2017年6月11日日曜日

長良川 夕まずめ サツキマス釣行

ご諸兄各位殿


「アマゴ釣りなんですが、そこの下流に入っても良いですか?」
「ええ、構わんですよ。」

郡上美並の長良川。
先週からアユ釣りが解禁。
川沿いにはたくさんのアユ師さんが、がんばって居られます。


お昼過ぎまでは馬瀬川の上流でイワナ釣り。
明宝の道の駅でゆっくりとお昼寝をした後、本日の夕方はサツキ狙いです。

釣りたいポイントのお隣でがんばられる、アユ師さんにご挨拶をして。


<考えた末の秘策・・・?>

毎回毎回でのボ~ズなサツキマス釣り、先月もご多分に漏れずの貧果。
何か秘策を講じる必要が・・・

で、今回は夕まずめ狙い。

それのどこが秘策なのか?
正直、自分自身も良くわかりません。
ただ・・・
先方的に、サツキマスも生き物、夕方になればお腹が減るのでは?
また当方的にも、時間が変われば、気分も変わるのでは?

変なジンクスを無くしたく、ただのゲン担ぎかも・・・
そんな運・不運に左右されるような、サツキマスは難しい対象と思い。



<本日の長良川>

一昨日、雨が降ったのですが、思ったほどの雨量でも無く。
馬瀬川と同じく長良川も渇水気味です。

このポイント、川は自分から見て、左から右にゆっくりと流れています。
そこへ右から左へ振り込んで。
着水直後、目印が川の表面、引っ張るように。
次に竿の動きを反対向き、川の流れに添うように左から右へ変えて。

・・・徐々に目印が立ってきます。

水深があるこのポイント、オモリ先行で沈まれては糸絡みの元。
仕掛けが落ち着くまで距離と時間が必要ですが、斯様な振り込みを。


問題は目印下の長さ・・・深くて川底が目視できません。

糸長さ全体の1/3、約3mで流してみると表層と同じような速度。
4.5mくらいだと、あるところで目印が止まってしまい。
長過ぎの底付き?

結果、3.5~4mの位置で微調整、何度も振り込み流します。
丁寧に、丁寧に・・・



<ついに、その時は来た!?>

ストイックに同じ場所をかれこれ10回目くらい。
・・・と、アタリです!

午前中の馬瀬川でのイワナ釣りと違い、重めのガン玉と長めの針までの距離。
そこから出るアタリは馬瀬川のイワナさんとは違います。

こう、何と申しましょうか・・・
「ピクっ」では無く、若干でスローな感じ、「ピクん」の表現が合うのかどうか?


本日、たかだか10回程度でのアタリ、またウグイ様かな?
と思いつつ、軽くアワせると・・・

すわ、先方は川の底を鋭く走り出します!!

「うお?何じゃ??・・・こりゃ、ウグイさんじゃない!」

気が付けば10m竿が弓なりの三日月!
間違いなく重量級、引きの馬力が決定的に違う!!
川底で見え隠れする銀影、その移動速度が圧倒的に早いこと!!

「・・・これがサツキマス??」

とにもかくにも、竿を上流側へ斜めに立てて。
幸い、足下は大きな岩場の上、踏ん張りを効かせ。
本流長竿の弾力、0.7号ナイロンの伸縮に託し、先方の疲労を待ちます。

く~、竿が重い~、耐えろ!!

・・・しかしながら、1分ほどのやりとりで、お相手は徐々に揚がってきました。

「聞いた話じゃ、数分間は格闘が続くと・・・違うな、サツキさんじゃない。」

薄暗い川底から覗ける、銀影のお相手さんのお顔は・・・
レインボー特有の頬紅も無く、いや、マス科特有の端正な顔立ち!

