ご諸兄各位殿
深夜の山中、飛騨庄川は六厩(むまや)集落の外れ。
軽岡峠に続く旧道とR158が出会う辺り、
トイレが併設された寂しいパーキングでの車中泊。
おじさんの小さな週末冒険の始まりです。
<標高1000mは霧の朝>
車中泊サイトから約30分、朝の林道はその車止めまで徐行運転。
途中、2~3台はご同輩らしき方々のお車を見ましたが、
車止めまで行き着かれたのは小生のみ。
昨夜は夕立が降ったのでしょう、地面がぬかるんでいます。
木々の向こうからは六厩川のせせらぎ、その音が山々に響き。
全国に高温注意報が出ている昨今。
Tシャツに短パンなら快適ですが、装備を身につけると、
あまり涼しさは感じられません。
厳しい夏の渓流釣り。
少しでもいいサイズのお魚を目指して、
更にここから、がんばって徒歩で林道を分け入ります。
さあ、名古屋第六連隊(と言っても、小生だけ)、いざ、出発~!
川面より高い位置を通る林道、眼下には六厩川。
未だに霧は掛かったままです。
でもこの方が、差し込む朝日より、幾分かは涼しいような。
長袖にウエット・パンツ、麦わらをかぶり、リュックを背負って。
腰にはいつもの大きめサイズ、熊鈴がチリン・チリン。
もう少し景気づけ、ついでに歌でも唄います。
・・・ラブ・イズ・オ~バ~♬
(もっと、明るい歌にすれば良いものを・・・)
決して涼しくはないですが、朝の渓谷はすがすがしく。
<ポイントに到着、始めましょう!>
林道をゆっくり、撮影しながら、一服しながら30分のトレッキング。
川との高低差が縮まった入渓ポイントに到着です。
昨夏の六厩川釣行はノンタンさんもご一緒でした。
その時、このポイントにはすでに先行者のご同輩が。
「・・・早朝から人っ子一人いない、携帯の電波も届かない、
こんな山奥は流れの際で、よくヤルよ、強者(つわもの)は・・・」
と思っていましたが、
一年たったら、困ったもの、小生が今はその身の上です。
そ~と、場を荒らさないよう、川の水に浸かります。
思ったほど冷たくはなく・・・水温17℃。
連日の猛暑が影響しています。
このポイントから上流に向けて、釣り上がり・・・
夕立のせいでしょうか?
水量は多くもなく、また、少なくもなく、良い案配。
場所さえ選択すれば、無理なく渡河は可能な。
<忙しい釣果と夏の光の造形美>
落ち込み後の流れ、瀬は岩裏・流れの弛み・深場を中心に。
ほぼほぼ、振り込めば、まずアタリに釣果、でも・・・
厳しいな~、ここまで足を運んだのに。
アタリには少し早めのアワセで対応、
優しく口元の針を外してリリースです。
徐々に、霧・薄雲が晴れて、次いで、強烈なお日様が容赦なく。
・・・釣りをしているときは苦痛・強烈な夏の日差しでしたが、
今こうやって、エアコンの効いた部屋で写真だけ見ていると、
・・・とても綺麗ですね。
谷の深い六厩川はこの辺り。
溜まらなく、立ち位置だけは木陰中心に。
長竿の利点を生かして、粗忽者の枝釣りだけは注意して。
<厳しいです、真夏の釣果は>
そんなおチビさんが続いた釣果の合間、来ました!
そこそこの引き加減は、日陰の川底を走る銀影が。
とは言っても、おチビさんの引き具合に慣れた手前、
揚げてみれば7寸弱、どうでしょう20cmくらいかな?
おまけに、ここに至って、ナゼかアマゴさんです・・・
日向・日陰の光の強弱、コントラストが激しくて、
まま目印を見失います・・・老眼には厳しい~!
比較的に浅場、日向から日陰に目印は移動。
岩裏の緩い流れ、先ほどから動かない(ような)目印。
・・・揚げてみようか。
と、これも良い手応え!
でもやっぱり・・・7寸イワナさん。
アッチャ~、見事に針のまれ、ごめんなさい。
口元で糸を切ってリリースです。
このイワナさんの針のまれが11:00チョイ前。
本日は気温も高く、ここは自分一人だけの隔離世界。
無理は禁物、後々の退路を考えると、潔く引き際かと・・・
夏の渓流釣り、降り注ぐ日差しの下、小魚達に遊ばれて、
今週末も小さな冒険は無事終了です。
<データ>六厩川
8月03日
エサ :ブドウ虫
竿 :7m 渓峰尖
仕掛 :針 吉村7号
天井糸 0.6号 1.5m
水中糸 0.3号 4.5m
錘 1号
釣果 :アマゴ 7寸1匹
イワナ 7寸1匹
小ヤマメ 数えるの止めました
全リリース
気温 :19~29℃
天候 :朝方霧のちピ~カン
表層水温 :17℃