渓流シーズンの間、ほとんどお得意の「放置プレー」状態であった我が家内。
もっとも、イン・ドア派の彼女は「亭主元気で留守が良い」とばかりに、
それなりに家の中、ご近所でゆるりと羽を伸ばしていたご様子です。
そんな家内でも、毎秋に「連れてって」とせがむのは、ここ上高地。
今秋も贖罪(しょくざい)?の意味も込めて、一緒に行って参りました。
朝7:00に自宅を出発、毎度の渓流釣行じゃないけれど東海北陸道を北上。
9:50には平湯温泉「あかんだな駐車場」を発車するシャトルバスに乗車して、
安房トンネルを潜ります。
下車をするのは上高地は「帝国ホテル前」。
ここでケーキセットさえ食べれば・・・彼女の「今日の満足への旅程」、
その7割は既に完了です。
コーヒーを飲み終え、さあ、ここからが小生もお楽しみの上高地散策。
今年はまず、帝国ホテルから清流 梓川に出て、一路、大正池を目指します。
天気は快晴、気温は18℃、若干の乾いた風が吹いています。
ハイキングにはサイコーな条件です。
梓川・・・このところの雨で水はささ濁り、まま増水気味とお見受け。
もちろん、ここは特別天然記念物 上高地のド真ん中、釣行は御法度です。
よって、今ばかりは、この川をさかくだり・・・です。
途中の田代湿原から奥穂高を望みます。
こう、何と言うか・・・自然の織りなす色彩のコントラスト。
まぶしさ、鮮明さ、綺麗さ・・・言うこと無いですね。
田代池です。水中の水草の緑が日に照り返され、これも鮮やか。。。
その背後は霞沢岳。上から赤・黄の紅葉が降りてきています。
帝国ホテルから徒歩で約一時間、大正池に到着です。
焼岳が青空にポッカリと浮かびます。
ここから眺める奥穂高も雄大です。
もう少し、風がなければ「逆さ奥穂高」が・・・残念!!
ここから踵(きびす)を返して・・・梓川をさかのぼります。
・・・今日は渓流釣行じゃないけれど、こんなにすばらしい渓相を見ていると、
まま勝手気ままに頭がシミュレーション、一人で想いを巡らせちゃいます・・・
「白シャツのおとうさん!どこ見てるの?そこそこ、左手が絶好のポイント!
7m竿で流芯白波の手前にある沈み岩の近辺を流せばバッチリですよ!!」
「おっ!緩めの流れに小振りのイワナさん!あっちにも、こっちにも・・・
でも今年の馬瀬じゃないけれど、ここでウグイさんが来たら、がっかりだろうな・・・」
「・・・やっぱり、ポイントは浅瀬が落ち込む、川の中央の駆け上がり。
ガン玉はB1、目印下は1.5mといったところ??」
「右からの小川の出合で20cm級2匹、その下流の沈岩は流れが速そう・・・
サイズUPで23cmかな??」
・・・もう、ほとんどビョーキの世界です。
河童橋で家内はおみやげの品定め・・・時刻は15:30、少し冷えてきました。
川添いのベンチで二人揃って暖かいコーヒーを飲み、
さあ、バスターミナルへ。
家内はにっこり、自分もにんまり・・・秋の一日、上高地でした。