旧荘川村を流れる庄川はR158に沿って流れています。
でも地図を良く見てみると、
荘川ICより上流は寺河戸川の出会いから魚帰滝の少し手前まで、
R158とは山ひとつ隔て1kmほど山中を流れています。
昨夏はこの国道から離れ山中を流れる庄川の区間、
その入り口で尺モノは銀チャンを頂きました。
あのときは日暮れも近く、気にはなっていたのですが。
ひょっとして・・・
ここから奥は未開の釣行ポイントなのでは?
いえ、交通標語じゃないけれど、狭い日本、そんなに急いで、です。
立山黒部アルペン・ルートならいざ知らず、
余程の山奥でない限り、この現代、釣人が訪れていないポイントなんて。
それでも・・・
訪れる釣人の数は、グッと少ないのでは?
結果、そこにはオオモノが潜んで居るのでは??
しかしまあ・・・
エエ歳をしたオジサンが地図とにらめっこ、
斯様な妄想を勝手に膨らませ、お休みを頂いて探索できるところなぞ、
いろいろあっても日本は平和です。
という事で・・・
休暇釣行の初日は行って参りました。
冒険にはドクロがお似合い?
梅雨の合間は飛騨庄川、いざ、未開の地へ!
昨年の夏同様、ご了解を頂いて、農家さんのあぜ道、
そこにハスラーを駐車させて頂きます。
堤防の上を歩き・・・
ここから先は人家から離れた、木々が鬱蒼と生い茂る庄川です。
見たところ、本日はやや渇水気味の流れ。
そのためでしょう、場所を選べば渡河は可能な深さ・速さです。
崩れかけた堤防、流されてきたコンクリ護岸・・・
竿をたたむことなく、その上を乗り越え慎重に駒を進めます。
まだ入り口のこの辺り、昨日のものでしょう、砂地にはご同輩の足跡が。
それも進むにつれて、認識が出来なくなってきます。
代わりに目立つのが、シカさんの足跡です。
・・・クマさんのそれじゃなく安堵。しかし、念には念を・・・
まま立ち止まっての一服と、ホイッスルを吹き鳴らします。
この辺り、
瀬の弛みからは小ヤマメさんが、岩陰の深場からは小イワナさんが。
・・・残念、目的のオオモノには御目文字が叶わず。
<どうも、これは、イケそうです>
渇水気味と言うこともあるのでしょう。
ここは通れない・渡れない、のポイントは無く、
地図上の等高線の入り方からも、
この調子なら無理なく、全区間を歩き通せそうな気配です。
歩きながら、釣りながら、撮影しながら、一服しながら・・・
未開の地の冒険?それは続きます。
入渓から1.5時間程度、スマホのGPSで確認すると半分を過ぎた辺り。
ここでチョットした深場・淵に行き当たりました。
・・・小生の野生の勘、それがささやきます。
居ます、ここ、何がしかのオオモノが・・・
せり出した木々、それに注意を払って、
窮屈ですが上流に仕掛けを慎重に振り込みます。
一匹目は小ヤマメさん、二匹目は小イワナさんが。
流すルートを手前の深場、その懐に入れたところ・・・
ズンっとくる重たい手応え!
やっぱり居ました、オオモノです!
高速で移動するお相手。
チョウチン気味は4.5mの仕掛け、余裕は無く余り走られると厄介。
竿を立てるのですが、う~ん、浮いてきません。
暗い川底で僅かにキラリと光る銀映、間違いなく大きいです。
と!
急にお魚は浮上、竿を上げる間も無く、水面からジャンプ!
次の瞬間、手応えは、残念、無くなって。
く~、掛かりが浅かったか?
確認すれど、糸に針に、異常は無くて。
これで場が荒れたのでしょう、その後は小モノからも手応えが消えて・・・
<冗談はよし子さん、こんなポイントから>
この淵を諦めて、渋々ですが歩みを進めることに。
・・・まだ未開も道半ば、きっとチャンスはある!
周囲には人工的なものは皆無の庄川、
その奥へ奥へ、どんどんと、さかのぼります。
何気に、こんな中途半端なヨレに、振り込んでみます。
ちょっとした深場、中型でもヨシ、来てくれないか・・・
と!
思った途端、またズッシリの手応えが!
しかし、ここは先ほどと違って頭上が開けた場です、
竿の操作が効き、その自由度も大きく。
暫く泳がせ、その後、ズームを縮め、竿を立てて。
思惑通り、細糸はムリせず水面に浮かせ、ツツツ~と滑らせます。
当方、しゃがんで、たも網もスタンバイ・・・
投了!
庄川特有のスタイル、スリムですが長さのあるイワナさん。
冒険探索、その後半でようやく・・・
ありがとうございます。
<冒険も終わりを告げて>
尺イワナを揚げたポイントから暫く、遠くに建物が見えてきました。
旧金山橋の養鶏場です。
この辺りから、またご同輩の足跡が目立ち始め、
代わりにアタリも遠のいてきました。
良い雰囲気の大淵ですが、ウンもスンも無く。
ここから先、脇から三谷川が流れ込み、
もう暫くでR158のマトバ橋、その後は魚帰滝のハズです。
滝の上流も興味があります、行ってみようか・・・
そんな矢先、遠くで飛行機が飛ぶ轟音、それが聞こえます。
・・・いや、違います、これは遠雷です。
そう言えば・・・
先ほどから頬を撫でる風、それが冷たくなりました。
カッパを着れば雨は凌げますが、如何せん、雷様だけはどうにもならず。
残念、魚帰滝の上流は、また今度と言うことに。
旧金山橋が掛かっていたであろう急斜面、そこを登っての退渓、
オジサンの梅雨の合間の冒険渓流釣行??
本日、それはここまでです。
<データ>
●6月25日 庄川
エサ :ブドウ虫、ミミズ
竿 :7.0m 渓峰尖
仕掛 :針 吉村7号
錘 1~1B号
エサ :ブドウ虫、ミミズ
竿 :7.0m 渓峰尖
仕掛 :針 吉村7号
錘 1~1B号
水中糸 0.3号 4.5m
釣果 :イワナ 34cm 1匹
釣果 :イワナ 34cm 1匹
6寸 2匹
ヤマメ 7寸 1匹
6寸 1匹
小ヤマメ・小イワナ 数匹
気温 :20~23℃
天候 :曇り
表層水温 :16℃
6寸 1匹
小ヤマメ・小イワナ 数匹
気温 :20~23℃
天候 :曇り
表層水温 :16℃
月齢 :14.7