2022年6月19日日曜日

庄川水系の銀チャン~六厩川釣行

 



「くるまーと六厩(むまや)」で迎えた朝、今の季節にしては冷え込みました。

2年ぶりの六厩川釣行。
いつものように森茂六厩川林道の車止めから。

早朝はこの車止めに至る途中、今回は先回と違い随所でご同輩の駐車が。
六厩川本筋やその支流を狙ってでしょう。

この車止めにも既に何台か。

・・・もし、ご同輩の車が全く無ければ、
いささかの心細さを感じてしまう六厩川釣行なのですが。

今朝の様に多くのご同輩の痕跡を見てしまうと、
焦りと申しましょうか、出遅れ感を感じてしまいます。

人間とは、いえ、小生は、ほんと手前勝手・・・

いずれ、人里離れた山深い谷での釣行です。
気を引き締めて、車止めの赤いゲートを越え、徒歩で林道の奥へと進みます。



<第三入渓口から始めます>

この「第三入渓口」の呼称ですが、手前勝手な小生が決めた名前です。
(下の地図をご参照)

六厩川に沿って走る林道は、
これが結構、山の中腹は高いところを通っていて、
ムリなく河原へ降りられるポイント、それは限られるのです。

車止めから第一入渓口まではザラ瀬が続き、ここはどちらかと言えば退渓口。

第二入渓口は沢に掛かる橋、その脇の急な土斜面を下り沢へ。
あとは沢に伝って、大岩を降りながら六厩川の河原へ。

・・・以前、草が茂る土斜面が急で、ここでノンタンさんはたも網を紛失。
大岩を下る途中で気が付き、土斜面まで戻り見つけられましたが。

そして本日の第三入渓口です。

六厩川の状態は減水、渇水気味。
この入渓口は降りたらすぐ入水する必要があり、増水時はペケです。

もう少し足を延ばして第四入渓口まで至れば、
川の条件に関係なく、ムリなく河原へ降りられます。

川の下流に向かって進む林道。
この第四入渓口から先は小生にとって未開の地。
地図上で等高線の入りもなく、恐らく容易に入渓できるのでは?

・・・時間もあり天候の安定した季節、
そのタイミングまでお預けは、将来のお楽しみです。

いずれ、食料・飲料水は十分に、
クマ避け対策の「鳴り物」を装備して、
叶うことなら複数人での釣行が良いですね。


入渓ポイントから一旦、ワサビ谷の出会いまで、河原を下ります。

渇水の本日、それでも沢の出会いには小淵が。

流れ朽ちて川面に垂れる倒木、イイ雰囲気を醸し出しています。


そこで、小さいですが、イワナが釣れました。

それに続いて・・・

6寸程度、アマゴです。

渇水で釣果に不安があった本日も、
やっぱりこの季節です、それでもポツポツと釣れます。

まだ川は下流へと続きますが針路反転、
入渓口までもどり、第二・第一入渓口に向かって釣り上がります。


<以前と変わってしまった渓相>

冒頭の写真は第三入渓口から上流を捉えた写真です。
礫が堆積して浅いトロ場となっています。

このトロ場の流入口、
前は深場もあったのですが、残念、埋まってしまって。

・・・毎年で繰り返される大雨に大水。

最近、めっきり記憶力の悪くなった小生です。
その残り僅かな「メモリー容量」で抑えた記憶なのですが、
自然の猛威(人災?)が加算され、裏切られることが多くなりました。


