・・・むかし、むかしはその昔、
川釣りが好きなおじさんが居ったとさ。
釣り餌にミミズを飼っていたおじさんは、
とても太くて長~いミミズが出来たものだから、
しめしめ、これは商売になると、村まで売りに行ったとさ。
舌切りスズメのおばあさん、
目の前に出された大きなつづらと小さなつづら、
どちらか一つを選ぶとき、欲に目がくらんで大きなつづらを。
そのつづらの蓋を開けたなら、
あれまあ、中からお化けがわんさか出てきて、さあ大変。
さて、ミミズ飼育のおじさんは、
昨年のミミズの越冬飼育タルは一つだけ(↑)、
でも、おじさんも欲に目がくらみ、今年は2つも用意したとさ。
長くて寒い冬が終わり、
いよいよ待ち焦がれた春が来て、
はてさて、タルの蓋を開けてみたならば・・・
懐かしい「日本むかし話」調はここまでとしまして、
昨年は11月から越冬を頂いた釣り餌のミミズさん達です。
仕掛けも作り、釣り券も用意した川釣り好きおじさん、
そろそろミミズさん達にも起きて頂こうと、
昨秋に埋めた2つの越冬タルの内、ひとつを開けてみることにしました。
今年はタル底と表面にもみ殻を入れ、飼育土をサンドイッチ。
水はけ、保温を期待しての処置です。
これを、ごそっと、逆さまにして、大きな洗面器に広げて。
もみ殻はしっとり、程よい保水は出来ていたような。
この土の塊を割って、バケツに移してみると・・・
・・・う~ん。
ミミズさんはご健在なのですが、
太さは良いでしょう、しかし、胆となる長さと色合いが。
それにミミズの匹数、
土に含まれる「人口密度」も、
昨年と比較すると何となく少ないような気が。
これが昨年の越冬後の状態なのです。
もう、色も茶色く、長さ・太さも文句なし、がわんさか!
はてさて、今年は何が宜しくなかったのか?
思い当たる「変化点」としては・・・
昨年は箱庭の土をふるいにかけ、
小石や小虫の異物を除き、
そこに古米や米糠を混ぜ込みました。
・・・ある意味で安価、ええコロ加減。
今年はミミズ飼育土を肥料として売りたく(ここも、欲に目がくらみ)、
カブトムシ飼育土に米糠を混ぜての「土づくり」でした。
結果、写真を見ての通り、
昨年の土は少し粘土質で保水性も高かった。
今年はサラサラなカブト飼育土、
もみ殻の効果が利き過ぎ?あまりにも低保水だった・・・
ここかな~、失敗の原因は!?
先週末は郡上の釣具屋さんまで「売り込み」に訪れた手前、
またヤフオクでの商いも、残念ながらこの状態では、
「尾張米糠酸素太ミミズ」の名が通りません。
・・・弊社、SW工房は、
品質管理システム「ISO9001」より若干ユルい、
「USO800」の認定を、ありがたくも頂いています!?(ウソ、ウソ)
どこかの軽自動車メーカーの二の舞は避けなくては。
お客様各位には申し訳ありませんが、
3月から再開予定でありました太ミミズの販売、
恐縮ながら、品質不具合による「自主的な出荷停止」とさせて頂きます。
はてさて、この品質問題、
恒久的に挽回・防ぐ手立てはあるのか!?
お任せください!
我がSW工房、伊達に数年に及ぶ飼育経験を経てはいません。
我に秘策あり・・・
近々での太ミミズの再販を目指す所存なのであります。
・・・ほんとかいな??
<渓流風景は早春快晴の郡上 気良川より>