2020年2月1日土曜日
車の買い替え
「そうか、とうとうハスラーも新型が発売されたから、
この人、早くも車を買い替えたんだ・・・」
いえいえ、決して斯様な景気のいいお話ではなくて。
そもそも、「今度のオレンジの車、定年まで乗ってよね!」は、
購入時の家内からの厳命です。
この春で購入から4年が経過する我がハスラー号ですが、
長距離通勤+渓流釣行ゆえに、すでに90,000kmを超え、
定年までめでたく、
あと6年と勘定すれば、余裕で200,000kmを越えます。
・・・商用トラックならいざ知らず、軽で?ホントかいな??
車を買い替えたのは、近所に住むウチの年老いた母親です。
長らく乗ってきたトヨタのセダンが、この3月で車検切れ。
足を悪くしてから、背の低い乗用車は乗り降りが大変、
それに加えて母親以上に足の悪い父親の通院、
重たい歩行補助カートの乗降が一苦労。
かなり以前から、背の高い最近の軽自動車に変えたいと申していました。
これまで車の購入は、父親が前面に出て仕切ってきましたが、
それは、遠い昔のお話です。
ご本人は既に免許を返納して、今は車には乗せてもらうだけ。
それでなくとも、キャラの濃い偏屈な父親で、
(人のことは言えない小生、なにせ親子!)
最近は耳も遠くなってきて、とても商談ができる状況でもなく、
そのお役目が小生に回ってきた、という次第です。
何のとりえもない息子ですが、久方ぶり、ここは親孝行を。
・背の高い、乗り降りが楽な軽自動車
・後部座席のスライドドアは電動で
・荷室の高さはなるべく低く
・色はパッと明るめで
・そして、ご予算は〇〇〇万円にて
のんびりしていた母親、今の車の車検切れも間近。
そのディーラーからは、熱心・執拗な次なる普通車の購入要請が。
ハイトな軽自動車。
人気のある車種なので、納期もきっとかかるでしょう。
余り残された時間はありません。
松の内明けから早速にも、車屋さん巡りでした。
候補は、
まずは一番売れているホンダのN-BOX。
次いでスズキのスペーシア。
また、両親共々(家内からも)、カタチがカワイイの意見から、
ダイハツのキャンバス・・・
これくらいから探りを入れました。
上の条件で厳しいのが、そこは老夫婦、ご予算でして、
最初は未使用車、いわゆる新古車屋さんへ小生単独で。
R41沿いは小牧南にあるお店、そこは広くて台数が多く、
上記いずれの車種も揃っていました。
まずダイハツのキャンバスなのですが・・・
色は白とグレーのツートン、確かにオシャレ~な感じの車です。
お値段はそこそこ予算内に収まりそう。
しかし、後部荷室の高さがあり、
父親の補助カートの乗せ降ろしが母親には難儀そう。
後部座席も荷室にスペースを譲ると狭くなります。
明るくて雰囲気のある車なんですが、
やはり、体力のある若い女の子、もしくはママさん向けかな?
その横にはN-BOXとスペーシアが。
双方、甲乙を付けがたい仕様・お値段ですが、若干でお高め。
また、如何せん、色はナゼか黒か白ばかり・・・
登録済未使用車、いわゆる、新古車。
お店の方に伺うと、新古車が生じる理由として、
もちろんディーラーでのお客のキャンセルもありますが、
中には売上数(納車数)を稼ぐため(粉飾じゃないの?)、
ムリにディーラーがメーカーへ注文。
結果、売れ残り・・・で。
未確定の買い手に売れることを願って注文するから、
よく出る色の黒・白が多いそうなんです。
何となくですが、世の中・商売の難しさを感じます。
広くて大きな新古車屋さん。
扱っている車種・台数も多いから、お客さんもひっきりなしです。
本日の小生は味見の下調べ。
余りにご担当(副店長さんでした)を拘束してはお気の毒。
後は自分だけで見ますから、と告げて、
ひとしきり見て帰宅しました。
以上の様子をメールで母親に連絡すると、
後日に、やっぱり選択の幅がある、新車が良いとのこと。
色や装備の条件が限定され、他ショップに出向いて、
自分たちで追加のオプション(カーナビ、マット等々)、
それらを選択・購入することが厳しいようです。
翌週は母親と一緒、近所のホンダのディーラーへ。
N-BOXは白色が展示車・試乗車として置いてありました。
まずはなにより、母親の運転で試乗させていただくことに。
少しだけおっかない、親子漫才は小旅行へ。
気丈でシャキっとはしていますが、さすがに初めての車、
ぎこち無さが感じられます・・・
助手席の小生、
「今の車はサイド・ブレーキが足元なんだよ。
一旦、それを踏み込んで・・・」
「ほんなことしたら、余計にブレーキがかかるに!(名古屋弁)」
と我が母親。
「まあ、エエから、踏んでみてみ~。(名古屋弁)」
と小生。
カクんとブレーキが解除され、母親は納得のご様子です。
・・・いえ、ハスラーで小生も、最初はそうでした。。。
後部座席にホンダの担当さんを乗せお店を出発。
年は取っていますが、キップの良さは相変わらず、
アクセルをグイグイと踏み込みます。
信号が赤で車が停止するとエンジンがストンと停止。
「あれ?エンストかね?」
驚く母親に小生、
「アイドリング・ストップって言う、省エネ運転だわ。
ブレーキから足をノケると、またエンジンが掛かるに。」
やはり最近の自動車にはウトい母親です。
それでも慣れてきたのか、母親の運転で順調に車は進み、
と言いましょうか、見晴らしもよく、小回りも効き、
至る所にミラーが装備され運転しやすそうなN-BOX。
お店に帰り着き、バックで車庫入れです。
「モニターに後ろの様子が映りますよ。」
とお店の担当さんが。
試乗を終えて担当さんのお話を伺い、納期も一か月程度とのこと。
安全装備も過剰なくらいで、いかにもご年配向きです。
購入されるご本人、母親は気に入った様子。
「ええわ、これ、買いますわ。」
即決です。。。
しかも、ドラレコ、運転席後部も自動スライドのオプションを付けて。
あの~、かなり予算オーバーなんですが。
「それくらい、何とかなるわ。」
我が母親、名古屋弁で、きっぱりと。
・・・最初から実の息子にも「手の内」を明かさないあたり、
偏屈で濃いキャラな父親に長年で寄り添ってきただけあり、
さすがに、身内ながら、老いてもしっかりしています・・・
恐らくですが、母親も車の運転はあと数年ほどでしょう。
これが人生で最後の車の購入。
即決で決まるほど、気に入った・条件のあった車種が見つかり、何よりです。
願わくば・・・事故の無い安全運転で。
<渓流写真は初夏の奥矢作 達原渓谷より>
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