ご諸兄各位殿
庄川とその支流の六厩(むまい)川。
春はGWに師匠ノンタンさんと訪れたのですが、今年は以外と冷え込み、
お世辞にも良い釣果とは言えませんでした。
季節が変われば、川もまた表情を変える・・・
10年近く前、初めて渓流釣りらしきことを経験させてもらった六厩川。
その時も季節は夏でした。
今回はどんな表情で迎え入れてくれるのか?
今春と同様、ノンタンさんのお世話になって、GWの雪辱戦へ?
行って参りました。
<午前中は六厩川>
女滝を越えて六厩川沿いの林道。
師匠と小生を乗せて、ハスラー号は朝の山道を深くまで分け入っていきます。
行き着いた林道の車止め。
時刻は5:30の早朝ですが、既に車止めの前には一台の駐車が。
今日午前の作戦は、この車止めから徒歩で30分ほど、
六厩川は誰もご同輩が居られないポイントで40cm級の大イワナを・・・
こんな目論見でした。
・・・世の中、上には上の方が居られます。
とは言え、ここまで来て作戦変更するのは考え物。
おまけに駐車は一台のみ、まだまだポイントは空いているのでは?
師匠と小生、装備をまとめて、イザ、歩き出します!
少し朝靄の掛かった渓谷、とても綺麗、そして静かです。
熊鈴の音が腰元でチリン・チリン!
林道は川面より高い位置を通っています。
どこかに河原へ降りられる糸口は無いものか・・・
秘密兵器、スマホのGPSアプリ地図が、今暫く歩いた地点に沢を表示して。
「沢伝いに河原へ降りてみるか・・・」
沢に掛かる林道の橋の袂、急斜面ですが何とか降りられそう。
土斜面を慎重に降りきって沢に入ります。
ここまでおよそ30分、リュックに友舟の完全重装備。
流石に中年の二人とも、お顔に若干の疲れの表情が。
師匠は慣れない沢下りの途中、中継竿を落としたり、たも網を無くしたり・・・
小生も岩に靴を挟まれて・・・
でも木陰の沢は心地よく涼しくて・・・そして、何となくですがワクワク感が。
そうです!お父さんは週末、童心に帰りたいのです!
ようやく降り立った六厩川の河原。
せせらぎだけがこだまする標高1,000mの別天地。
さっそくにも釣り開始です!
師匠、ノンタンさんも。
六厩川はその奥地、釣れます!
淵でも瀬でも。
淵でも瀬でも。
ホント、釣れます・・・
ホントにホント、釣れます・・・
ミミズでもブドウ虫でも・・・小ヤマメさんばかり。
ミミズでもブドウ虫でも・・・小ヤマメさんばかり。
小イワナさんはおろか、お外道様も無く、全て小ヤマメさんばかりです。
ノンタンさんも同様な釣果。
河原を徘徊遡行するのですが・・・釣れども釣れども小ヤマメさん。
折角にも車止めから30分、楽しくも過酷な沢下りの末でしたが・・・
時の流れは川の如く、早くも時刻は11:30。
六厩川では一矢報いること叶わず!
残念、40cm級の大イワナ、それは夢また夢の物語と成りまして候。
<午後夕方は庄川へ>
昼食後にのんびりお昼寝。
涼しい風が木の葉を揺らす音、いつまでも聞いていたい気分です。
して、15:00からは次なる雪辱の場所、庄川へ舞台を移します。
道の駅から2kmくらい下流の地点。
川にはアユ師さん達が大勢で・・・その合間、急流カ所を狙います。
河原へ降りる石垣を這いつくばってそろりそろり・・・もう、スリル満点!
下手な遊園地のアトラクションなぞ、「大人の男」には似合いません!?
そうなんです!お父さんは週末、童心に帰りたいのです!
<本日のハイライト>
17:00を回るとポツポツ、
昼中からがんばられていたアユ師さん達が引き上げ始めます。
・・・夏の夕まずめは雑魚釣り、これから日没前までが美味しい時間帯!
