渓流魚が良く育つ条件って何でしょう?
数とか、サイズとか・・・
一つの要因として、エサとなる川虫が豊富な川でしょうか。
なぜ、その川は川虫が豊富なのでしょう?水がきれいだから・川虫のエサが豊富だから。
では、なぜ、その川は川虫のエサが豊富なのでしょう?
そりゃ、あんた・・・
キリが無いので、禅問答はこの辺りまでと。
でも、今回訪れた一色川には、その答えが垣間見られるような・・・
<変化が面白い一色川>
その時は庄川との出合から数百mほど上流の区域。
ノンタンさんとご一緒に。
上の写真は昨年の撮影から。
高速道路が伺える、人家も近く里川的な雰囲気です。
まま、子犬を連れたご婦人が朝のお散歩。
・・・堪え性の無いおじさんが「キジ打ち」するのが憚れるような。
まま、子犬を連れたご婦人が朝のお散歩。
・・・堪え性の無いおじさんが「キジ打ち」するのが憚れるような。
この一色川、変化に富んでいます。
庄川との出合近辺は上述のように里川的。
そこから僅か数km上流は、別荘に囲まれシラカバ並木、
雰囲気は「高原を流れる清流」なんです。
最初と2枚目の写真の如く。
それからまた数kmも登れば・・・
大岩が転がり、落差もあって、深い緑に囲まれた「山岳渓流」。
冬の間は通行止めの郡上へ繋がる県道、その車止めの近辺です。
今回、初日に入渓したのは山岳渓流の手前、キャンプ場近辺から。
<雹(ひょう)が降る中・・・>
残念ながらその日は朝から雨。
前日までは暖かい日々が続いていたのですが・・・
雰囲気はバッチリなポイントなんですが、アタリはサッパリ。
ノンタンさんも同様なご様子です。
エサはミミズにブドウ虫。
何なんでしょう、何にも障害物が無さそうなポイントでも、
目印下を長めに取ると、川底で何かに引っ掛かるんです。
薄暗く冷たい雨の下・・・
老眼の身の上で、繰り返される「針仕事」「糸の張替え」は堪えます!
おまけに・・・
雨が土砂降りになってきたと思ったら、暫くしたら雹まで降り出す始末。
・・・た・ま・り・ま・せ・ん。
でも、これが自然相手の渓流釣り。
<オニチョロで即答>
”釣れないときは、何か変化を付ける”
目出度くも進化した小生の、ここ最近の知恵です。
川虫を捕って・・・でもこの一色川、
とても簡単に良いサイズの川虫が、小生でもザクザク採れます。
ミミズと同じポイント、同じ流筋を大きめ・元気なオニチョロで。
その一発目・・・
・・・何なんでしょうね~?
川虫の効果、今までの冷たい雨の中での苦戦がウソの如く。
ノンタンさんにもそのことを伝え、オニチョロを渡すと・・・
まったく・・・何なんでしょうね~?
<いい川虫と根掛かりの相関>
川虫を捕っていて気が付いたのですが・・・流れの中の岩を裏返すと、
濁りが立って、たも網の中には落ち葉・小枝の類いがたくさん。
その中に大きな川虫が紛れています。
川虫のエサになると思われる、植物系の養分が豊富なんですね。
そして、見上げると周囲は、川添いは、落葉樹が続き。
根掛かりで強引に糸を引き抜くと、運が良いときには針先に小枝が・・・
ここまでは事実、ここから先は推測です。
落葉樹に囲まれた川には、落ち葉・小枝がたくさん落下。
特に雪の多かった冬なぞ格段に。
それが良い頃合いに川底で腐り、川虫の良いエサに。
その大きく・多数の川虫を渓流魚が飽食。
結果、良いサイズのお魚が・・・と、残念ながら根掛かりも。
<二日目は山岳渓流へ>
次の朝は良いお天気、暖かく昨日の冷たい天候がウソのように。
早朝より車止めから林道へ分け入ります。
早速にも昨日の復習、川虫取りです。
ノンタンさんが笑顔で、川でしゃがんで作業をしている姿。
・・・恐らく、強面の小生の姿は、川虫取りより砂金取り?
いや、借金取り??
いや、借金取り??
その甲斐もあって・・・
ノンタンさん、今年のGWもアテンドを、ありがとうございました。
また次回はお盆休みにでも・・・楽しみにしています!
<データ>
5月4、5日
エサ :川虫はオニチョロ、ヒラタがグ~
クロカワはペケでした
用意したブドウ虫、ミミズは出番無し
竿 :6m 渓秀
仕掛 :針 吉村7号
中流域 天井糸 0.6号 1.0m
水中糸 0.3号 4.5m
錘 1号
上流域 水中糸 0.3号 4.5m チョウチン
錘 2号
釣果 :二日間で、サイズは目測
イワナ 7寸 3匹
小イワナ 3匹
小アマゴ 3匹
気温 4日 :4~12℃ 寒かった・・・
5日 :7~19℃ いいお天気!
天候 4日 :雨まま雹、のち曇り晴れ、風強し
5日 :晴れ 風あり
表層水温 :8℃