「アマゴ釣りなんですが、そこの下流に入っても良いですか?」
「ええ、構わんですよ。」
郡上美並の長良川。
先週からアユ釣りが解禁。
川沿いにはたくさんのアユ師さんが、がんばって居られます。
お昼過ぎまでは馬瀬川の上流でイワナ釣り。
明宝の道の駅でゆっくりとお昼寝をした後、本日の夕方はサツキ狙いです。
釣りたいポイントのお隣でがんばられる、アユ師さんにご挨拶をして。
<考えた末の秘策・・・?>
毎回毎回でのボ~ズなサツキマス釣り、先月もご多分に漏れずの貧果。
何か秘策を講じる必要が・・・
で、今回は夕まずめ狙い。
それのどこが秘策なのか?
正直、自分自身も良くわかりません。
ただ・・・
先方的に、サツキマスも生き物、夕方になればお腹が減るのでは?
また当方的にも、時間が変われば、気分も変わるのでは?
変なジンクスを無くしたく、ただのゲン担ぎかも・・・
そんな運・不運に左右されるような、サツキマスは難しい対象と思い。
<本日の長良川>
一昨日、雨が降ったのですが、思ったほどの雨量でも無く。
馬瀬川と同じく長良川も渇水気味です。
このポイント、川は自分から見て、左から右にゆっくりと流れています。
そこへ右から左へ振り込んで。
着水直後、目印が川の表面、引っ張るように。
次に竿の動きを反対向き、川の流れに添うように左から右へ変えて。
・・・徐々に目印が立ってきます。
水深があるこのポイント、オモリ先行で沈まれては糸絡みの元。
仕掛けが落ち着くまで距離と時間が必要ですが、斯様な振り込みを。
問題は目印下の長さ・・・深くて川底が目視できません。
糸長さ全体の1/3、約3mで流してみると表層と同じような速度。
4.5mくらいだと、あるところで目印が止まってしまい。
長過ぎの底付き?
結果、3.5~4mの位置で微調整、何度も振り込み流します。
丁寧に、丁寧に・・・
<ついに、その時は来た!?>
ストイックに同じ場所をかれこれ10回目くらい。
・・・と、アタリです!
午前中の馬瀬川でのイワナ釣りと違い、重めのガン玉と長めの針までの距離。
そこから出るアタリは馬瀬川のイワナさんとは違います。
こう、何と申しましょうか・・・
「ピクっ」では無く、若干でスローな感じ、「ピクん」の表現が合うのかどうか?
本日、たかだか10回程度でのアタリ、またウグイ様かな?
と思いつつ、軽くアワせると・・・
すわ、先方は川の底を鋭く走り出します!!
「うお?何じゃ??・・・こりゃ、ウグイさんじゃない!」
気が付けば10m竿が弓なりの三日月!
間違いなく重量級、引きの馬力が決定的に違う!!
川底で見え隠れする銀影、その移動速度が圧倒的に早いこと!!
「・・・これがサツキマス??」
とにもかくにも、竿を上流側へ斜めに立てて。
幸い、足下は大きな岩場の上、踏ん張りを効かせ。
本流長竿の弾力、0.7号ナイロンの伸縮に託し、先方の疲労を待ちます。
く~、竿が重い~、耐えろ!!
・・・しかしながら、1分ほどのやりとりで、お相手は徐々に揚がってきました。
「聞いた話じゃ、数分間は格闘が続くと・・・違うな、サツキさんじゃない。」
薄暗い川底から覗ける、銀影のお相手さんのお顔は・・・
レインボー特有の頬紅も無く、いや、マス科特有の端正な顔立ち!
小生のチンケなたも網、それに尾ひれをはみ出しながら、
何とか収まった怪物・・・
長良川名物、デンデン・アマゴでした。
でも、ただのデンデンさんじゃなく・・・
尺上は間違いないのですが、側面に直り掛かった大きなキズを持ち。
額に残る向こう傷・・・旗本退屈男!?メスでしたが。
ウロコの剥がれ具合と言い、しかし、風格はまさに百戦の猛者。。。
・・・お持ち帰りは家での後測、12寸は36cm!
自己記録を更新です!
「お~、やりましたね~、上手いもんですね!」
背後からのお声掛けの主は、お隣のアユ師さんから。
正直な小生、先週の高原川、先々週の石徹白川での貧果が脳裏を横切り、
思わず口をでた言葉が、
「いえいえ、ほんと、まぐれです。。。」
その証拠に更に30分ほど、このポイントで粘っても・・・
吉村8.5号に似つかわない、小さなお外道様・・・
まあ、こんなもんです、真の実力。
まあ、こんなもんです、真の実力。
結論からして、今回も「残念なサツキマス釣行」でした。
<ごめんなさい>
いつもは小生、釣行ポイントは近くの橋の名前、ランドマークを告げるのですが。
・・・いえ、それ、決して「浮気のアリバイ工作」と言う訳では無く。
故あって、風景写真も少なく、今回だけはご容赦下さい。
<データ>
6月10日
エサ :ミミズ
竿 :10m
仕掛 :針 吉村8.5~8号、 水中糸 0.7号 9m
錘 B4号
釣果 :アマゴ 36cm 1匹
小さなウグイ 1匹
気温 :25℃
天候 :曇
表層水温 :20℃ 本流の表層は、ほぼ限界値?