に、お休み中は飼育土を天日干ししました。
しかし・・・
溜まりに溜まったミミズの飼育土、
水分を含むも流動性は無く結構に高粘度、
元のカブトムシ飼育マットの面影は全くありません。
これをトレーに移しまして。
こう、何と申しましょうか・・・
これだけ見れば美味しそうな八丁味噌?
しかし、ニオイは紛れもなくミソではなくてク〇。
渓流釣りシーズンの毎週は釣行前、
釣り餌はミミズさんを取り出すが為とは言え、
ここに素手を入れる傾奇者の心情が理解できませんね。(笑)
よくもまあ、腹下りなど、体調を崩す事無く・・・
物置の屋根上は日当たり・風通しも良く、ここに一週間ほど曝しておきます。
乾燥後はこれを砕いて、500gを分析機関に送付する予定です。
エコロジーに富んだ釣り餌と肥料の関係、
ムダの無い生産サイクルはSDG’s的にも宜しいのでは?
そして!
取らぬ狸の皮算用、
さて、特殊肥料は1kgをお幾らで販売しましょうか!?
夢の膨らむ新年です。