道の駅 うすずみ桜の里 ねお に到着したのは夜10時頃でした。
毎週金曜日の夜に繰り返される釣行前夜の車中泊、
今シーズンも予定ではあと3回ほどです。
標高が250m程と高くない根尾川のこの近辺。
寝台をセットした後に見上げる夜空は満天のお星さまも、
薄暗い駐車場を抜ける夜風はあまり涼しくなく、
それでも運転席側の窓に網戸を設置して、
パンツ一丁にTシャツなら。
明朝もまた朝が早い釣行、早く寝るに限ります。
その夜中に駐車場へ一台の軽自動車がご到着。
あろうことか小生のハスラー号の直ぐ近く、
エンジン掛けっぱでご就寝の様子です。
・・・開けた運転席の窓から入る夜風とエンジン音。
もうほんと、人の迷惑顧みず?困ったモンです・・・
しかしながら・・・
満天の星空に吹き抜ける夜風、それにエンジン音。
それらを全てひっくるめて、楽しむべきは釣行前の車中泊かと。
お!
今宵の小生、我ながら寛大な心掛けは心の余裕じゃん。
こりゃきっと、明朝は「とても良い事」が待っているのでは??
朝日は登らずも夜空からお星さまが消えた翌早朝、
コンビニのおにぎりを頂き、暖かい「どん兵衛」を啜り終え、
いざ、当方も出立です。
<♬ 行きはよいよい、帰りは怖い・・・>
道の駅 ねお からR157を温見峠に向けて。
能郷から先は黒津まで、
「酷道157号」は根尾西谷川沿いの断崖をクネクネの細道を。
早朝、ここを通る人は釣り人くらいで皆さま福井方面へ。
でも、渓流釣りの終了は午前中、
帰路は岐阜方面への通行は対向車が多くって大変なのです。
その覚悟を背負ってでの酷道の通行、その先の「桃源郷」を目指して。
細道曲道の酷道区間を抜ければ、そこは目的地の根尾黒津。
残念ながら、その黒津堰堤に水の流れはありません。。。
今回の根尾西谷川への釣行、
前回はかなり以前は4年前のGWでした。
その際は酷道は通行止めで、東谷川からの林道経由にて。
岐阜・長野の主だった河川が渇水と聞かれる中、
ヒマなおじさんは日々の夕方は雨雲レーダーとにらめっこ、
西濃方面は夕立が多く降水量も他よりは多め、
漁協のHP情報も-10cmでした。
それを見越しての訪問・・・
堰堤を流れ下る水は無くも、
その下の導水管からは結構な量の排水が。
その核心の答えは黒津の集落、その上流の西谷川の様子にて。
これなら、宜しいのでは、ないでしょうか?
<夏と秋が交錯する季節>
入渓点から直ぐ上流の落込み&大淵にて。
まだポイント全体が山陰に隠れ薄暗い状況、
落込みから距離のある水面がうねった流れから。
幸先がイイですね、朝一番は開始早々、6寸モノのアマゴさんが。
出現したポイントは最盛期のそれとズレてはいますが、
小気味い良い走りっぷりは色柄がまだ夏模様かと。
その後もここから落ち込み直下にかけて、小型は魚色が銀色のお魚を何匹か。
標高、気温、水温そして雨量から、未だ夏とも秋とも言えない根尾西谷川。
上流に歩みを進め、道沿いは湾曲した深淵にて。
本当の最盛期は初夏・真夏なら、
流れ込み直下で喰ってくるハズも、ここでも湾曲は緩めの流れから。
この子は先ほどの子より少し秋模様?色合いが濃い目です。
東にそびえる山のお陰で、これまでは日陰であったこの辺り、
少しずつですが陽が登り、もう間もなくで眩しい世界に様変わりかと。
それでも、雲が多い本日です、暑さが凌げてまだ助かります。
暫く遡行を続けるとリュックを背負った背中は汗だくに。
携帯する900mlのイオン・ウオーターの減りが早いです。
<やっぱり居ました、鼻まがり>
数年前の初夏釣行の記憶、それと概ねは合っているここまでの渓相です。
その記憶が正しければ、そろそろ核心区間かと。
完全に日陰が無くなったこのポイント、
居るとするなら淵底深場、目印を目一杯に上げて底浚いを。
あえて小さめのブドウ虫を使い、針と錘の距離を若干長めに、
自然に、自然に・・・
あたかも木の葉から零れ落ちたイモ虫、それが流れ下るかの如く。
来ました、アタイです。
深場はこれも水面がヨレた、最盛期とはズレた場所から。
慎重に寄せて、8寸モノはイイ引き具合でした。
お鼻が、少し、曲がり気味・・・オスでしょうかね?
その後も、今少し上流は、落込み直下の早流れから。
これもオスでしょう、一層にお鼻がヒン曲がっています。
尺は無くも9寸モノ、でっぷりとした魚体には、
もう、取り込みでヒヤヒヤ・・・
出現したポイントは早流れの中も、色柄はクスんだ灰色は秋模様。
昨夜の寛容な心持が影響してなのか?
神さま、仏さまは全てをお見通し??
本日の小生、釣行の展開が久しぶり、思った通りはイメージ通り!
こんな釣行が毎回なら良いのですが、そうは問屋が卸さないのが世の常。
まだまだ修行中の身の上なのであります。。。
<気付けば、遠くへ、来たもんだ>
いつも渓流釣行では、
あの屈曲点では釣れるのでは?
その淵はどうなのか?
ひょっとして、瀬の岩陰がイイのでは?
と、ズイズイと上流まで足を延ばしてしまいます。
日頃の運動不足を解消する目的もありますが、
ついつい調子を出してしまい、気が付けば結構な距離を遡行して。
今日のように、雲が概ねを支配するお天気なら問題なくも、
炎天下でのそれは返って体に毒、帰宅してから頭痛・微熱なんかも。
川から上がり、川沿いの道路を入渓点まで戻る道すがら、
あれ?
今日もまた、結構な道のりを歩いたな、と気が付く始末なのです。
そんな渓流釣行も、今シーズンも今回を入れてあと3回ほど。
ある意味で・・・
渓流釣りはOFFシーズンがあって、イイのかも知れませんね?
でなきゃ、恥ずかしながら御年58歳、身が持ちません。。。
<データ>
9月16日 根尾西谷川
エサ :ミミズ、ブドウ虫
竿 :8.5m 渓峰本流
竿 :8.5m 渓峰本流
仕掛 :針 吉村7号
錘 B1~B2号
錘 B1~B2号
天井糸 0.7号 3.0m
水中糸 0.3号 4.5m
釣果 :アマゴ 9寸 1匹
8寸 2匹
7寸 1匹
6寸 3匹
小アマゴ 数匹
全リリ~ス
気温 :20~26℃
天候 :曇り まま晴れ
表層水温 :22℃
表層水温 :22℃
月齢 :1.4