ご諸兄各位殿
西野川は御嶽山の東麓。
開田高原から王滝川との合流まで、南北に流れています。
本流よりは流れが細く、渓流よりは太い。
吉田川、馬瀬川、小坂川・・・
そんな中庸の流れが小生は好きです。
しかしながら、小生は好きでも、
あちら様に「その気」は余り無いようです。
嗚呼、片思い・・・
<またも雨の西野川>
昨シーズンの「締め」は、ここ西野川でした。
その時は雨。
何度も訪れた昨シーズン、大雨・濁流に苛まれ、
あえなく撤退を繰り返し、ようやく最後に釣行可能。
そして・・・短時間でしたが良い釣果が。
今回は前日30日の予報では曇りでした。
それが当日は令和初日の早朝、予報は雨に変わり・・・
それでも春雨は0.5~1mmの予報。
これなら・・・と、木曽路を北上したのでした。
先回は白川との分岐は少し上流、一軒宿の温泉は庭先から入渓。
今回はそのまた2kmくらい上流、県道は橋の横の旧道から。
魚道脇の堤防を歩き、堰堤が見えてきました。
雨降りですが、流れはまだ、さほどでも。
<野生の勘が・・・>
ナゼか、ご同輩のお姿は、見渡す限りありません。
いえ、逆にこんな春雨なら、小生の拙い経験上、
ウハウハな釣果のハズ・・・
しかし、全くアタリ無し。
お魚が全く居ないのか?と思えど、居るには居るンです。
ただし、それは先ほどの、谷川から取水した魚道だけ。
西野川本筋には、目を凝らす限り、ご同輩と同じく、お魚も皆無。
こう、何なんでしょう?
釣れないからって、悪口を言ってはいけないのですが・・・
この近辺、本日は匂いがミョ~なんです。
例えるなら・・・
メ~テレ裏は下茶屋公園のひょうたん池、ドロ臭い。
渓流に匂いがあるのか、と聞かれると小生はあると思います。
みずみずしい様な、爽やかな緑の香り、かな?
それが感じられないンです、今日の西野川からは。
それでも遡行・釣りを続け、川をさかのぼります。
遙かに堰堤を越えて。
釣れない原因・匂いの原因が、これ、とは断言できませんが・・・
温泉の成分でしょうか?
昨秋に入った温泉宿のお湯もこんな色でした。
この赤泥はあくまでも、脇の枯れ川の状態ですが、
本筋でもよく見ると、川石の下から泡・気泡がプクプクと。
水温計を持ち歩く小生ですが、リトマス紙も持参すべきかな?
どうも、これは分が悪いような・・・
気分の問題かも知れませんが、ここは退渓です。
<西野川は上流へ>
仮にこの温泉成分らしきものが原因なら、
ずっと上流へ行けば問題ないのでは?
仕切り直しは開田高原、末川との分岐、そのまた上流へ。
降り続く雨。
上流のこの辺りは増水気味の感じがします。
全く初めてのポイント。
安全と竿を出せる場所を求め、
徘徊・ヤブ漕ぎ・様子見・・・時間ばかり費やします。
「熊に注意」の看板に躊躇いながらも、テクテクと林道を一人歩き。
途中、お地蔵さん、地元の方のお墓に、そっと手を合わせ。
腰の熊鈴、時々吹かすタバコ、そして鉈(なた)が心の支えです・・・
吊り橋の下、良さげなポイントが。
時間も余りありません。
ここをラスト・ポイントと定めて。
支度の途中、川を見ると・・・落ち込みからライズが!
夕まずめの短期決戦、頭上の枝に注意を払い、
白泡の手前・向こう側にネライを定め、
振り込みを繰り返します。
が、しかし、アタリは遠く。
・・・これは川が理由でじゃなく、己の技量不足です、ハイ。
お時間もお時間。
春雨でも一日中で雨に打たれ冷えました。
ますます川も増水、おまけに熊さんも怖いし。
釣れない日の雨って、イヤですね。
心が陰に籠もっちゃいます。
残念、本日はこれまでです。
<データ>西野川
5月01日
エサ :川虫、ミミズ
竿 :7m 渓峰尖
仕掛 :針 吉村7号
天井糸 0.6号 1.5m
水中糸 0.3号 4.5m
錘 B1~B2号
釣果 :ボ~ズ
気温 :11~13℃
天候 :雨
表層水温 :7~9℃