ご諸兄各位殿
「そういえば今年は未だ、奥矢作の弁天様は一本松を拝んでいないな。」
毎年で何回か足を運ぶ、上矢作は上村川の達原渓谷。
トンネルのもう少し奥、大岩の上にそびえ立つ一本松は、
土地の方が弁天様と呼ぶ、霊験あらたかなご神木?のようです。
正直、今の時期、あのポイントへ赴いても釣果はパッとしないでしょう。
でもそれは、前泊・夜中立が叶わぬ者が、日帰りで行ける他の渓流でも大差なく。
「前日の上矢作は20数mmの降雨量か・・・
よし!朝は達原渓谷で渓流釣り、昼中は平谷の道の駅で温泉と昼寝、
夕方は上矢作の上村川で本流釣りに初チャレンジ・・・としましょうか。」
何より・・・
釣果はともかくも、週に一回はキリリっと装備一式を身につけて、
冷たい渓流の水に触れマイナス・イオンを深呼吸しないと、ヤってられないンです。
<朝の達原渓谷は薄曇り>
いつものように明治用水ログハウス前の橋の袂、そこから入渓します。
上矢作の集落で日釣券を購入した際、昨日は短時間でザっと降った、との事。
・・・切り立った渓谷での遡行、雨の降り方には要注意です。
いつもより若干ですが多めの水量。
とは言え、随所で渡河が可能な程度。
まま陽は差し込みますが、概ね薄曇り。
冷たい川の水に浸かりながらの遡行は気持ちよく。
・・・案の定ですが、釣果はサッパリ。
<夏を謳歌される皆様>
本日はお魚との出会いは希ですが、その他様との出会いは多く。
慎重に歩みを進める岩場に水際。
その足下から何かが飛び出した・・・と思ったらカエルさんでした。
岩に溶け込む流石の迷彩色、レンジャー部隊もこれには及びませんでしょう。
先般、男の子が噛まれて大騒ぎになったヤマカガシ。
本日はこの前に、薄緑一色のアオダイショウにも出会いました。
夏の渓流、マムシ共々”柄物”のヘビさんには要注意ですね。
おっと失礼、こちらはお取り込み中ですか・・・
<一本松の弁天様>
さあ、この狭間、大岩を抜ければ、弁天様が鎮座される岩山が。
見えました!一本松の弁天様!
岩山の上、高々と天を仰いでいます。
この一本松の前の淵、以前は”良い思い”をさせて頂けたのですが・・・
今日を含めてここ何回かは、その思いはご無沙汰です。。。
淵を越え、激し目の流れを渡河遡行、一本松の裏に回り込み。
よくよく拝見すると、この一本松の弁天様、緑も薄く枯れているような。
足下の青々とした低松に比べると・・・
そりゃ、あの大岩のてっぺんです。
きっと土なんか僅かでしょう、樹木が元気に生き抜くには厳しい環境かと。
下から生えてきた低松が、いずれ取って代わり世代交代??
それまでは、その麓の大淵はご加護も薄く不調続き・・・
改めて参拝の後、上村川をさかのぼります。
<聞いてないよ、そりゃ無いよ・・・>
大岩小岩をよじ登り、壊れかけた堰堤まで遡行。
この脇に旧道へ通じる小道、退渓路が存在します。
・・・残念ながら、今日午前の戦果は小アマゴさん3匹のみ。
午後夕方は夕まずめ、上矢作集落での本流釣りに期待を繋げて。
それまでは平谷の温泉で一休みです。
装備をまとめ川から上がり、山道曲道R418をテクテク。
・・・本日は珍しく、
ツーリングのバイクはおろか、地元さんの軽トラも見受けられません。
誰も何も走っていない寂しい国道。
ハスラー号まで戻ってみると・・・
何じゃ、そりゃ???
もちろんですが、朝、ここに駐車する際には斯様な看板は存在せず。
でも確かに、ここへ来るまでのR418は1kmほど下流の山間部、
工事資材が山積みされ工事車両も止まっていました。
・・・残念ながら、退路を断たれました。
ツイていません。
上矢作に戻るには、長野県は平谷に出てR153を一旦、愛知県に入り・・・
「トロくせ~、ほんなん、ヤっとれンわい!!」(名古屋弁)
どうしたモノか・・・
何はともあれ、昼食のおにぎりを食べ、着替えを済ませ。
さあ、平谷の温泉に向け出発!
と、その段になって、バケツの底が抜けたような土砂降りに。
・・・いやいや、一本松のご加護?まだまだツイています。
平谷のぬるめな・良い案配の温泉に浸かり、涼しい縁側でお昼寝をして。
のんびりとした夏の週末。
夕まずめは諦めましたが、若干の遠回り、園原から中央道で帰路につきました。
<データ>
8月05日
エサ :ミミズ、ブドウ虫
竿 :7m
仕掛 :針 吉村7号
水中糸 0.3号 4.5m
天井糸 0.6号 1.5m
錘 1号
釣果 :小アマゴ 3匹 もち、全リリース
気温 :23~28℃
天候 :薄曇りと入道雲
表層水温 :18℃