2019年3月10日日曜日

美濃白川 飛騨川支流黒川釣行

ご諸兄各位殿


金曜日は寄り合いで遅めの帰宅でした。


土曜日の朝一番も所用。

翌日の日曜日、予報では余り良いお天気では無さそう。
今の時期、折角にも馳せ参じても良い釣果は期待できない小生の腕前。

そんな週末は、ゆっくり自宅で過ごせば良い物を・・・
快晴の春の青空を見上げると、何となくもったいなくて。

結果、出立は10:00、到着は11:30ののんびり。


<近場は飛騨川漁協さん>

先週のブログに初めてコメントを頂いたオロロンさん。
小生のご近所にお住まいで、いつもの行き先は東白川とのことでした。

尾張北部から最も近い渓流。
小生もこの時期、佐見川へは何度かお邪魔しています。


どうしよう?時間の短い本日。
出来れば佐見川よりもう少し手前に。
とは言っても、本筋の白川はまだ時期尚早かな?

しばし地図とにらめっこ。
飛騨川支流の白川、そのまた支流は黒川か・・・
初めてだけど、ここにしよう!



<ポイントの判断は?>

R41は白川口の信号を右折、トンネルを潜ります。
横を流れる川は白川。
そして直ぐに赤川と別れます。
暫く川をさかのぼれば、今度は赤川と黒川が分離。

白、赤、黒とカラフルなお名前の川。

その黒川をさかのぼり・・・


赤川との分かれ目から、どこで竿を出しても良いような雰囲気でした。
そして決断。
斯様なお名前の橋の袂に駐車して。

決め手はトンビ。
川の上を低めに、ゆらゆらと飛んでいます。

目出度くも、渓流釣り歴は7年目を迎える小生。
その拙い経験から・・・これは、お魚が居る、の判断です。


ハスラー号のハッチバックを開けて、釣りの準備をしていると、
何やら背後に人の気配が。
振り向けば、ご老体がお一人。
まずは、ご挨拶です。

「こんにちは、ここ車を駐めても良いでしょうか?」
「ああ、良いですに。ここなら。」

地元のご老人、暫くお話しをします。
この黒川、サンショウウオが居るそうで、
川に手を加えるにはお役所の手続き、それが2か月も掛かるとのこと。
・・・綺麗な川なんですね。

先日もウナギが居たそうです。

「ところで、ここ、アマゴは釣れますか?」

核心に迫る小生、それへの、ご老体のお答えは・・・
「アマゴかの~・・・その上の堰堤なら」
お!いいお答えが。

「ほんでも、今の時期はもっと上へ行った方がの~」
・・・う~ん、ビミョ~です。

ご老人にお礼を申し述べた後、まずは己の「直感」を信じて、
ゆっくりと土手を下ります。


<変化に富んだ黒川>


橋の下流側は、まず、このような場所から。
大岩・小岩が転がり、流れの変化に富むポイント。
でも、とっぷりと山影に隠れています。

恐らくもう少し、季節が暖かくなれば・・・
少し早めの見切り加減。
それらしいポイントに仕掛けを入れ、さかのぼります。


入渓した橋が近づいてきました。
この辺りから川は日向を流れます。
来るとするなら、山影を抜けたこの辺りから・・・


しかし、「直感」とは裏腹、未だトンビは優雅に飛んでいますが、
ピクリともアタリは無く・・・


朝方は冷え込みましたが、日中は暖かい本日。
釣れぬ、釣れぬで、増えるは歩数ばかりなり。

ウエーダーの中は、しっとり、つま先に汗を感じます。

しかし・・・
お魚は釣れねど、春の陽気はまぶしい川面。
トンビではないですが、のんびり、癒されますね。

・・・ただ、花粉とクシャミ、それが玉に瑕。



さあ、ご老体が申し述べておられた堰堤です。
大場所、6m竿では短く、物足りなく感じます。

故に、手前から徐々に、徐々に攻略、慎重に川の中へ。


川虫さん、がんばって、チョ~だい!
と、祈る心も甲斐が泣く、残念ながら、ここもウンもスンも。



<お手前は熟練とお見受け>

堰堤でも見事に空振り。

あのウソつきトンビめ・・・
と、上空を探しても、いつしか彼はどこへやら。


堰堤の上流は瀬でがんばるのですが、もうお手上げの本日です。



気が付くと、川沿いの県道から小生の様子を伺うお方が。
黒いジャージ姿、恐らくご同輩でしょう。

川のこちら側から、苦笑いと手振りで、さっぱりの釣果を伝える小生。

すると、ご同輩らしきその御仁、
ネコヤナギの生い茂る急な土手斜面、そこをサっと降りてきます。

川に降りてからも運動靴ですが、
濡れないように岩の上をヒョイヒョイと。


・・・黒澤明の映画「七人の侍」はその序盤。
野武士相手に農民と共に戦、その協力者を判断する場面。
立ち振る舞いから、その浪人の技量を見抜きます・・・

さしずめ、土手を降りる・岩を伝う仕草から、
このご同輩、かなりの渓流釣りは、その腕前なのでは??


小生も川を渡河して、お話しが出来る距離まで。

「ひょっとして、ブログを書かれています?」

聞けば、何という奇遇!
この方が、先週の拙ブログに初めてコメントを頂いたオロロンさんでした。


白川に毎週で通われているオロロンさん、本日もその帰り道とのことです。
そして、この近辺、黒川も良く精通されています。

お昼のご老体と同意見のようで、
この時期、黒川はもっと上流がポイントとのこと。

本日、完全に我が拙い「直感」と「ゆらゆらトンビ」、
見事に、それらにしてヤラれました・・・


しばらくはオロロンさんとの会話。
ありがとうございます。

ご挨拶の後、彼はまた巧みに土手を駆け上がります。
・・・う~ん、やはり、早い!

お気を付けて、良いシーズンをお過ごし下さい。


シーズン2回目の渓流釣行。
誠に順調ないつもの小生の滑り出し、渓流撮影紀行のボ~ズでした。



<データ>
3月9日 黒川
エサ    :ミミズ、川虫、イクラ
竿     :竿 6.0m 渓秀 
仕掛    : 針 吉村7号 
       錘 2~3号
       糸 0.3号 4.5m
釣果    :ボ~ズ 
気温    :10~13℃
天候    :晴
表層水温 :7~8℃