2019年8月4日日曜日

夏の渓流釣り~林道深く六厩川釣行

ご諸兄各位殿


深夜の山中、飛騨庄川は六厩(むまや)集落の外れ。

軽岡峠に続く旧道とR158が出会う辺り、
トイレが併設された寂しいパーキングでの車中泊。

おじさんの小さな週末冒険の始まりです。



<標高1000mは霧の朝>

車中泊サイトから約30分、朝の林道はその車止めまで徐行運転。


途中、2~3台はご同輩らしき方々のお車を見ましたが、
車止めまで行き着かれたのは小生のみ。

昨夜は夕立が降ったのでしょう、地面がぬかるんでいます。
木々の向こうからは六厩川のせせらぎ、その音が山々に響き。

全国に高温注意報が出ている昨今。
Tシャツに短パンなら快適ですが、装備を身につけると、
あまり涼しさは感じられません。


厳しい夏の渓流釣り。

少しでもいいサイズのお魚を目指して、
更にここから、がんばって徒歩で林道を分け入ります。

さあ、名古屋第六連隊(と言っても、小生だけ)、いざ、出発~!


川面より高い位置を通る林道、眼下には六厩川。
未だに霧は掛かったままです。

でもこの方が、差し込む朝日より、幾分かは涼しいような。

長袖にウエット・パンツ、麦わらをかぶり、リュックを背負って。
腰にはいつもの大きめサイズ、熊鈴がチリン・チリン。
もう少し景気づけ、ついでに歌でも唄います。

・・・ラブ・イズ・オ~バ~♬
(もっと、明るい歌にすれば良いものを・・・)

決して涼しくはないですが、朝の渓谷はすがすがしく。




<ポイントに到着、始めましょう!>

林道をゆっくり、撮影しながら、一服しながら30分のトレッキング。
川との高低差が縮まった入渓ポイントに到着です。


昨夏の六厩川釣行はノンタンさんもご一緒でした。
その時、このポイントにはすでに先行者のご同輩が。

「・・・早朝から人っ子一人いない、携帯の電波も届かない、
こんな山奥は流れの際で、よくヤルよ、強者(つわもの)は・・・」

と思っていましたが、
一年たったら、困ったもの、小生が今はその身の上です。


そ~と、場を荒らさないよう、川の水に浸かります。
思ったほど冷たくはなく・・・水温17℃。
連日の猛暑が影響しています。

このポイントから上流に向けて、釣り上がり・・・


夕立のせいでしょうか?
水量は多くもなく、また、少なくもなく、良い案配。
場所さえ選択すれば、無理なく渡河は可能な。


<忙しい釣果と夏の光の造形美>

落ち込み後の流れ、瀬は岩裏・流れの弛み・深場を中心に。
ほぼほぼ、振り込めば、まずアタリに釣果、でも・・・



厳しいな~、ここまで足を運んだのに。

アタリには少し早めのアワセで対応、
優しく口元の針を外してリリースです。



徐々に、霧・薄雲が晴れて、次いで、強烈なお日様が容赦なく。




・・・釣りをしているときは苦痛・強烈な夏の日差しでしたが、
今こうやって、エアコンの効いた部屋で写真だけ見ていると、
・・・とても綺麗ですね。


谷の深い六厩川はこの辺り。
溜まらなく、立ち位置だけは木陰中心に。
長竿の利点を生かして、粗忽者の枝釣りだけは注意して。




<厳しいです、真夏の釣果は>

そんなおチビさんが続いた釣果の合間、来ました!
そこそこの引き加減は、日陰の川底を走る銀影が。


とは言っても、おチビさんの引き具合に慣れた手前、
揚げてみれば7寸弱、どうでしょう20cmくらいかな?

おまけに、ここに至って、ナゼかアマゴさんです・・・




日向・日陰の光の強弱、コントラストが激しくて、
まま目印を見失います・・・老眼には厳しい~!


比較的に浅場、日向から日陰に目印は移動。
岩裏の緩い流れ、先ほどから動かない(ような)目印。

・・・揚げてみようか。


と、これも良い手応え!

でもやっぱり・・・7寸イワナさん。
アッチャ~、見事に針のまれ、ごめんなさい。

口元で糸を切ってリリースです。


このイワナさんの針のまれが11:00チョイ前。

本日は気温も高く、ここは自分一人だけの隔離世界。
無理は禁物、後々の退路を考えると、潔く引き際かと・・・


夏の渓流釣り、降り注ぐ日差しの下、小魚達に遊ばれて、
今週末も小さな冒険は無事終了です。



<データ>六厩川
8月03日 
エサ    :ブドウ虫
竿      :7m 渓峰尖 
仕掛    :針 吉村7号
       天井糸 0.6号 1.5m
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 1号
釣果    :アマゴ  7寸1匹
       イワナ  7寸1匹
       小ヤマメ 数えるの止めました
       全リリース
気温    :19~29℃
天候    :朝方霧のちピ~カン
表層水温 :17℃