小生のチンケなたも網、それに尾ひれをはみ出しながら、
何とか収まった怪物・・・

長良川名物、デンデン・アマゴでした。

でも、ただのデンデンさんじゃなく・・・


尺上は間違いないのですが、側面に直り掛かった大きなキズを持ち。
額に残る向こう傷・・・旗本退屈男!?メスでしたが。

ウロコの剥がれ具合と言い、しかし、風格はまさに百戦の猛者。。。




・・・お持ち帰りは家での後測、12寸は36cm!
自己記録を更新です!

「お~、やりましたね~、上手いもんですね!」
背後からのお声掛けの主は、お隣のアユ師さんから。

正直な小生、先週の高原川、先々週の石徹白川での貧果が脳裏を横切り、
思わず口をでた言葉が、

「いえいえ、ほんと、まぐれです。。。」


その証拠に更に30分ほど、このポイントで粘っても・・・


吉村8.5号に似つかわない、小さなお外道様・・・
まあ、こんなもんです、真の実力。

結論からして、今回も「残念なサツキマス釣行」でした。


<ごめんなさい>

いつもは小生、釣行ポイントは近くの橋の名前、ランドマークを告げるのですが。
・・・いえ、それ、決して「浮気のアリバイ工作」と言う訳では無く。

故あって、風景写真も少なく、今回だけはご容赦下さい。



<データ>
6月10日 
エサ    :ミミズ
竿      :10m  
仕掛    :針 吉村8.5~8号、 水中糸 0.7号 9m 
         錘 B4号
釣果    :アマゴ 36cm 1匹
         小さなウグイ 1匹
気温    :25℃
天候    :曇
表層水温 :20℃ 本流の表層は、ほぼ限界値?



馬瀬川上流 イワナ釣り

ご諸兄各位殿


深山幽谷の馬瀬川上流、V字に削られた深い渓谷。

慎重に、慎重に。
下界から人っ子一人居ない朝の渓流に降り立ちます。

皐月5月に芽吹いた新緑も、水無月6月にはその色も濃くなり。
渓流釣りには楽しい季節です。


一昨日の雨量はさほどでも無い様子、河原の石は白く輝いて。
水無月、雨が望まれます。


それでも、岩と岩をすり抜けて流れ下る清流、
段々で連続する落ち込みを一つ一つを丹念に探っていくと・・・
イワナさんがこんにちは。



小生、この辺りからは未開の領域です。
立ちはだかる奇岩の壁を登り乗り越え幾千里。
川はまだまだ続きます。


先ほどまで、ぽつぽつと釣果はありましたが、ここ暫くは寂しい限り。


気が付けば、河原の砂地に2種類の足跡が。
ひとつはシカさん、もう一つは・・・ご同輩。
どちらも比較的に新しいご様子。

どこかに小生のあずかり知らない、入渓口があるのでしょうか?


遙か上流を眺めるのですが、見える範囲にはシカさん、ご同輩の姿無く。


その優秀なご同輩の後塵と、粗忽な小生の所業が重なり、
接近戦が要求されるV字渓谷での渓流釣り・・・
今週もサッパリな釣果。

・・・景色には癒されるンですけどね。

早くも時刻はお昼少し前。
この河原の川石に腰掛けて、コンビニのおにぎりを頂きます。


まだまだ馬瀬川、先は続くんでしょうが、今日はここが折り返し。
昼食後に装備を片付け、知る限りの本日の入渓口に戻ります。

下流に向けて引き返す途中、前方からご同輩がさかのぼられ。


ご同輩は若者のルアーマンさん。

ご挨拶と短い会話の後、
さかくだる小生、極力、水から離れて歩いてきたこと、お詫びと共に申し付け。

お気を付けて・・・を、お互いの別れの言葉に。



日の長い季節。
午後夕方からは長良川で本流釣りです!


<データ>
6月10日 
エサ    :ミミズ、川虫
竿      :5.3m  
仕掛    :針 吉村7.5号、 水中糸 0.3号 4.5m 
         錘 2~1号
釣果    :イワナ 8寸と7寸 各1匹
気温    :12~20℃
天候    :曇
表層水温 :14℃