これまでの寒さが厳しかったせいでしょうか?
今週末は日差しが僅かに暖かく感じられます。
そうか、もう立春か・・・
昨年の11月は晩秋に訪れた犀川釣行、
その直後より今年は初めて、釣り餌はミミズの越冬にチャレンジしました。
その準備・詳細はこちらから・・・
毎年の春に郡上八幡の釣具屋さんで仕入れる天然ミミズです。
それを飼育してその後のシーズンを乗り切るのですが、
繁殖と肥大化・長大化までは独自の技術?で成功、
残る研究課題は「越冬飼育」のみなンです。
比較的に温暖な地でもある住んでいる尾張北部も、
それでも真冬には年に2~3回ほど雪が降り、朝方は霜柱も立ちます。
渓流釣りシーズンは大型タッパでの地上飼育であったミミズさん、
流石にそれでは真冬は寒かろう・凍ってしまうだろうと、
ご諸兄の貴重なご経験を参考にさせて頂き、
越冬は穴を掘って「蓋つきバケツ」を埋める地下飼育としました。
シーズンと同じく、金魚のブクブクによる酸素補給は継続で。
年末年始は例年より暖かめはこの冬でしたが、
一月も中旬を過ぎた辺りから強烈な寒波が日本全国を襲い、
我が家の箱庭やミミズさんの眠るバケツの上にも積雪がありました。
果たしてミミズさん、只今は如何なる案配なのでしょうか?
ひょっとして、過日の夏の惨劇のように全滅の憂き目か?
恐る恐るですが、今週末はそのご様子を伺うことに・・・
飼育バケツが地中に埋まった状態で、まずは蓋を取ってみました。
表層の土は少し湿ってはいますが、何となく乾燥が進んでいるような。
次いでバケツ本体を地中から抜き出してみてみます。
どうでしょう、穴の深さは30cmくらい?
生命の強さは穴の底、白い草の根が見られます。
肝心のバケツの中の土、
それを少しずつシャベルで取り除いていきます・・・
今年の年始だったでしょうか?
何の気なしに入れたバナナの皮、深さ5cmくらいからお出ましに。
そのバナナの皮を取り除いてみると・・・
居ました、一匹目の生存者?です。
これは皆さま、存外に浅いところに居るのやも?
ところうが・・・
その後は掘っても掘っても、
お次の生存者がお出ましになられません。
結構な分量は深さはバケツの半分15cmくらい、土を掘り起こしたのですが。
「やっぱり、これは、かの八甲田山の二の舞か?」
残りが少なくなってきたバケツの土。
この量なら、バケツをひっくり返して、他のバケツに広げられる量です。
一か八か?
意を決して・・・もう、どっさりと!
出た!
げっげ~!!
趣味とは言え、渓流釣りの餌として見慣れたミミズさんではありますが、
流石に、この大きさ、並びに、おびただしい数の匹数には・・・
映画はヒッチコック監督の世界、グロです。。。
しかし、今宵もまた、いい夢が見られそうで・・・
冗談は抜きとして、
この厳しい寒さの中、元気にお過ごしであったミミズさん達。
概ねは地中に埋めたバケツの底の方、
地表から20~30cmが彼らの心地い居住区の様子です。
そして間違いなく、
晩秋の箱入れ・越冬準備のころよりサイズUPの匹数UP。
ネットで調べてみると、
地表から30cm程度の浅い地中では大気の温度と大差はなく、
一日の気温の変化はその中心値で地中温度は安定、
暖かい昼間でも寒い夜間でも、一日を通じて一定温度のようです。
この温度変化の無さがコロニーを形成する理由でしょうかね?
・・・ただし、一匹だけ、
地表近辺はバナナの皮の下に居た御仁。
どこの世界にも「変わり者」は居るようで・・・
それに、晩秋に一緒に入れたは断捨離米櫃からの「古古古米」、
それがいい案配に発酵・発熱したのか、土に水気と粘り気もありました。
寒い外気に長時間で触れさすのは可哀想、
一通りの観察は陣中見舞いが済んだらまた地中に戻します。
「古古古米」は未だに若干の残骸が見られるも、
もみ殻に至っては微生物によって完全に分解された様子です。
追加の食料は兵糧?として、土の上に米糠をパラパラと振り掛けて。
今しばらく、
あと一か月半くらいはこの心地いいコロニーで、
ミミズさんにはお過ごしを頂きます。
繁殖と肥大化は成功、恐らく今回で越冬にも。
・・・しかし、あんな大きなミミズさんが、
春先で活性の低いアマゴさん、その釣り餌になるのでしょうかねえ??
<渓流風景は早春の郡上 ミミズさんの故郷は気良川から>