今週末の車中泊サイトは道の駅 上矢作ラ・フォーレ にて。
翌早朝の道の駅の横は木ノ実川。
せせらぎを枕に、とてもよく眠れました。
以前は上矢作の達原渓谷への釣行、
その途中の休憩でよく立ち寄った道の駅、
今回のように車中泊の使用は初めてのことです。
小さな道の駅ですが、トラックが数台、それに乗用車も何台か。
山の中の道の駅です、深夜は音が響きます。
少し冷え込んだ初夏の夜、でも、
皆さまお行儀よく、エンジンを切っての静かな夜でした。
今日の行先は達原渓谷 上村川では無くて、
もうひとつ山を超えた向こう側、
矢作川の上流は遥々と南信州 根羽川まで。
冷たい朝の山の空気を割いて、ハスラーは中馬街道を登ります。
<根羽川漁協で日釣券>
川の名前は根羽川ですが、この呼び名は長野県へ県境を越えてから。
超える前の愛知県での呼称は矢作川です。
一昨年のコロナ禍の中、
県を越えての釣行がご法度であった時代、
この下流の矢作川上流で良い釣果を得られました。
あの時は、ずずずい~っと、
上流まで続く素敵な矢作川の渓相、
きっと、このもっと上流には、桃源郷が広がっているのでは?
・・・オジサンのいつもの癖、自分勝手な思い込みの妄想を。
初めての川は根羽川、
今回の釣行は、その妄想の実証なのであります。
事前調査ではこの根羽川、
釣り券を扱う24Hコンビニも無く、
漁協のHPを見る限り、商店が2つと漁協のみ。
さて、夜討ち朝駆けの身の上は小生、こりゃ、困ったものよ・・・
と思っていたら、何と!!
漁協の釣り券対応時間が早朝の5:00から!
「・・・う~ん、
こいつあ、やる気のある、胆の座った漁協に違いない!
そこが管理する川ならば、期待がますます持てそうな・・・」
農協の裏手にあった漁協の建物、
少し場所が判り辛かったのですが、きちんとご対応を頂けました。
<登るか・下るか・・・その①>
漁協の裏手は根羽川、その管轄範囲のほぼ中央です。
高所から見る限り、瀬あり・淵あり、
ここで釣っても良いような。
とは言え、
ここは村の中心部、キジ打ちの回数が多い小生です。
しかもアユ釣りもイケる川なのでしょう、
至極便利は河原まで降りられるスロープもあります。
「アプローチは至れり・尽くせり、か。
ここのポイントは抜かれているな・・・」
天邪鬼な名古屋者の小生。
そのひん曲がった性根からも、
「ここで釣って下され」的な場所は。
となると、ここから移動です。
初めての川はじっくりと、その様子見をしたいところ。
でも、行ったり来たりは時間の無駄です。
さあ、2つに1つ。
この場所から根羽川を上がるか・下るか。
・・・このもっと上流には、桃源郷が待っているぞ。
・・・昔からの格言?諺では、バカと煙は何とやら。
決まり!登ります!
<登るか・下るか・・・その②>
太田橋という狭く古い橋の上から上流を見ます。
草むらの中に河原へと続く小道があり、降りることは可能な様子です。
して、同所は橋の上から下流を眺むれば・・・
さて、ここも思案所です。
上流は新しい橋の下、巨岩が通せんぼ。
高巻きが出来ない高さでは無いですが。
対して下流は瀬の向こう側、岩の群れを見られますが、
どうも川の屈曲点の様子、ありゃ、岩の向こうに大淵があるな・・・
決まり!ここは下ります!
もし、ご同輩が遡って来られたら・・・
たまには良いでしょう、
もう、平謝り、としましょう!
入渓点の直下の瀬、イイ雰囲気ですが、アタリは無く??
暫く歩みを進めると・・・ありゃ、砂地にご同輩の足跡が!
