2020年9月20日日曜日

秋雨後の石徹白川釣行

 


今週も木曜日、金曜日と雨でした。

さあ、今週末はどの川に繰り出そうか・・・

降雨量を確認すると、飛騨川、馬瀬川、長良川は降り過ぎ。

奥飛騨はもちろん既に禁漁です。

木曽方面は、先週は末川に。


そんな中・・・

石徹白川は20mm程度と程よい降り加減でした。


年に一回ほどしか訪れない石徹白川。

いつもは初夏、今年も梅雨の時期に訪れ、良い釣果でした。


季節が変われば、釣りも変わる。

行ってみようか・・・初めての秋の石徹白川へ。


<肌寒い秋の早朝>

道の駅は あゆパーク での車中泊、起床4:00でのその気温は18℃でした。

寝台を直して、朝食を食べ、お勤めの後、5:00に出立です。


桧峠を越えた石徹白は気温15℃・・・冷え込んでいます。


石徹白橋から眺める朝の風景、それは残念な曇り空。

でも雲間から少しだけ、青いものが覗けます。

予報では本日は良いお天気になると。


今年の梅雨は6月末に訪れた時と全く同じルート、

川西側の林道を登り、キャンプ場の対岸辺り、

藪漕ぎは避けて、枯れ沢から入渓します。


金曜日のお仕事、外は雨でしたが、涼しい、の感覚は無く蒸し暑かったです。

今、ここでの感覚は・・・

しくった、ドライのウエーダーを持ってくるべきだった。。。


仕方なくウエット・パンツでの釣行。

カッパを着込むほどでは無いですが、防寒の意味を込めリュックを背負って。


それでも、少しずつですが、青空が広がり始めています。


晴れてさえ来ればこの寒さも、どこかに行ってくれるのでは?


<護岸脇の流れから>

6月と同じくまずは対岸の護岸際、早くて深い流れに仕掛けを打ち込みます。

雨上がりの石徹白川、流量は前回より豊富です。

少し重めの錘で、川底をコリコリ。


朝一番でのご挨拶はヤマメさんでした。

アタリにアワセると、流れの早い川底に暫く定位。

張らず・緩めずのやり取り、浮いてきたところを水面をコロがして。


こりゃ、今回も調子が良さそう・・・この時点ではその判断でした。


しかしながら、その後はウンともスンとも。

少しずつ、少しずつ、川をさかのぼり、仕掛けを繰り出すのですが。


ようやく、落ち込みの白泡、その脇の反転流からひねり出し。


6寸あるか、ないか、御目文字叶うはアマゴさんです。


キャンプ場側の流れからはこの2匹と小ヤマメのみ。

秋雨の後、低めの気温・水温と好条件のハズですが。


いや、一つ大事な条件を忘れています。

残念、それは小生のお粗末極まる、お点前にお作法!(茶道かいな?)

無作法ながら、秋のオオモノを期待した手前、意外とキビし~い展開です。


<季節はもう、瀬ではないのですね>

ガレ場を登り切り、林道側の瀬に取り掛かります。

・・・もうこの頃にはお空は快晴、少し風が出てきました。



長く長く続く林道側の瀬ですが、今回は見事に無釣果、打つ手なし・・・


昨年も、また今年の梅雨時も、ここは良い反応だったのですが。

季節が変われば、釣りもまた変わる・・・

ほんと、沁みますね~。


負け惜しみではないですが、秋空にぽっかり浮かぶ白い雲。

なんてったって、このすてきな景色!

秋風が長竿には厄介ですが、この時間はそれが心地よく!

暫く釣りの手を休めて、毎度、お茶チビ・一服のお時間を過ごします。

ぽか~んと、お空を眺めながら・・・


<こんなところなんだ、今の時期は>

人工護岸を越えると、また暫くはガレ場が続きます。

このガレ場、所に依っては流れが早く、また深いポイントも。

座りの悪い浮き気味の岩も点在、竿を収納して慎重に歩みを進めます。


そこを登りきると・・・

この梅雨時は根がかり・無反応で終わった、落ち込み後の流れです。



土曜午前のみのお楽しみ、その時の流れは、いと早く。

既に時刻は11:00少し前。

朝方は湿っていた河原の石も、この時間は陽に乾かされて真っ白に。

今回もここが本日最後のポイントになりそうです。


定石通り、その流れは下流側から攻めるのですが、

ふと目に留まった川中の白岩、その向こうは日陰のユル~い流れ。


深くても流れは生きているようですが。

初夏や盛期では間違いなく、お外道様の猛攻撃を受けそうな流れ・・・


物は試し、とばかりに白岩の手前まで立ち込んで、

その陰から、そっと振り込んでみます。


あっ、そ~なんだ!

こんなポイントなんだ、今の季節は。


立て続けにイワナさん、7寸モノで2本を頂戴です。


その後に今少し、落ち込みに近づいて。

ゆっくり流れる目印が停止、そっとアワセると、返す手応えがずっしり。


日陰の川底、これまでより大き目な銀映、それが高速で動き・翻ります。

川の底の深い場所、岩陰に隠れようとしますが・・・

毎度の如く、無理せず、張らず・緩めず、時間をかけてネチネチと。

ほんと、釣り人の性格が出ますね。


水面に上がったところを、ツ~と引き寄せて、たも網に。



本日は最大の戦果、9寸は無いでしょうが、良いサイズのイワナさんでした。

季節柄、いい体形をしていました。

これも、秋ですね。



<なぜ、斯様な山奥に、斯様な太い流れが>

毎年で訪れる石徹白川ですが、いつも思うことがあります。

1,000m級の峠を越えて、僅かに下った深い山の中。

大河は九頭竜川の最上流、源流に近いハズですが、この見事な流れの太さ。



短い小継竿ではなく、長尺の本流竿が存分に振れる川幅。

こんな大木が横たわっているところ、大雨での暴れ加減が伺われます。


ほんと、不思議です・・・

ここの不思議さ加減と神秘性が、石徹白川の魅力でしょうかね?





<データ>

9月19日 石徹白川 

エサ    :ミミズ、ブドウ虫
  今回はブドウ虫に軍配でした。
竿     :8.5m 渓峰本流
仕掛    :・針 吉村7号 
       ・錘 B1~B3号
   ・糸 天井糸 0.6号 3m 水中糸 0.3号 4.5m
釣果    :アマゴ 6寸 1匹
       ヤマメ 8寸 1匹
       イワナ 8寸 1匹
           7寸 2匹
       小ヤマメ   3匹
       お外道様   3匹
       *全リリース(粗相じゃ、ないですよ。)
気温    :15~20℃ 
天候    :曇り後晴れ 風
表層水温  :18℃


朝の曇り空とは一変、帰路での石徹白橋からの風景。


これが、見たかったンです、はい。
また、来年も・・・