ご諸兄各位殿
漁協や皆様の情報から高水と聞き及び、期待を胸に訪れた馬瀬川。
いつもより、エサのミミズさんも多めに用意して。
朝を迎えた道の駅 パスカル清見横の馬瀬川はそのウワサとおり、
良い案配の流れでした。
さあ、本日はここより上流に向かおうか?
さすれば川幅は狭くなりますが、アユ師様各位にご迷惑無く、
のんびり竿を出せます。
はたまた、オオモノ目指して下流に向かおうか??
川幅は広くなり、ブ~ンと本流竿、それを目一杯で振り回せます。
日頃の生活、溜まりに溜まったストレス解消に。
・・・大事な大事な、思案の為所です。
<久しぶりの老谷近辺>
5月の中旬に訪れたここ馬瀬川は、
大原からトンネルを幾つか越えた、川上(かおれ)でした。
その時は良型のアマゴさん、イワナさん混じりで良い釣果。
そんなつい最近の美味しい記憶が、
小生を大原から下流へと向かわせました。
・・・ただ、渓流釣りでの「一ヶ月前」は、もう「昔」!
下手をすると「昨日」の出来事だって、当てに出来ません。
日々刻々、変化する流れ・自然相手の釣り、その理由です・・・
老谷の古い橋から覗いた馬瀬川は勢いのある流れ。
数年前までは斯様なテトラは無く、丁度この右に曲がるポイントに、
美味しい美味しい大淵がありました。
振り込んで釣り上げて、振り込んで釣り上げて・・・
何度も繰り返しても釣れるアマゴさん。
それは、まるで、打ち出の小槌ならぬ「打ち出の大淵」!
でも・・・
極端ですが「昨日は昔の物語」な渓流釣り、
もうすでに大昔、中世の出来事ですね。
橋の袂からテトラに降りて、
本流竿を構え、さあ、川に立ち込みます。
大淵のあった辺りは画面左、チョイ深めの早流れ。
本筋は早過ぎ。
そのスジ際の、遅くも無く、早くも無い流れ、狙いを定めて・・・
<お外道さまも、また楽し・・・>
その後、古い橋を渡って対岸へ移り、老谷近辺をさかのぼります。
本日は振り込み直後、水面に浮く目印に、お魚が食らいつきます。
季節はほんと、夏ですね。
結果として、本日の釣果、その主役は・・・
ヒレピンは生粋の天然物、大ウグイさん。。。
下手くそな小生ですが、それでもお魚が掛かった段階での引き具合、
その手応えからアマゴ・イワナさんなのか、
はたまたお外道様なのか、かなりの高確率で当てられます。
しかし、ここ馬瀬川のウグイさんは、それが難しい!
・・・てか、太くてデカいんです。
この子なんか今日は激流の際から上がってきました。
アワセの直後はその流れに潜られて「こりゃ、良型の・・・」てな具合。
でも、釣りに味わい・座を和ませる「お外道様」って、
面白いですね、その存在が。
トランプのババ抜きは、もろ、そのジョーカー。
麻雀で言えばウラドラ、期待して捲ったら・・・
0.3号糸の小生。
特に先程のように激流に潜られると、
「朝のお勤め」では無いですが、切れそうで切れない何とやら、
良型アマゴを信じて、どうにかこうにか、
タモ納めして、そのトボけた風貌、それを拝んだ日にゃ・・・
・・・ほんと、切れそうなくらい、太くてデカいンです。
<お久しぶりです>
釣りを終えて帰路、パスカル清見に立ち寄りました。
お手洗いの後に駐車場に戻ると、一人の青年からお声がけを。
昨年のシーズン当初、前谷川でご挨拶を頂いた、ゆうさん、でした。
彼も本日は馬瀬川で。
朝方は大原より上流へ、その後は下流へ向かわれたご様子。
先週から二週続けてのご訪問とのことですが、
残念、本日の釣果は寂しかった、とのことでした。
・・・傍らで、
その釣果を聞き及び、安堵・納得する姑息なオヤジは小生。
しばしの釣り談義の後、
いつしか一緒に竿出しを、のお誘いを頂きました。
ありがとうございます。
小生の渓流釣り、それは、まるで、粗忽者の精神修行の場!?
お魚を掛ける釣り針に、おのれ自身が掛かったり、
世間のしがらみでは無いですが、長い細糸に絡め取られたり。
いずれ、人目に付かない山の中はその流れ、
そこで繰り返される珍道中、一人漫才なんです、ハイ。
またいつか、
ご迷惑をお掛けしない程度に、がんばります・・・
<データ>馬瀬川
7月06日
エサ :ブドウ虫、ミミズ
竿 :7m 渓峰尖
仕掛 :針 吉村7号
天井糸 0.6号 1.5m
水中糸 0.3号 4.5m
錘 1~B1号
釣果 :ウグイ 8寸以上1匹
ウグイ 7寸以下2匹
小アマゴ 3匹
リリース
気温 :18~22℃
天候 :曇り
表層水温 :15℃