水兵、リー兵、 ボク の 舟・・・
H He Li Be B C N O F Ne
その昔は高校生の頃、
元素記号の並びを覚えるが為、暗記をしたものです。
これが苦手で、かつ、面白くもなく、
化学の勉強は今一つであった小生なのでした。
でも、不活性元素のゴロ合わせ、
「変なね~ちゃん ある暗闇で 曲者と・・・」
流石に笑えましたね。
今年も箱庭に梅が咲きました。
毎年で2月の下旬か、年によっては3月に咲く梅なのですが、
今年は暖冬だったこともあるのでしょう、ここ最近の暖かい陽気に誘われ。
この箱庭の梅の木の下、
ここにも釣り餌として飼育したミミズの飼育土、
登録商標?は「尾張米糠酸素太ミミズ」の堆肥が撒かれています。
シーズン中は大量に出来上がるミミズの堆肥、
これをメルカリshopsで販売してみようと、
年明けから着々と準備を進めてきました。
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堆肥を含む肥料の生産と販売には、都道府県への届け出が必要なのです。
その為の提出資料のひとつが分析成績書で、
肥料の成分を分析して、
何の物質が、どの程度、
含まれているのか明らかにするものです。
先月末に分析機関へ依頼したのですが、
ようやく、楽しみにしていたその結果が届きました。
して、なになに・・・
1. 窒素全量(N) 1.3%
2. りん酸全量(P205) 2.0%
3. 加里全量(K20) 1.0%
4. 水分 30.9%
5. 炭素窒素比(C/N比) 24
・・・化学が苦手であった小生です。
実は生物はもっとダメで、当然、農業の知識も無くて。
結果、上記でピンっとくるのは「水分」くらい・・・
責任を持って販売する手前、これではイカンと、少し調べてみました。
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家畜ふん堆肥の推奨基準としては、
窒素全量、りん酸全量、加里全量は1%以上とされています。
このことから、加里全量はギリギリも、他の2項目は余裕で合格です。
しかしながら、果たして、
これらの成分が如何なる効用を発揮するのか??
まず窒素ですが、
植物の生育に最も大きく影響する要素とのこと、
生育の初期に効果的で茎と葉の生長に大きく影響するようです。
・・・ふ~む。
次いでりん酸なのですが、
タンパク質の合成を担う核酸(DNAやRNA)の材料となり、
開花や結実、生育、枝分かれ、根の伸長など作物全体の生育を促すと。
・・・何となくですが、
この成分が多い当方のミミズ堆肥から、
箱庭で初夏に咲き誇るアジサイ、その様子を見ると納得です。
そして、
及第点の加里なのですが、
主に根の生育を促して作物を丈夫にし、
それ自身の抵抗力を向上させる作用をもっているそうです。
・・・読む限り、素人にしてみると、
先の りん酸 の効用と何が一体違うのか??
馴染みが無い名前は 炭素窒素比(C/N比) です。
30以下が推奨値とされ、当方の堆肥は24ナリ。
これは肥料に含まれる炭素と窒素の量を比率で表したもので、
炭素(C)含有量を窒素(N)含有量で割って計算されます。
平たく言うと、モノの発酵・腐り具合、かな?と勝手に理解した小生です。
堆肥に期待される効果として、
即効性の土壌改良効果と、
長期間での肥料効果があるそうで、
これがC/N比によって異なるようです。
この値が小さい鶏ふん、牛ふんなどは、
土に混和されると微生物に早く分解され、
養分的な効果が短時間で現れやすいとのこと。
反対にこの値が大きいムギワラなどは土の中での分解が遅く、
養分としての即効性は期待できませんが、
長期間で安定して蓄積することから、
土の性質改良を目的とする場合に利用されるそうです。
・・・う~ん。
即効性と遅効性、どちらかと言えば、即効気味な堆肥。
最後の水分量は30%と控えめ。
きっとこれは、天日干しの効果でしょうね。
前回のブログでは、
ミソか〇ソかと問われれば、
その臭いはミソより〇ソとしましたが、
改めて天日干ししたミミズ堆肥、そのニオイを嗅いでみると・・・
何と申しましょうか、ほんのり、土、本来の香り、のような。
理科と言えば物理に化学に生物と地学、
時は受験シーズンでもあります。
当時は不得意であった化学と生物なのですが、
机上から離れて、実地・経験から学ぶと、改めて面白いですね。
・・・人間、いくつのなっても勉強、かな?
おっ!
たまには小生、柄にもなく、良い事を言うじゃないか。