季節は早、初冬の師走。
渓流釣りシーズン中はほったらかしな家内、
彼女への償いの旅は第二弾、今回は奈良の大仏さま見物です。
初秋は奥美濃の旅からお時間は経ちますが、
この間、いろいろとありまして・・・
時が経つのは早いですね。
ここ東大寺の訪問は家内のたっての希望から。
小生と違って信心深い我が家内。
またいつか大仏さまに・・・と思うも月日は流れ、
撮り溜めた旅行写真の記録から、前回の奈良訪問は2012年!
その写真、ここではお見せしませんが、
家内もまだ若々しく!?小生も上の方がフサフサ!?
ほんと、時が経つのは早いですね・・・
師走とは思えない、とても暖かい朝でした。
早朝、とは言っても、渓流釣りほどでは無いですが、
早かった出立前の朝食でもあり、到着時は既にお腹が空いて。
まずは早めの昼食を頂きます。
北へ向かえば東大寺、東に登れば春日大社、西に下ると興福寺。
そんな奈良の中心にある交差点、
その袂にあるお店に開店と同時に飛び込みです。
果たして「牛まぶし」とは?
出てきたお料理はおいしそう、
牛丼では無いですが、醤油は甘辛仕立てのお櫃もの。
小生が頼んだお櫃には牛肉の他に豚の角煮も添えられて。
最初はそのまま頂いて、次いで海苔とアラレとワサビを入れ、
お出汁による「お茶漬け」で味変を楽しみました。
・・・当方、名古屋の名物は「ひつまぶし」。
そこでのウナギが牛肉・豚肉になったお料理、
しっかりと、堪能させて頂きました!
お腹がいっぱいになったら、いざ!
お久しぶりは東大寺、大仏さまにご拝顔を賜ります。
雲一つない冬晴れ・小春日和の今日、
大仏殿の背景は青空が眩しいです。
昨年まではコロナ禍で閑散としていたと聞き及ぶ大和路ですが、
初冬師走の本日、見た限りでは季節的には賑わっているのでは?
お顔から明らかな外人さんもお見えなら、
しゃべっている言葉から外人さんとわかる人々も。
・・・しかしながら、全体的にはどうでしょう?
我ら日本人より外人さんの方が多いような・・・
お伊勢さんと違って、京都・奈良に「お礼参り」は無いのでしょうね。
10年ぶりにお会いする大仏さま。
暖かくてお天気も良い本日、
南から差し込む陽の光で殿内も明るいです。
当方の出で立ちは、
残念、齢を重ねてしまいましたが、
あのころと、お変わりのないお姿で、誠に何よりです。
その奥に鎮座られる広目天と多聞天にもお参りをして。
・・・幼稚園では「加藤多聞」君という名前の友達が居ました。
幼い小生は当然ながら未熟者、
「タモンって、ヘンなお名前」なんて思ったのですが、
いやいや、どうして、
この歳になってようやく解る、深くて味のある名前です!
今ごろ、どうしているかな?多聞君は・・・
東大寺を後にして、次は春日大社に向かいます。
その途中・・・
角を切られて見ようによってはハゲ頭は雄シカ同士、
至る所でケンカをしています。
一体、お互いの、何が気に入らないのか?
理由は定かではありませんが、突如として始まるいさかい事。
・・・でも、
何となくですが解るような気がする小生。
確かに男家業を頭がハゲるくらい長らく営めば、
世の中、些細たれどお気に召さない事も多々ありましょう。
ここは、ひとつ、仲を取り持つとして。
間を見計らってエサを差し出すと、
ゲンキンな彼らです、つい今のいさかい事、それもどこえやら。
しかしながら、そのタイミングを誤ると・・・
せんべい売り場前で待ち受ける頭のイイこの子、
買った矢先の家内のお召し物、それを咥えて引っ張ります。
その勢いが激しくて、
悲鳴を挙げる家内なのですが、
ヒドい旦那は笑いながら腹を抱えて、
これはシャッター・チャンスとばかりに・・・
ほんと、我ながら、歪んでまスね。
そんな賑やかな道中で向かった春日大社。
お参りの後、家内共々で久しぶり、
霊験あらたかな「おみくじ」を引いてみました。
先行は家内です。
素直に引き当てた棒に書かれた番号は7番。
後行は小生。
長筒に入ったたくさんの棒、それを引っ掻き回して、
いよいよで引いた番号、それが、くしくも7番と出て・・・
夫婦そろって、同じ結果は7番の「中吉」と。
7という番号から「大吉」を予想していた家内なのでしたが、
その結果の「中吉」より、
むしろ小生と同じ「くじ運」に納得がいかないご様子でして。
おみくじは歌の文句じゃないけれど、
いかさまに 身はくだくとも・・・さもありなん。
本日は良く歩きます。
奈良の東は若草山、その麓は春日大社から、
奈良公園を横切って最後の訪問地は興福寺へ向かいます。
普段はイン・ドア派の家内、流石に歩き疲れた様子です。
良い年をして、座りたい・休みたい、
果ては、屋外はシカが気になる、屋内のお店がイイ、
と子供のようにダダをこね始めます。
奈良公園も園内には露天以外の茶屋は無く、
止む無く、また、飛び込みで、興福寺の手前は茶店に入ります。
しかし、このお店・・・
「わらび餅」はイイのですが、
風情・情緒があり過ぎて、代わりに、お値段の表示が無し。。。
グズる家内は「ここでイイ」と申しますが、若干、お財布が心配です。
まあしかし、
令和の時代、しかも国内です、
命までは取られまい、何とかなるっしょ!
ご案内は和服姿のお女中さん、
通されたお部屋、これまた、シックで趣のある和室で。
・・・う~ん、ハマったかな、こりゃ?
して、出てきた「わらび餅」が、これ。
きな粉とお砂糖が乗せられ、
甘くて疲れには良さそうな「わらび餅」、
それと抹茶茶碗で飲むお抹茶なんて、こんなの、何年ぶりだろう?
・・・いかん、絶対これ、どハマりのパターン!
いや~、足りるかな~、お勘定が・・・
しかし家内は太っ腹。
何も気にしていない様子にて、
ツルツルとわらび餅を食べています。。。
してして、出てきた伝票、
恐る恐る、お代を確認すると・・・
ああよかった、野口英世が2枚でおつりが。
小市民だな~、ほんと、小生(笑)。
その後、ありがたくも興福寺を拝観して。
初冬の赤い夕焼けが迫る、古都 大和路を後にしました。
めずらしく、いつもバカにしているカーナビを信用、
往路復路も山添村から名阪国道経由にて。
10年前の旅程は名阪国道の終点、桜井・天理経由でしたが、
今回、意外にも春日山を抜ける県道は良い道でした。
このルートの方が最短で時間も掛からずで。
・・・10年の月日の流れを感じますね。
次回来るときは・・・
きっと小生、頭の上はツルツル、かな?