2020年7月25日土曜日
明けない梅雨~木曽 末川・西野川釣行
先日の「海の日」はお仕事だった小生。
残業を終えての木曽路の北上は、所によっては小雨がパラパラと。
それでも新地蔵トンネルを越えてからは霧が主体に。
気温は17℃、とても涼しいです。
・・・トイレだけが併設された、路肩のパーキングでの一夜。
エンジン音が気になって距離を置いてですが、
お休みされる長距離トラックは遠方の他府県ナンバーです。
小生もそうでしたが、お仕事、おつかれさまです。
そして、お休みなさいませ・・・
木曽御岳山の麓は開田高原。
池ノ沢パーキングでの車中泊の翌早朝、西の空は黒い雲で覆われていました。
なかなかに明けてくれない梅雨。
今回の釣行は車中二泊を予定ですが、
まあそこは、場に応じて「臨機応変」に・・・ムリは禁物です。
<早朝の末川はご同輩で盛況>
昨夏と同じ行動パターンは、まずは末川から。
渡合の集落はその外れ、把之沢川と末川の出会い近くに掛かる橋の上、
眺める末川はやっぱり増水です。
それでも、土手下の石河原は僅かに存在。
やってやれない雰囲気ではないですが、
さて、対岸の石河原へ、どのように辿り着こうか・・・
昨夏は浅瀬を渡河しましたが、本日はとてもとても出来そうになく。
おまけに、水面から顔を出す小さな河原、
仮にそこへ降りられたとしても、ワン・ポイントのみです。
「もう少し、他の様子を見てみるか・・・」
末川沿いに走る村道をその上流に向けて、ハスラーはゆっくり走り出します。
その途中、それらしいポイントの近くには、既にご同輩のお車が。
長距離トラックとご同様、みなさま、遠くの他府県からお越しの様子です。
「こりゃ、分け入る隙もないな。」
それに加えて・・・
徒歩で通りかかったルアーさんから、
車でゆっくり移動されるご同輩はわざわざ窓を開けられて、
みなさまのお話からすると、総じて本日の末川、
水が多すぎで釣果は今一つとのこと。
本日の小生のモットーは臨機応変です。
「ここは一旦、パターンを変えようか・・・よし、先に西野川へ。」
<林道深くは西野川>
そこから車で10分ほど、西野川は柳又の集落外れへ。
末川に比べて川幅のある西野川です。
釣りが出来そうなポイントは、まだこちらの方が多いような。
・・・熊避けに、防水携帯スピーカーで大音量にて行進曲を掛けながら、
エセ政治結社の釣師は、寂しい朝の林道を一人テクテクと歩きます。
しかしこれ、見ようによっては熊より怖い異様な光景です・・・
藪を漕いで降り立った西野川、それでもこの激しい流れです。
めったやたらに仕掛けを流しても、釣果に結びつくとは思えず。
臨機応変、川をよ~く観察して・・・
「本筋はさすがのお魚も、泳ぎ疲れるような勢いか・・・
ひょっとすると、こんなところでお休みされているのでは?」
本筋が岩盤に直撃、その岩盤の裏側は流れが緩やか。
深さもあり、まま反転流も。
その下流は遠間から、7m竿6m糸をフルに活用して打ち込みます。
岩盤裏の直下に投入された仕掛け、一旦はゆっくりと下流へ。
ある所から反転して、岸沿いをこれまたゆっくりと上流へ。
どうもここで、洗濯機のように渦を巻いている様子です。
一周終わって、またゆっくり下流へ、
本筋の白波との境界近辺・・・予想は的中、アタリです!
くくくっと、良い引き具合は20cm台後半でしょうか?
しばしの慎重なやり取りの後に。
その後も、同じ場所、同じ手口で。
手応えは控えめですが、引き具合はより重めで。
今度はサイズUPのイワナさんでした。
川が湾曲、その内側は対岸、表層の静かな水域からもポツポツと。
時刻は10:00、雨の降り方が少し激しくなってきました。
当初からカッパを着込んでの歩行・釣行ですが暑さは感じられず、
まだ疲労感もありませんが、集落から離れたこのポイント、
大事を取って、一旦、ここは引くことに・・・
<再びの末川、短期決戦>
車中での暫くの雨宿り。
予報では本日、午前早くは曇り、
昼少し前くらいから本降りのハズです。
降り方が小止みになりました。こりゃ、急がねば・・・
朝一番は込み合った末川ですが、ご同輩各位も何名かは、
そろそろ一仕事を終えられたのでは?
