「コップ半分ですが地酒、飲まれますか?」
宿の女将(と言っても、おばあちゃん)に勧められ。
釣行初日の夕食は、アユのから揚げにイワナの塩焼き。
秋神川の支流、西洞川沿いの民宿。
昨年も同じ秋分の頃、今夜のように釣行で宿泊しました。
今年は千客万来。
土木工事のおじさん達が数名。
小生と同じ、渓流釣客が2組で数名。
夕げの食卓は賑やかです。
ゲコな小生、勧められても、マズ飲まないタチなのですが、
腰の曲がった年老いた女将のお勧め、
ムゲに断りきれず、頂くことに。
・・・でも、これが、ホント、効くんデス。
お宿の食堂。
壁に掲げられた今年の釣記録。
アマゴ優勝は353mmの松永さん。
”フっ、勝ったな。オレっちは36cmよ・・・”
と、アユのから揚げをカジりながら、心でほくそ笑み。
・・・酔っ払い、ここに至れり。イヤらしいこと、この上なし。
一人姑息に塩焼きをツマみながらニヤニヤ。
たった7mmの差で悦にいる小生。
もちろん、36cmはここ秋神川で釣った訳でもないのに。
カ~、ほんと、まったく我ながら、器の小ささが忍ばれます。
慣れないお酒、夕食後は即、お部屋でバタンQ~。
・・・ゲコの戯れとお許しくだされ。。。
<益田川上流は朝日支所近辺>
今朝はお昼少し前から入った益田川。
早いもので一年ぶり、今日は昨年ほど水量は無く。
その水温も幾分、昨年より低いような。
そして、面白いように釣れます!
・・・小アマゴさんが。
シーズンも最終盤。
竿の扱いにも磨きがかかり、狙ったポイントは百発百中!
落ち込み後、
せり出した灌木下の流れ。
もう、プンプン臭います。
7m竿に短め6mの糸。
気づかれないよう、遠間から、
サイドスローで、エイ!
沈み込み時間を見越して、
白波の真ん中。
ナイスな着水!
灌木の意地の悪い小枝、その手前はギリ際を目印が左から右に横切ります。
細糸でオオモノを掛けたときもそうですが、
こんな時も肝ヒヤなおチビり・タイム!!
・・・渓流釣り、Mな心を鷲づかみ。
軽くアワせると綺麗に針掛かり。
このパターンがこの場所だけで数回。
・・・小アマゴさんで。
流心の向こう側、
丸岩の背後から次の
落ち込み手前まで。
オーバースローで振り込んで、
仕掛けを流します。
ここでも、面白い具合に
アタリとアワせが噛み合います。
・・・小アマゴさんの。
しかし、半年のシーズンでようやく取り戻した振り込みの勘。
もう今暫くでシーズン・オフ、その養った勘も、元の木阿弥。
何だか、毎年、その繰り返しのような??
・・・小生の釣りの技量、少しは進歩はしていると思いたいのですが。
<午後からは青屋川、今回のハイライト!?>
午前中の益田川から3kmほど上流。
青屋川との出会いから青屋川をさかのぼります。
入渓口の手前、田んぼでは稲刈りの真っ最中。
ご挨拶をして獣柵の扉から川へ降り立ちます。
小生 「すみません、お邪魔します。」
おじさん「どうぞどうぞ。」
おばさん「綺麗な川だから、大きいのが釣れますよ。
がんばってねえ~。」
おばさんの言われるとおり、青屋川は綺麗な川です。
これはまさしく、地元愛・郷土愛のタマモノ。
本当にありがとうございます。
がんばって、オオモノ、狙います!
川幅が狭く木々に覆われた青屋川、竿を4.5mに持ち替えて。
こんな沈み岩が何個か、
良い具合に点在するポイント。
ブドウ虫を振り込むと、
スワ、アタリです!
その銀影は結構なサイズ!
こりゃ、おばさんの言うとおり!
が!
いきなりすっぽ抜け!
針が外れて反動で、仕掛けもろとも頭上背後の木の枝に・・・
クッショ~!
冷静に、冷静に・・・
ポイントからそっと大きく後退、離れた場所で糸を張り替え。
で、お茶を飲み飲み、タバコをスパスパ、時間稼ぎは迂直(うちょく)の計。
十分に時間を取った後、再び、そっとポイントへ近づき。
振り込み点は先ほどより、若干で奥側の対岸岩のすれすれに。
エサもミミズに取り替えて。
これすなわち、川中島はキツツキの戦法。
・・・何のこっちゃ??
それはともかくも・・・
来ました!またアタリです!
今回は十分に二呼吸、間を置いて、アワせます・・・
OK!針掛かりしました!
先ほどと同じく、十二分な重量感!
慎重に慎重に引き寄せて・・・ネット・イン!
・・・まあ、世の中、こんなモンです。
尺には及ばないでしょうが、
20cm台後半の大ウグイさん。
いや、ほんと、浮かれ気分であった小生。
ネットに入るまで、走り具合に引き具合、
これは間違いなくアマゴさんと。
でもしかし、この育ちに育った大ウグイ、
これも立派な地元愛・郷土愛の結果かと。
改めまして、川への山への愛情。
素晴らしい環境を保とうとする、
地元の皆様に感謝・・・
<二日目は秋神川>
昨夜は夜半に雨が降った様子。
草木に岩石、全てがしっとりと濡れて。
秋神川はこおろぎ橋の下流から開始です。
昨夜、女将に勧められた、あれしきの地酒で若干頭が痛く・・・
ほんと、ゲコな小生。
でも、渓流に降り立てば、そんな頭痛もどこえやら・・・
ここは・・・と言うポイントで、まず外れが無いこと。
瀬の緩み、淵の落ち込み、
その駆け上がり。
ほぼほぼ、入れ食い状態。
ただただ、もう少し、
サイズUPが頂けると・・・
昨日の益田川と同じく、
小アマゴさんのオンパレード。
そして、川の織りなす風情は青屋川と同様、どこまでも綺麗です。
その綺麗さ加減に皆が魅了されるのでしょう。
気が付けば、立ち位置の上流・下流にも、いつしかご同輩のお姿が。
何となくですが、今年の秋は季節の歩みが少し早めな感じです。
さあ、今シーズンも残すところ、次週は土曜日まで。
風に吹かれに、どこへ行こうか、その風任せ・・・
<データ>
9月22日
●益田川上流 11~13時
エサ :ブドウ虫、ミミズ
竿 :7m
仕掛 :針 吉村7.5号、 水中糸 0.3号 4.5m
天井糸 0.6号 1.5m
錘 1~B1号
釣果 :小アマゴ ウグイ 10数匹 全リリース
気温 :18~25℃
天候 :雲まま晴
表層水温 :14℃
●青屋川 14~16時
エサ :ブドウ虫、ミミズ
竿 :5.3m (ほぼズームで4.5m)
仕掛 :針 吉村7.5号、 水中糸 0.3号 3.5m
錘 B1~B2号
釣果 :小アマゴ 3匹 大ウグイ 1匹 全リリース
9月23日 6~12時
●秋神川 16~18時
エサ :ブドウ虫、ミミズ
竿 :7m
仕掛 :針 吉村7.5号、 水中糸 0.3号 4.5m
天井糸 0.6号 1.5m
錘 B1~B2号
釣果 :小アマゴ 数匹
ウグイ 3匹 全リリース
気温 :14~22℃
天候 :前夜に雨、日中は晴まま曇
表層水温 :12℃
一泊二日で、何と、お持ち帰りなし!
とは言え、大ウグイさんを家に持って帰っても・・・