しかも、このご同輩、小生と同じくは「掟破り」、
足跡の向きから川をさか下れたご様子です。
悪いことは、出来ませんね。
足跡に注意しながら、平瀬はやり過ごします。
橋の上から平瀬の向こうに見えた大岩群、
そこに至るとご同輩の足跡も無くなり、
それに代わって至る所に蜘蛛の巣が。
・・・小生と同じく、川をさか下れたご同輩も、
この大岩区間は避けられた、そんなご様子です。
大岩を幾つか越えて、川の狭間は木々の下。
ほ~ら、やっぱり、淵を発見!
この落ち込みと、白泡が消えるまでの流れ、そこで暫く粘ると・・・
来ました。
小粒でしたが、アマゴさんが。
まだ下流には、落込みと淵棚、このセットが何個か、お待ちかねです。
本日は若干で渇水気味なのでしょう。
岸からセリ出た大岩の上、慎重に駒を進めれば、
また浅場で渡河を繰り返せば、ムリなく川を下り続けられます。
進むにつれて、重なる釣果。
陽は高くなりましたが、木陰がそれを遮り、
川面を抜ける乾いた風、それが心地いい6月初旬です。
でも、狭所・狭間の棚淵区間はこれまで。
ここから先は、また開けた瀬が続く様子。
遠くに人家が見られますが・・・日差しが暑そうです。
<ない、退渓場所が、ない!>
陽射しの明るい本日、日向の浅瀬は竿を出すだけムダ、と駒を進めます。
きっと、アユ釣りにはイイんでしょうね。
時刻も11:00少し前。
もう、今日は揚がろうと思うのですが、
川を下れど下れど、両脇は小高い護岸、もしくは深い草むら、
退渓口が見つからないンです、ハイ。
いや、きっとアユ釣り向きなポイントです、
どこかに土手への登り口、それがあるハズなンですが・・・
平瀬を延々、彷徨い下り歩くこと30分。
飲み水の用意は万全も、その分、リュックが重くって。
それを背負った背中にウエーダーの中、暑くて汗でびしょびしょです。
あった!退渓口が!
やれやれ・・・
新規開拓での一苦労は、勝手が判らぬ場所が故。
そうと判れば、思考回路が現金な小生?
見つけた退渓口の前は、平瀬が終わった木陰の落ち込み、
きっと瀬から流れ込む川虫で、お魚もわんさか?
本日は最後の一戦を仕掛けます。
ところうが、釣れるお魚は、こればかり・・・
<結果、今日はもっと、下るべきだった・・・>
川から上がり、着替えを済ませ、
帰路、飯田街道はR153を下ります。
村はずれは根羽川の段丘、そこには「月瀬の大杉」なる名所が。
逆光での撮影が故、黒塗りと成ってしまった写真、
お粗末な撮影技術をご容赦下され。
とても大きな・立派な杉の木が鎮座していました。
そこに至る吊り橋の上から、眼下は根羽川を望みます。
白波が大きくたつ急流、見事なまでに深い大淵。
う~ん、息を飲む渓谷美。
・・・本日の早朝は漁協前での決断。
これを見ちゃったら、
今日は大きく川を下るべきだった・・・
後の後悔、先に立たず。
矢作川上流の桃源郷、それは次回のお楽しみですね。
<データ>
●6月4日 根羽川
エサ :ブドウ虫、ミミズ
竿 :6.0m 渓秀
仕掛 :針 吉村7号
錘 1号
竿 :6.0m 渓秀
仕掛 :針 吉村7号
錘 1号
天井糸 0.6号 0.7m
水中糸 0.3号 4.5m
釣果 :アマゴ 7寸 1匹
釣果 :アマゴ 7寸 1匹
6寸 3匹
5寸 5匹
アブラハヤ 数匹
気温 :13~22℃
天候 :晴れ
表層水温 :16℃
気温 :13~22℃
天候 :晴れ
表層水温 :16℃
月齢 :22.5