春雨の西野川でボ~ズであったその晩。
R361を木曽福島まで下り、
途中、せせらぎの四季でお風呂を頂きます。
冷えた体には温泉が一番。
ただ・・・
ここのお湯の色を見ていると、昼間の西野川を思い出します。
御嶽山周辺の温泉は斯様な茶褐色が特徴でしょうか?
山の反対側、小坂川はひめしゃがの湯も同じ色です。
お風呂と夕食を頂いた後、
今宵の車中泊は道の駅 三岳 に向かいます。
・・・木曽の渓流釣りは基本的に車中泊。
小生、いつもこの、道の駅 三岳でお世話に。
幹線道路から外れて静か。
その開田高原へ抜ける県道は、途中、細道曲道。
トラックが通ることもありません。
併設する食品加工場のおばちゃん達、
とても気さくで、朝も5:00頃からお仕事にご挨拶。
車中泊組も多く、人の気配が有り安心。
何より・・・
朝のお勤め、小生のか弱いお尻、
シャワートイレが助かります。
<リベンジ西野川>
昨日の借り、今日で返す。
そんな武骨な精神は無いですが、
折角にも雨の中は昨日、
足で情報を稼いだ西野川上流は末川合流近辺です。
今朝も、まずはそこから・・・
少し冷え込みましたが、雨は完全に上がり青空が。
朝の爽やかな林道。
熊鈴の音、歩く足取りも朗らかに、
吊り橋を渡って昨日のポイントへ。
・・・しかし、今朝もお魚さん、音沙汰無し。
上流に荒瀬と澱みが見られます。
次なるそのポイントへ。
昨日よりは水は引いていますが、流石に渡河はムリ。
こちら側より落ち込みの下流、上へ湧き上がる流れ、
その近辺を丁寧に、丁寧に探ります。
・・・ここも、お魚さんから、音沙汰無し。
流石に、参ったね、こりゃ。
<奥に広がる渓谷美>
その後は一旦で装備を仕舞い、今少し周辺の探索を。
西野川と末川は開田高原のグランド・キャニオン?
険しい渓谷、その合流点は行けそうにありません。
下がダメなら上へ。
柳又の集落を抜け、西野川を登ります。
川の両側は岩ですが、それ伝いに歩いて行けそう・・・
こんな渓谷美を見ちゃったら、イクしかないでしょう!
段々の落ち込み下の受け。
ひとつ、ひとつ・・・澱みに探りを入れながら。
その甲斐無く、ここに至っても、お魚からは音沙汰無し。
ふと足を止め、お茶を飲みながら一服。
岩場を滑り落ちる濁流の音。
「無いアタリか・・・不思議だな。
少し時期が早すぎた、もしくは、タイミングが悪かったか?
いや・・・腕が落ちたのかな?」
物思いに耽ると、一瞬の静寂が訪れます。
・・・いずれにしても、人工物が全く視界にない、
自然だけの景色、掛け値無し、きれいです・・・
<開田高原を降りて>
西野川の上流もアタリ無し。
物思いの末、
小生の腕前では厳しい・手に負えない、の勝手な結論を。
近辺の川は末川、冷川、西又川も同じ結果でしょう・・・
既に時刻はお昼時。
ここで決断、開田高原を下ります。
途中のR361、昨夕の雨模様では見えませんでしたが、
路肩の展望台から、御嶽山が雄大な姿を現していました。
先日の馬籠峠、そこから少しだけ見れた姿はその反対側。
・・・何枚も写真に収めます。
アクセル不要のR361は長い長い下り坂。
新地蔵トンネルを抜けると、横には末川に代わって黒川が。
「もう少し川幅が欲しいな。」
下るにつれて、東又沢、上小川沢、西洞川が合流。
古い地蔵峠への旧道が別れる近辺、川は国道から少し離れます。
「ここにするか・・・」
昨日から冴えない我が第六感、
それでも飛び込みでのポイント決めです。
さっくりと周囲の様子を伺い、頃合いの良さそうな淵もあり。
そして、ご同輩も居られないご様子。
装備を身につけ、河原に降り立つのですが・・・
「ありゃ、ご同輩じゃ無いけれど、先客か・・・」
未熟な腕が悪い。
川の状態が悪い。
気象天候が悪い。
そして、運が悪い・・・
不漁の理由を揚げ連ねれば、ほんと、切りが無し、ですね。
「ま、いっか・・・」
二羽の仲の良いカップルと、ご同席で河原を釣り歩きます。
そして案の定、ここもピクリのアタリも無く・・・
しかし、君たち、本当に仲がよろしいことで・・・
友人から「仮面夫婦」と揶揄される、我が家への当てこすりでしょうか??
「しょうがね~なあ、ほったらかしの家内か。
もう今日は、早めに家へ帰るとするか・・・」
釣れない日でも、晴天はイイですね。
素敵な風景・小さな出来事に気づき、癒されます。
残念、今年のGW釣行は、これでお開きです。
<データ>西野川 黒川
5月02日
エサ :川虫、ミミズ
竿 :7m 渓峰尖
仕掛 :針 吉村7号
・西野川
天井糸 0.6号 1.5m
水中糸 0.3号 4.5m
・黒川
水中糸 0.3号 4.5m
錘 1~B1号
釣果 :ボ~ズ
気温 :西野川 9~16℃
黒川 18℃
天候 :曇りのち快晴、風
表層水温 :西野川 7℃
黒川 10℃