金曜日は寄り合いで遅めの帰宅でした。
土曜日の朝一番も所用。
翌日の日曜日、予報では余り良いお天気では無さそう。
今の時期、折角にも馳せ参じても良い釣果は期待できない小生の腕前。
そんな週末は、ゆっくり自宅で過ごせば良い物を・・・
快晴の春の青空を見上げると、何となくもったいなくて。
結果、出立は10:00、到着は11:30ののんびり。
<近場は飛騨川漁協さん>
先週のブログに初めてコメントを頂いたオロロンさん。
小生のご近所にお住まいで、いつもの行き先は東白川とのことでした。
尾張北部から最も近い渓流。
小生もこの時期、佐見川へは何度かお邪魔しています。
どうしよう?時間の短い本日。
出来れば佐見川よりもう少し手前に。
とは言っても、本筋の白川はまだ時期尚早かな?
しばし地図とにらめっこ。
飛騨川支流の白川、そのまた支流は黒川か・・・
初めてだけど、ここにしよう!
<ポイントの判断は?>
R41は白川口の信号を右折、トンネルを潜ります。
横を流れる川は白川。
そして直ぐに赤川と別れます。
暫く川をさかのぼれば、今度は赤川と黒川が分離。
白、赤、黒とカラフルなお名前の川。
その黒川をさかのぼり・・・
赤川との分かれ目から、どこで竿を出しても良いような雰囲気でした。
そして決断。
斯様なお名前の橋の袂に駐車して。
決め手はトンビ。
川の上を低めに、ゆらゆらと飛んでいます。
目出度くも、渓流釣り歴は7年目を迎える小生。
その拙い経験から・・・これは、お魚が居る、の判断です。
ハスラー号のハッチバックを開けて、釣りの準備をしていると、
何やら背後に人の気配が。
振り向けば、ご老体がお一人。
まずは、ご挨拶です。
「こんにちは、ここ車を駐めても良いでしょうか?」
「ああ、良いですに。ここなら。」
地元のご老人、暫くお話しをします。
この黒川、サンショウウオが居るそうで、
川に手を加えるにはお役所の手続き、それが2か月も掛かるとのこと。
・・・綺麗な川なんですね。
先日もウナギが居たそうです。
「ところで、ここ、アマゴは釣れますか?」
核心に迫る小生、それへの、ご老体のお答えは・・・
「アマゴかの~・・・その上の堰堤なら」
お!いいお答えが。
「ほんでも、今の時期はもっと上へ行った方がの~」
・・・う~ん、ビミョ~です。
ご老人にお礼を申し述べた後、まずは己の「直感」を信じて、
ゆっくりと土手を下ります。
<変化に富んだ黒川>
橋の下流側は、まず、このような場所から。
大岩・小岩が転がり、流れの変化に富むポイント。
でも、とっぷりと山影に隠れています。
恐らくもう少し、季節が暖かくなれば・・・
少し早めの見切り加減。
それらしいポイントに仕掛けを入れ、さかのぼります。
入渓した橋が近づいてきました。
この辺りから川は日向を流れます。
来るとするなら、山影を抜けたこの辺りから・・・
しかし、「直感」とは裏腹、未だトンビは優雅に飛んでいますが、
ピクリともアタリは無く・・・
朝方は冷え込みましたが、日中は暖かい本日。
釣れぬ、釣れぬで、増えるは歩数ばかりなり。
ウエーダーの中は、しっとり、つま先に汗を感じます。
しかし・・・
お魚は釣れねど、春の陽気はまぶしい川面。
トンビではないですが、のんびり、癒されますね。
・・・ただ、花粉とクシャミ、それが玉に瑕。
さあ、ご老体が申し述べておられた堰堤です。
大場所、6m竿では短く、物足りなく感じます。
故に、手前から徐々に、徐々に攻略、慎重に川の中へ。
川虫さん、がんばって、チョ~だい!
と、祈る心も甲斐が泣く、残念ながら、ここもウンもスンも。
<お手前は熟練とお見受け>
堰堤でも見事に空振り。
あのウソつきトンビめ・・・
と、上空を探しても、いつしか彼はどこへやら。
堰堤の上流は瀬でがんばるのですが、もうお手上げの本日です。
気が付くと、川沿いの県道から小生の様子を伺うお方が。
黒いジャージ姿、恐らくご同輩でしょう。
川のこちら側から、苦笑いと手振りで、さっぱりの釣果を伝える小生。
すると、ご同輩らしきその御仁、
ネコヤナギの生い茂る急な土手斜面、そこをサっと降りてきます。
川に降りてからも運動靴ですが、
濡れないように岩の上をヒョイヒョイと。
・・・黒澤明の映画「七人の侍」はその序盤。
野武士相手に農民と共に戦、その協力者を判断する場面。
立ち振る舞いから、その浪人の技量を見抜きます・・・
さしずめ、土手を降りる・岩を伝う仕草から、
このご同輩、かなりの渓流釣りは、その腕前なのでは??
小生も川を渡河して、お話しが出来る距離まで。
「ひょっとして、ブログを書かれています?」
聞けば、何という奇遇!
この方が、先週の拙ブログに初めてコメントを頂いたオロロンさんでした。
白川に毎週で通われているオロロンさん、本日もその帰り道とのことです。
そして、この近辺、黒川も良く精通されています。
お昼のご老体と同意見のようで、
この時期、黒川はもっと上流がポイントとのこと。
本日、完全に我が拙い「直感」と「ゆらゆらトンビ」、
見事に、それらにしてヤラれました・・・
しばらくはオロロンさんとの会話。
ありがとうございます。
ご挨拶の後、彼はまた巧みに土手を駆け上がります。
・・・う~ん、やはり、早い!
お気を付けて、良いシーズンをお過ごし下さい。
シーズン2回目の渓流釣行。
誠に順調ないつもの小生の滑り出し、渓流撮影紀行のボ~ズでした。
<データ>
3月9日 黒川
エサ :ミミズ、川虫、イクラ
竿 :竿 6.0m 渓秀
仕掛 : 針 吉村7号
錘 2~3号
糸 0.3号 4.5m
釣果 :ボ~ズ
気温 :10~13℃
天候 :晴
表層水温 :7~8℃