2016年5月10日火曜日

斥候の行き先は・・・

ご諸兄各位殿


サツキマス釣りに挑戦しよう!

とは言ったものの、本流釣りと称していつも竿を出す長良川は白鳥か高鷲。
釣行の途上、はたまた郡上への出張で、美並の道の駅へは行くのですが、
実際にこの辺りで竿を出したことがあるのは3年前の夏。
道の駅横の長良川で鮎師の皆様に紛れて、それもそこで一回こっきり。

・・・そのときはウグイさんオンリーの夕刻でした。
正直、サツキさん狙いの本場、長良川中流域の詳細は解りかねます。

”こりゃあ、いっぺん、様子を見ておくか・・・”

GW後半に体調を崩し、先週末の日曜日はまだ病み上がりの状態。
家内からも「釣り禁止令」が発令中。
なんとか頼み込んで、釣り竿不携帯なら行ってもイイのお許しを頂き、
短時間ですが長良川中央エリアの事前調査としました。


いつも通い慣れたR156、今日も良い天気です!
そこから望む清流 長良川は緑の水を湛え、いつ見ても風光明媚な絶景。

でも、これって裏を返すと川の俯瞰、景色の見晴らしが効くって事。
ってことは、R156や川沿いの道路は川面よりかなり高い位置を走っている。
実際、車を駐めて川をのぞき込むと・・・降り口を探すことが大変!



またR156を走っていると、いつも横に長良川が並行しているように感じます。
実際にそうなんですが、でも地図を開いてみると・・・
曲がりくねった長良川、随所でR156から離れて流れています。
特に立花や須原のトンネル近辺などは。

”国道156号沿いのめぼしいポイントは、場所取りが大変そうだな・・・
初級者が「ハイそうですか!」って、しゃしゃり出る幕は無いだろう・・・”

案として、釣り場所はR156から離れたポイントに絞ります。
だいたいそんな場所って、川の流れの屈曲部や湾曲部・・・
淵あり、トロあり、落ち込みありの変化の連続!
普段の吉田川・馬瀬川・小坂川で展開する「得意の戦法」に持ち込めそうな。

逆に曽代あたりの瀬では、小生、全く第六感が働きそうにありません。


上河和の近辺、対岸から確認しためぼしいポイント。
橋を渡ってその近くに軽巡を駐め、徒歩で情報収集を開始します。
・・・車に乗ってばかりじゃ、肌身で感じる貴重な情報は得られなく思い。


前から鈴を腰からぶら下げた、お年寄りのご夫婦が来られます。
恐らく地元のご年配、きっと午後のお散歩でしょう。
・・・こりゃ、チャンス到来!

小生     「すんません、この辺でお魚を釣る場所って知りませんか?」
おじいさん  「何を釣りゃ~すね?アユかね?」
小生            「いえ、サツキマスです。」
おじいさん 「ほうかえ。昔はのう、よ~さん川で跳ねとったが、最近はのう。」
      「ほんでも、今でも釣っとる所はたまに見るでのう、この先だて。」

  さすがはおじいさん、それらしい情報をお持ちのご様子です。

おばあさん 「この間、漁協さんが放っとった魚の事かね?」
おじいさん  「いや~、ありゃ、アユだわ。ま~じきに、季節だで。」

  やっぱり、おばあさんは余りご興味が無いご様子。。。

おばあさん 「まあ、ホンでも、小牧から。遠いところを。」
小生    「いえいえ、良く来るんで、この辺りは。釣りでもお仕事でも。」


  3人で川沿いの遊歩道を歩きながら、お話しが弾みます。
  腰にぶら下げた鈴は、熊除けならぬ「猿除け」とのこと。
  暖かくなってからこの辺り、おサルさんが集団で出るそうです。
  
  ・・・最近の小生、残念ながらお年頃の女の子とは斯様にお話が弾まず。

  おじいさんにガードレールのスキマを教えて頂き、

おじいさん 「若い衆はみんな、ここから岩場に降りていきよるに。」

  ご丁寧にポイントまでご同伴を、ありがとうございます。
  お礼かねがね、ご夫婦にお別れを告げ。


めぼしいポイントと、その降り口を数カ所ほど抑え。
これくらい抑えておけば、ご同輩とバッティングしても妙案次策が思い浮かび、
不自由することは無いでしょう。


おじいさん、おばあさんと長良川沿い、マッタリとしたお国言葉で歩いていたら、
年老いた自分の両親を思い出しました。

”そういえば、今日は「母の日」か・・・ここんところ、行ってないな。”

ということで、帰路は少しばかりの遠回り。
・・・実家に向かって軽巡洋艦は進路を取り始めていました。