上の写真は川の狭間。

右手の滑りそうな岩場、そこにへばり付きながらの遡行です。
チョットした増水でも、ここは通れそうになく。

前はこんなんじゃ、なかったのにな~・・・


<銀チャン、登場!>


狭間を抜けて川を登る事、
屈曲点の多いこの辺りの六厩川、そこそこにポイントが連なります。

川の流れはエメラルド・グリーン、
深場ではその色彩が一層に強調されています。

こんな深場から、目印を水没させての底浚い、文字通り「ミャク釣り」にて。


重なる釣果。
そんな中、一際で鋭い引き・走りのお魚が掛かります。

エメラルドの流れから曇天の日差し、それを映して底で光る銀影。

引き具合から20cm中盤かな?
それにしても、よく光るその影。

たも網に納まったお魚は・・・












パーマークの消えたアマゴ?ヤマメ?
久しぶりの銀チャンでした。

庄川本筋で過去に2回ほど、この銀チャンを掛けたことはありますが、
同じ御母衣湖に注ぐ、ここ六厩川では初めてです。

・・・庄川の銀チャンはいずれも尺モノでしたが、
やはり川の規模が影響するのか、今回のそれは8寸ほど。
サイズも小振りで、庄川モノよりスリムかつスマートです・・・


いずれにしても、本日で一番の釣果は引き具合、
・・・だったのですが、ここまででは。


<ナゼ、君がここに??>

まずまずの釣果に気が付けば、
第二入渓口を遥かに通過してしまった小生です。

この第二も第三入渓口に向けて釣り下った経験しかなくて。
ここから先、第一に向けては初めてのポイントとなります。

直線的・ザラ瀬が続く流れです。
頭上の木々も開け、お空が良く見える区間。

曇天、まま日差し、の今朝がたでしたが、
今の時間はザ~っと降り始めそうな雲行です。

・・・人里から遠く、川全体でも下流域はこの近辺。
上流で一雨あると、たちまち増水の可能性が。
余り良い案配では無く、先を急ぎます・・・

・・・とは言うものの、
そんなザラ瀬の区切りに現れる小淵、
見てしまっては、竿を出さずにいられない貧乏性。

急ぐ傍ら、今日はこれが最後、の自己約束の元で振り込みます。

と!
投げ入れた仕掛け、その沈下を待たず、
先ほどの銀チャン、それ以上の引きと走りが!

天平7mの穂先は深々とお辞儀を。
少しずつ小淵の川底から、お魚を捻り出します。

寄せの段階、いきなりの出来事、焦った小生、
たも網からこぼれ、糸切れ、そして針ハズレ。

小生には運よく?お魚には運悪く?
水際の河原に横たわる、そのお姿はナゼなのか・・・

小生の知る限りでは、この上流の六厩集落、そこに養鱒場は無くて。

となると、はるばる御母衣湖からの遡上モノ?
確かに、そりゃ、銀チャンも同じでは?
しかし、誠に不思議です・・・


<全般的には厳しかった?本日の六厩川>

その後、無事に第一入渓口を発見して、
雨が降り始める前に、林道を車止めまで戻ります。

着替えを済ませて、林道はゆっくり安全運転を。

その途中、徒歩は二人連れのフライ・マンさんとすれ違います。

窓を開けて釣果を伺う小生。
「どうです?釣れましたか?」

「いや~、こ~んな小さなモノばかりで・・・」
と、片手は親指と人差し指でサイズを示すフライ・マンさん。

「そちらは、どうでした?」

「いや~、似たようなモンでした。」

「エサ釣りですよね、それでも??」

「ごめんなさい、正直に言うと・・・」
人差し指は両手でサイズを示す小生、苦笑いはフライ・マンさんご一行。

お魚の放流は恐らく無いであろう、人里から遠く離れた六厩川はこの近辺。
きっと、場所で釣果にムラがあるのでしょう。

・・・でも、ほんと、イヤな性格は小生ですね。



<データ>
6月18日 六厩川 
エサ   :ブドウ虫、ミミズ
竿    :7.0m  天平 
仕掛   :針 吉村7号 
      錘 1号
天井糸0.7号1.5m 
水中糸0.3号4.5m
釣果   :
    ヤマメ    8寸    1匹
    アマゴ    6寸    3
    小アマゴ・小ヤマメ    数匹
    イワナ        1
    ニジマス    9    1匹
気温   :12~20℃ 
天候   :曇り
表層水温 :16℃
月齢   :18.7