そんな予想から、また末川へ。
川霧でかすむ末川。
予想通りです、ご同輩のお姿は皆無、
朝一番のポイントから少し上流、その場所は流れがのっぺりです。
それでも浅瀬が中心、まま中州も顔を出し、対岸には増水・激し目な流れが。
・・・さあ、腕が鳴る鳴る!
各位の「落穂ひろい」と参りましょう!
先の西野川での戦法、
本日は激し目な流れの間に佇む、緩め・静かな水域に的を絞って。
対岸の樹木下、イヤらしい場所ですが、それらしき水域を。
狙いを定めて、7m竿のサイド・スローで枝木をかわし、仕掛けを送り出します。
やっぱり、こんなところに潜んでいます、お魚ちゃん達!
心理的も面白いですね、ご同輩各位の「落穂ひろい」!
ほんと、イヤらしい性格です、小生は。。。
<読みは当たれど・・・>
激流に混じっての静かな流れ。
手前側は堤防直下は明るくて浅目、ご同輩の手も入っているでしょう。
狙いは対岸の樹木下なのですが、
竿の届く範囲にそうそう存在するモノでもなく。
堤防の降りられる場所を降りて、釣って、また登って、移動して・・・
この繰り返しは疲れますね。
そんな中・・・
きっと普段はトロ場なのでしょう、増水の本日は良い流速と深度の区間が。
ここ、堤防を降りてから暫く川通しが必要でした。
各位の竿抜けであることを祈願して。
対岸のセリ出た枝葉が本当に厄介ですが、
ここもまたサイド・スローで慎重に・・・
それでも、粗忽者の繰り出す戦法・お作法です、
数回に一回は枝木の餌食に、
気を取り直しての張り直し、
直後は気が前面に行き過ぎ、
結果、背後の葦に・・・イヤんなっちゃいます。
しかし、何投目かの後、アタリです。
アワせの直後は川底で翻る銀影、それは小さく見えて6~7寸・・・
ところが、意外にもこれが重たい手応え、
みるみる内に川底へ、そしてピタリと定位します。
「そんなバカな、あっても7寸程度だろ?」
そのハズなんですが、竿を立てても微動だにしないお相手。
根掛かりでは?とも一瞬、思ったのですが、
竿先から伝わる、紛れもない生体反応。
しばしの対峙。
しかし残念、細糸0.3号が限界を迎えます。
回収した仕掛け、それはチモトからプツリ。
一匹掛かれば似たサイズが周囲に居るもの。
バラしたお相手は諦めて、そのお隣さんを期待して続けるのですが・・・
本日の増水・冷水の末川です。
足から伝わる冷気で、勢いのある流れの中、徐々に踏ん張りが利かなくなり。
オマケにお空にも黒雲が広がり始め、無念、ここが潮時。
お土産には好都合なサイズのお魚達ですが、
サバくお時間もなさそうで、臨機応変、もうリリ~スです。。。
川から上がり、ハスラーのハッチバックを開けた直後、
誠に小生、悪運が強し!・・・ざ~っと、本降りに。
車内で着替えを済まして、スマホで確認するは明日のお天気。
ここも残念、明日は激しい雨の予報、二泊は諦めて撤退としました。
長引く梅雨ですが、ようやく次週には明ける予報です。
梅雨が明けると暑さも本番、標高の高い釣り場に限りますね。
次回はじっくりと二泊して、また来てみたい木曽の渓でした。
<データ>
7月24日 西野川・末川
エサ :ブドウ虫、ミミズ
竿 :7.0m 渓峰尖
仕掛 :針 吉村7号
錘 2B号
天井糸 0.6号 1.5m
水中糸 0.3号 4.5m
釣果 :アマゴ 8寸 1匹
7寸 1匹
6寸 3匹
イワナ 9寸 1匹
小アマゴ・子イワナ 数匹
気温 :18~21℃
天候 :曇り・小雨
表層水温 :14℃ 冷たい!
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