木曽川の上流は御岳山の北東側、そこに開田高原は広がっています。
夏でも涼しい標高は約1,000m。
柳又の集落はその少し南、
開田高原の入り口で末川は西野川に合流します。
暑さ厳しい8月の中旬はお盆休みの季節。
この末川と西野川もそうですが、
小生にとって奥飛騨と安曇野、ここ木曽川上流は、
そんなお休みにくらいにしか行けない、とても遠い渓流なのです。
<末川は渡合~鱒渕間>
いつもは渡合の集落近辺で竿を出す小生。
毎度同じ場所ばかりでは修行にならない?とばかりに、
朝一番は渡合の少し上流へ、林道をかき分けて入ってみました。
末川のこの近辺は存外に谷が深く、川通しの移動が難しくて。
今回のように林道を伝って川に降りても、その場所はワン・ポイントのみ。
次のポイントへの移動は、また林道を登ってR361を経由する必要が。
これはある意味で、釣れるか・釣れないか、「賭け事」なのです。
さて、倒木が川を遮るこの一級ポイント、案配は如何に??
・・・昨夜は雨上がり。
標高の高い高原が故に気温は20℃以下だったのですが、
意外と湿度が高くて車内は熱気が籠り、いささか寝苦しい夜でした。
車中泊サイトはR361沿い、
トイレだけポツンと併設された駐車場、お盆です、他車中泊様も何台か。
しかしイケませんね、
小生のお隣さんは川越ナンバーのワゴンR、
蒸すからと言って、急に夜中にエンジンを始動、エアコンをONへ。
ますます、寝れまヘン。。。
やむなく、
一級ポイントはトイレの近くを諦め駐車場内を車両移動、
我が人生を模したかの如く、栄光の王道を外れ端の端での寝直しでした。
・・・そんな翌日の早朝は朝一番です。
心優しい観音さまのご加護・ご認識があれば、
昨夜のハズレを引いてしまった小生に、にっこりと微笑んでいただけるハズ!
しかしながら・・・
アタリはあれどもノリは無く、
本日の出鼻を挫かれる有様なのでした。。。
<やっぱり渡合の集落へ、それでも・・・>
車での移動は数分程、いつもの把之沢川と末川の出会いへ。
毎度で同じポイントでは釣り修行にならない、と申しましたが、
このポイント、前回と渓相が変化しています。
以前は橋の上流に流れの弛み、いい味の流れが有ったのですが、
今日の様子ではそこは白波が立つ急流に。
代わりに橋の下流側、そこに表層渦巻く深場はイイお流れが。
渓相が変われば、攻め方も変わります。
錘は1号、川底の岩が多い末川、根がかりを嫌って糸フケは短めに。
橋の袂の緩い流れから、仕掛けを馴染ませ、徐々に徐々に流れの太い本筋へ。
把之沢川と末川の出会い、過去にハズレはありません。
小物を含め6~7寸もののアマゴさん、サイズに似合わず走ってくれマス。
<今回も下流へ下ります>
この渡合の集落から下流の末川、
西野川の合流まで人家も無く深い渓谷が続きます。
本日、この橋の横に駐車車両が無いということは、
小生が末川の最下流(ほんと、我が人生?)に位置します。
西野川の堰堤から遡行する、も無くはないでしょうが、
それは余程の猛者か、はたまた、世捨て人(つくづく、我が人生?)です。
渓相の変化、それに期待して、今回も末川を下ります。
少しづつ遠ざかる、渡合の集落は赤い屋根。
まだこの近辺は護岸に人工ブロックが。
そのブロックの直下は木々の下、早い流れが見られます。
その流れが収まった緩い流れの深場、
以前はさっぱり手応えがありませんでした。
でも、渓相が変化している本日です、何か以前と違うのでは?
何事もトライ!
試しに竿を延ばして仕掛けを流してみます。
川底は岩の少ない砂地がメイン。
ここでは糸フケを長めにセッティングして。
すると・・・
もう、ポコポコと・・・塩焼きサイズのアマゴさんばかり。
末川では毎回、必ずイワナさんが釣れるも、本日は見事にアマゴさんばかり。
花魁、はたまた、キャバクラ嬢と称される側面の朱点がハデなアマゴさん、
放流ものとしてでしょう、木曽川水系ではよく釣れるのですが、
今回の末川はいずれも、素朴な朱点のお魚ばかりです。
・・・個人的には、ハデな朱点のアマゴさんは、やはり気味が悪くて。
それでも、
本物のキャバ嬢さんは、個人的ですが、嫌いでは無いですね、ハイ(笑)・・・
<今少し、末川下り>
いつもは不調な人工護岸の流れ、
意外な好釣果に驚きながらも、ここは出切った感が。
もう少し川を下れば深い渓谷の入り口、落込み&小淵があるハズです。
ここも渓相が若干で変化しています。
写真右側の本筋が残念、少し細くなった感が。
代わりに左側の浅瀬、これは以前はありませんでした。
ここには大きな倒木があったハズなのですが。
きっと、かなり規模の大きな出水、それが有ったのでしょう。
細くは成りましたが、本筋に淵はご健在、そのご様子は・・・
若干で朱点がはっきり目、それでも控え目は木曽アマゴ。
まだまだ川は下流へ、深い渓谷へと続きますが、
もう一段下の大淵、そこまで至る気力と体力、
照り出した夏の日差しで削がれます。
お昼が近くなるにつれ、青空も広がり始めて。
今回も末川は、よく歩きました。
夏真っ盛りの厳しい季節ですが、
台風一過、水量もあり、適度な風も雲もあって。
サイズ的には今一歩、それでも数は重なりました。
渓谷を折り返して退路、また渡合の集落に向けて。
川から上がり着替えを済ませ、
12時のサイレンを聞いた後、今シーズンも末川を立ちます。
帰路は県道を三岳方面へ、夏の開田高原を満喫します。
途中は柳又の展望台から御岳山を望み。
でも残念、
ここでも観音さまのご加護は薄く、その御岳山の頂は雲の中でした。
展望台の眼下は西野川。
少し無理して、やってきますか、初秋はまた、木曽の渓へ。
<データ>
8月14日 末川
エサ :ブドウ虫、ミミズ
エサ :ブドウ虫、ミミズ
竿 :7.0m 天平
仕掛 :針 吉村7号
錘 1~1B号
天井糸 0.7号 1.5m
水中糸 0.3号 4.5m
釣果 :アマゴ 7寸 4匹
仕掛 :針 吉村7号
錘 1~1B号
天井糸 0.7号 1.5m
水中糸 0.3号 4.5m
釣果 :アマゴ 7寸 4匹
6寸 3匹
小アマゴ 数匹
お盆です、全リリ~ス
気温 :17~24℃
天候 :小雨のち曇り
表層水温 :17℃
お盆です、全リリ~ス
気温 :17~24℃
天候 :小雨のち曇り
表層水温 :17℃
月齢 :16.4