太古の昔から、大河の畔には文化が栄えました。
メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、黄河文明・・・
海辺では無くて、ナゼなのか、いずれも川の流域です。
日常や農耕に直ぐに利用できる真水は、生命の維持にも欠かせません。
しかし時にはその水も洪水・氾濫を招き、
生活や生命の危機にも至ります。
利用のみならずコントロールするが為の試行錯誤、
その結果として、恐らくは文明が栄えたのかもしれません。
・・・柄にもなく、テレビは国営放送的な出だしの今回。
ご安心ください、ここからはいつも通り、民放チャンネルです。
知り合いが大病を患い、
そこから暫くの間は人工的な飲食物、それを取らなくなったウチの家内。
カップ麺やお菓子の類、果ては水道水さえも。
でも、ゲコな旦那が美味しそうに食べるケーキを横目で見ては、
流石に忍耐ガマンが出来なくなったのでしょう、
今では再び甘いものは食べています。
それでも、未だに飲料水はペット・ボトルの水を。
決してエンゲル係数の低くはない我が家です、
そのお水は宅配モノではなくて、
ご近所のスーパーやホームセンターでの安価なものを箱買いで。
・・・以下は彼女の男性遍歴ならぬ、お水遍歴?です。
一番最初はご近所は西友、そこでの毎度はみなさまのお墨付き、
「熊野古道の天然水」は硬度10mg/Lの軟水でした。
昨シーズンの春に釣行で訪れた熊野川の支流、
大台ケ原山麓の北山川は、とてもきれいな水の流れでした。
流石は「みなさまのお墨付き」だけあって、目の付け所がイイですね。
そしてまま、これもご近所はホームセンターのバローにて、
「飛騨のいのち 飛騨天然水」も。
この水は宮川や高原川へ向かう途中にある宇津江四十八滝、
その地下から汲み取っているそうです。
いずれも、きれいどころは水どころ、そこからのお水です。
・・・ただし、購入・運搬・貯蔵は小生のお役目、
家内は飲むだけ、小生は水道水なんですがね・・・
ここ最近の彼女のお気に入りは、
これまたバローで調達は「清流の国ぎふ 長良川の天然水」なんです。
名前からして、長良川から採水しているのかな?
それじゃあ、木曽川の水道水、小生のご愛飲と同じなのでは?
そこで、ラベルの裏面を見てみると・・・
ふむふむ、硬度は27mg/Lですか。
でも、岐阜県関市側島ってあんた、
長良川と津保川の合流点近く、我が家から直ぐそこじゃないですか。。。
今少しネットで調べてみると、
こちらのお水はその場所で、地下深くから汲み上げているとのこと。
長良川直下の地下水、伏流水と言ったところですね。
家内によると、
「長良川の天然水」の方が「熊野古道の天然水」より飲みやすいと。
数値的には長良川の方が硬度は高いンですが。
味音痴は何を飲んでも一緒!?
はたまた、
生まれも育ちも小生と同じく名古屋の家内です、
昔から飲み慣れた木曽川から取水された水、
それに近い長良川の水に、
どこか懐かしさ・親しみを感じるのでしょうかね?
・・・しかしまあ、山と積まれた天然水のまとめ買いの箱。
飲むことも無く、ただ運び込むだけの小生の苦労、お察し下され・・・
いい水が身近に存在するお土地柄は日本、そこには独特の文化が栄えました。
シンプルなのべ竿、それを振りまわす釣技・・・
急峻な山や早い流れの川が、いい水を育んでくれたお陰でしょう。
その水に支えられ、水に遊び、水に癒され、水を楽しむ。
寒さ極める今の季節ですが、
この峠を越えた向こう側、今少し時が経てば、渓流釣りシーズンの開幕です。
今年は一体全体、水辺にどんなおいしさが、待っているのでしょうか?
水に感謝です。
・・・最後はまた、国営放送的に、なってしまいました。
<渓流風景は長良川上流 秋の板取川から>