2021年7月1日木曜日

飛騨庄川 冒険探索?渓流釣行



 旧荘川村を流れる庄川はR158に沿って流れています。


でも地図を良く見てみると、
荘川ICより上流は寺河戸川の出会いから魚帰滝の少し手前まで、
R158とは山ひとつ隔て1kmほど山中を流れています。

昨夏はこの国道から離れ山中を流れる庄川の区間、
その入り口で尺モノは銀チャンを頂きました。

あのときは日暮れも近く、気にはなっていたのですが。

ひょっとして・・・
ここから奥は未開の釣行ポイントなのでは?

いえ、交通標語じゃないけれど、狭い日本、そんなに急いで、です。
立山黒部アルペン・ルートならいざ知らず、
余程の山奥でない限り、この現代、釣人が訪れていないポイントなんて。

それでも・・・
訪れる釣人の数は、グッと少ないのでは?
結果、そこにはオオモノが潜んで居るのでは??

しかしまあ・・・
エエ歳をしたオジサンが地図とにらめっこ、
斯様な妄想を勝手に膨らませ、お休みを頂いて探索できるところなぞ、
いろいろあっても日本は平和です。

という事で・・・
休暇釣行の初日は行って参りました。

冒険にはドクロがお似合い?
梅雨の合間は飛騨庄川、いざ、未開の地へ!


<入口付近にはご同輩の足跡が>

昨年の夏同様、ご了解を頂いて、農家さんのあぜ道、
そこにハスラーを駐車させて頂きます。

堤防の上を歩き・・・
ここから先は人家から離れた、木々が鬱蒼と生い茂る庄川です。

見たところ、本日はやや渇水気味の流れ。
そのためでしょう、場所を選べば渡河は可能な深さ・速さです。

崩れかけた堤防、流されてきたコンクリ護岸・・・

竿をたたむことなく、その上を乗り越え慎重に駒を進めます。
まだ入り口のこの辺り、昨日のものでしょう、砂地にはご同輩の足跡が。

それも進むにつれて、認識が出来なくなってきます。
代わりに目立つのが、シカさんの足跡です。

・・・クマさんのそれじゃなく安堵。しかし、念には念を・・・
まま立ち止まっての一服と、ホイッスルを吹き鳴らします。


この辺り、
瀬の弛みからは小ヤマメさんが、岩陰の深場からは小イワナさんが。

・・・残念、目的のオオモノには御目文字が叶わず。



<どうも、これは、イケそうです>

渇水気味と言うこともあるのでしょう。
ここは通れない・渡れない、のポイントは無く、
地図上の等高線の入り方からも、
この調子なら無理なく、全区間を歩き通せそうな気配です。


歩きながら、釣りながら、撮影しながら、一服しながら・・・
未開の地の冒険?それは続きます。

入渓から1.5時間程度、スマホのGPSで確認すると半分を過ぎた辺り。
ここでチョットした深場・淵に行き当たりました。

・・・小生の野生の勘、それがささやきます。
居ます、ここ、何がしかのオオモノが・・・

せり出した木々、それに注意を払って、
窮屈ですが上流に仕掛けを慎重に振り込みます。

一匹目は小ヤマメさん、二匹目は小イワナさんが。

流すルートを手前の深場、その懐に入れたところ・・・

ズンっとくる重たい手応え!
やっぱり居ました、オオモノです!

高速で移動するお相手。
チョウチン気味は4.5mの仕掛け、余裕は無く余り走られると厄介。

竿を立てるのですが、う~ん、浮いてきません。
暗い川底で僅かにキラリと光る銀映、間違いなく大きいです。

と!
急にお魚は浮上、竿を上げる間も無く、水面からジャンプ!

次の瞬間、手応えは、残念、無くなって。

く~、掛かりが浅かったか?
確認すれど、糸に針に、異常は無くて。

これで場が荒れたのでしょう、その後は小モノからも手応えが消えて・・・


<冗談はよし子さん、こんなポイントから>

この淵を諦めて、渋々ですが歩みを進めることに。
・・・まだ未開も道半ば、きっとチャンスはある!


周囲には人工的なものは皆無の庄川、
その奥へ奥へ、どんどんと、さかのぼります。

何気に、こんな中途半端なヨレに、振り込んでみます。

ちょっとした深場、中型でもヨシ、来てくれないか・・・

と!
思った途端、またズッシリの手応えが!

しかし、ここは先ほどと違って頭上が開けた場です、
竿の操作が効き、その自由度も大きく。

暫く泳がせ、その後、ズームを縮め、竿を立てて。
思惑通り、細糸はムリせず水面に浮かせ、ツツツ~と滑らせます。

当方、しゃがんで、たも網もスタンバイ・・・
投了!

庄川特有のスタイル、スリムですが長さのあるイワナさん。

冒険探索、その後半でようやく・・・
ありがとうございます。


<冒険も終わりを告げて>

尺イワナを揚げたポイントから暫く、遠くに建物が見えてきました。
旧金山橋の養鶏場です。

この辺りから、またご同輩の足跡が目立ち始め、
代わりにアタリも遠のいてきました。

良い雰囲気の大淵ですが、ウンもスンも無く。

ここから先、脇から三谷川が流れ込み、
もう暫くでR158のマトバ橋、その後は魚帰滝のハズです。

滝の上流も興味があります、行ってみようか・・・

そんな矢先、遠くで飛行機が飛ぶ轟音、それが聞こえます。
・・・いや、違います、これは遠雷です。

そう言えば・・・
先ほどから頬を撫でる風、それが冷たくなりました。

カッパを着れば雨は凌げますが、如何せん、雷様だけはどうにもならず。
残念、魚帰滝の上流は、また今度と言うことに。

旧金山橋が掛かっていたであろう急斜面、そこを登っての退渓、
オジサンの梅雨の合間の冒険渓流釣行??

本日、それはここまでです。



<データ>
●6月25日 庄川 
エサ   :ブドウ虫、ミミズ
竿    :7.0m  渓峰尖 
仕掛   :針 吉村7号 
      錘 1~1B号 
                水中糸   0.3号 4.5m
釣果   :イワナ    34cm    1匹
                   6寸          2匹
      ヤマメ    7寸          1匹
           6寸    1匹
      小ヤマメ・小イワナ     数匹
気温   :20~23℃ 
天候   :曇り
表層水温 :16℃ 
月齢   :14.7