アユ師さんが占拠していた、ここぞ!と思うポイントに入ります。
何の変哲も無い人工護岸はその際の流れ。
されどマス科のお魚が好きそうな、秒速0.3m程度の流速に適度な深み。
・・・拙い経験ですが、こんな流れで過去にも美味しい思いを。
エサはブドウ虫。
上流の白泡に振り込んでエサを十分に沈み込ませ。
目の前を無印が何事も無く通過。
もう間もなくで仕掛けを揚げるポイント、そこでアタリです!
刹那を置いてアワせると本日は一番の引き具合!そこそこサイズ?
たも網を構えて慎重に寄せると・・・20cm強のニジマスさんでした。
しっかりと針を飲まれて。
久しぶりのお持ち帰りサイズ、ベンチで針外しは河原で歯科手術です。
針は取れたのですが、チモトの糸に若干のスレ跡が。
気にはなったのですが、時間も時間。
手返し良くエサを付け、仕掛けを再投入の続行です。
また目の前を無印は何事も無く通過。
用水路の水が滝のように流入するその手前、来ました、アタリです!
今度は間髪にアワせると、手元に「重量感」を感じた直後、それが空に消えて。
・・・針がチモトで切れました。。。
「ちっきしょ~、ありゃ、大きかったに違いない・・・」は後の祭り。
針に触れたお魚はその日、マズ再びで口は使わない、と言われますが。
・・・やってみますか久しぶり、孫子の兵法は「迂直の計」。
一旦、水から上がり、河原でタバコに火を付け。
この作戦の意図、時間を置くことが目的なんですが、
堪え性の無い小生、こんな時はスパスパ、ホントに意味が無い!
針をしっかり付け直し、糸の状態を確認、再び水に入り仕掛けを投入します。
して、目の前を無印は何事も無く通過。
もう間もなくで滝の落ち込み・・・で、アタリです!
小物特有のひったくるようなアタリでは無く・・・
瞬時、糸を気持ち送り出し・・・アワせます!
!!キタ~!!!
オオモノ独特の手応え、生命感を感じさせる「根掛かり」のような。
・・・動かざること山の如し。
僅かな間を置いて、お魚は烈火の如く川底を走り出します!
・・・侵掠すること火の如く。
当方は竿尻を太ももに乗せて、川の流れの中で中腰、
先方は下流側、水の勢いが加勢します。
本流竿が弓なり、先半分がヒクヒク。
まま動きが止まり対峙。
・・・徐かなること林の如く。
当方、本日の仕掛けは細糸0.3号、慎重に制御します。
も~、ひやひや・・・Mな性分には、こりゃ、溜まりません!?
スレは吉村、テンションだけには気を配り、
走らせるときは走らせ、耐えるときには耐えて。
先方の疲れを待つのですが・・・
川底で見え隠れする銀影、その速度ときたら。
・・・疾きこと風の如く。
ようやく、浮いてきたお魚。
顔を水面から出して、慎重に慎重に引き寄せ、たも網へ・・・投了。
帰宅後の後測で32cmのスリムなヤマメ。
次の季節に備え、口先が少しだけ曲がり始めています。
どうでしょう、長く感じられるのですが、この間およそ1~2分。
この僅かな駆け引きの時間。
そうなんです!
毎回での釣行、これを小生は待っているのです!
・・・も~、クセになりそう。。。
午前中の六厩川は、釣果は残念でしたが、素敵な渓谷美に冒険の旅。
午後夕方の庄川は、久しぶりのお持ち帰り&尺上ヤマメ!
曇りがちの空が疲労感和らげ、上首尾な雪辱戦、「お礼参り」でした。
師匠ノンタンさん、アテンドをありがとうございます!
<データ>
7月29日
●六厩川 6~12時
エサ :ブドウ虫、ミミズ
竿 :6m
仕掛 :針 吉村7.5号、 水中糸 0.3号 4.5m
錘 2号
釣果 :小ヤマメ 数匹 全リリース
気温 :20~24℃
天候 :曇
表層水温 :14℃
●庄川 町屋近辺 15~18時
エサ :ブドウ虫、ミミズ
竿 :8.5m
仕掛 :針 吉村7.5号、 水中糸 0.3号 4.5m
天井糸 0.6号 3m
錘 B1号
釣果 :ヤマメ 32cm 1匹
ニジマス 22cm 1匹
小ヤマメ ウグイ 数匹 これはリリース
気温 :28℃
天候 :曇
表層水温 :18℃