「さあ、今年最初の渓流釣りは、どこの川へ行こうか?」
毎年、これくらいの時季から始まる小生の渓流釣り。
初釣りなんだから、しっかり結果を残したい・・・
と、いつも思うのですが、これまで初日に釣果が有ったことは無く。
残念ながら概ね、お彼岸の頃まで、2~3回はボ~ズが続きます。
それでも懲りずに毎週毎週、渓流に足が向いてしまうのです。
今年も一番、どこへ行こうか、地図とにらめっ子。
一生懸命、おじさんは、真剣な眼差しで・・・
で、ふっと気が付いた小生。
昨年と一昨年の初水揚げは佐見川で、その前は吉田川は高橋で・・・
”え~?吉田川って八幡を出てからは、南北に流れているでしょう?”
はい、そうなんですが、明宝は高橋の手前は少しだけ流れが屈曲、
短い区間ですが東西に流れているんです。
”いや単純に、美濃郡上は南北に本流、東西に支流が流れているから。”
はい、そうなんです。
でも、その支流でも「縦に流れる」区間ではダメなんです、初釣りは。
・・・何か生物的に、生態的に理由があるのでは?
・・・はたまた、全くの偶然は小生のジンクス??
<釣券を求め、美濃美山は谷合で>
そんな事情を気にしながら、今年の初渓流釣行は神崎川へ。
昨年12月には酔狂な「冬の渓流巡り」で訪れたのですが、
竿を出すのは初めての川、南北は「縦に流れる川」です。
いつもは根尾川の日釣券を買う、
美山谷合の集落は気の良いおばあちゃんがお店番、
昭和の香りが漂う国道脇の雑貨屋兼釣具屋さんへ。
今日は美山漁協の日釣券を求め。
ところが・・・
お店の引き戸には「本日は急用で、お昼までお休みします」の張り紙が。
重役出勤は既に10時、さあ困りました。
この近所に釣券を扱うお店の情報もなく。
さりとて、無券での釣りは少しばかり憚(はばか)られ、
何よりもこの時期、マズ、結果的にお高くつきます。
重役出勤は既に10時、さあ困りました。
この近所に釣券を扱うお店の情報もなく。
さりとて、無券での釣りは少しばかり憚(はばか)られ、
何よりもこの時期、マズ、結果的にお高くつきます。
すると、釣具屋さんの並びは駐車場を挟んで西側へ2~3軒の軒先、
交通量の少ないR418はその脇で、その家のご主人が洗車中です。
「すみません、この辺りで釣券を扱うお店、ご存知でしょうか?」
小生が尋ねるとご主人は洗車の手を休め、
わざわざ土間の引き戸を開け家の中へお声掛けを。
「お~い、魚券が欲しいんだとさ~」
暫くすると、奥様がお出ましに・・・いや、こりゃ、申し訳ない。
「多分、ホントに急用なんですよ。休む、なんて聞いてないから。
漁協の場所って分かります?橋の手前、バス停は奥の。」
はい、そりゃもちろん、小生、そのバスの横に駐車してきました。
漁協に向け徒歩で国道を戻る小生を、奥様はチャリンコで追い抜きます。
狭い集落の中、とは言っても、さすがに。
何と申しましょうか・・・相変わらずは小生、この運の良さ!
しかし・・・今日はここで、運気を使い果たした、そんな感も。
しかし・・・今日はここで、運気を使い果たした、そんな感も。
R418はその道のマニアが喜ぶ、別名「酷道418号」。
でも小生にとっては・・・
恵那奥矢作は達原渓谷や、美山の先は根尾川へ続く渓流道。
いつもお世話になっています。
その道の傍らは春の一日、日本の原風景、人情の花が咲き誇ります。
<神崎川は日原~片狩>
釣券を得てから、のんびり、神崎川を車でさかのぼります。
さあ、どこで竿を出そうか・・・神様の・言う・と・お・り。
よし!ここにしよう!
県道から左折、神崎川に掛かる赤い橋を渡って対岸へ。
その脇の空き地にハスラー号を駐めて釣りの準備です。
半年ぶりに竿を片手に降り立つ渓流。
毎年ですが、この感覚には・・・感慨深いモノがあります。
水量は申し分なく、水温もこの時間で既に10℃。
期待が持てます!
5.3mは先調子の竿に仕掛けを結わえ、今年の一投目・・・
流れの緩い岩影・深みに的を絞り、
流れに仕掛けを馴染ます「線の釣り」は控え、「点の釣り」を心がけ。
順調です!
まったく、アタリがありません!?
でも、良いんです。
春の暖かな一日、のんびり、川風に吹かれて・・・負け惜しみ、かな?
<横の川 清流 円原川>
お昼からは、ますます暖かくなってきました。
上着を着ていると、河原での「竿振り」は暑いくらい。
場所替えは神崎川を車で上り、その支流は円原川へ。
・・・東西は地図上「横に流れる川」です。
12月の訪問では、薄暗く貧弱な流れの渓でしたが、
落葉が進み明るい雰囲気、本日は流れも太く良い感じです。
しかし、ここも、アタリが遠く・・・ナゼに??
一回だけ、上の写真は静かな流れ、そこでピクリの僅かなアタリが。
居合わせたご同輩に釣果を尋ねますが、やはり厳しいとのこと。
エサはミミズ、川虫は思うように採れないご様子で・・・
神崎川では小生も「川虫採り」に挑んだのですが、
この流域の特徴なのか?思うように調達が出来ず。
しかし、こんな中州が流れを分ける手前側、ここなら採れるのでは?
案の定、岩裏から良い案配のクロカワムシが何匹か採れました。
これをエサに円原の集落前、線の釣り、点の釣り、双方を織り交ぜ、
ここぞと思うポイントを攻めるのでしたが・・・
・・・増えるのは、撮影のカットとタバコの本数、そればかりかな。
夕方は16:00少し前、初釣りもここまでです。
残念ながら今年もボ~ズ先行の小生の渓流釣り。
今年のそれは、天候、運気、いずれも良い条件だったのでしたが。
でも、まあ、初日は、川に今年も帰ってこられたこと、ここに感謝です。
<データ>
3月3日
エサ :ブドウ虫、イクラ、川虫
竿 :5.3m 天平 硬硬調
仕掛 :針 吉村7号、 水中糸 0.3号 4.0m
錘 3~2号
釣果 :ピクリのみのボ~ズ
今年も順調!ヨ~ソロ~!
気温 :14℃
天候 :晴
表層水温 :11℃