最後に放った赤いストーンが、黄色いそれの横に静かに鎮座します。
・・・氷上に描かれた的を模した円、そのほぼ中心に。
追い上げた日本、沈着を失いかけた韓国。
しかし、勝負は決まりました。
時間的にはじっくり見ることが叶わなかった今回のオリンピック。
でも昨夜はカーリング女子、日本VS韓国は帰宅後の遅めな夕食、
最後まで息つく暇のない接戦を拝見しました。
まったく、この競技の知識がない小生。
解るのは、ストーンと呼ばれる丸石を滑らせ、的の中心に置いたら勝ち、
くらい。
手っ取り早く、的の中心にストーンを置けば、いいんじゃ無いか?
どうもそれは素人考えの様子で、
次に相手方の石でハジき飛ばされればそれまで。
物理は運動量保存の法則、的を狙えないよう動線上に置き石、
そして慎重な投擲(とうてき)と、忙しいほどの氷面磨き・・・
求められる知力と体力、相手の心理を読みそのウラを取る。
日韓双方のうら若きお嬢さん達のゲーム運びは絶妙でした。
・・・おやつタイムでイチゴを頬張る姿なぞ、ほんと、いいスね!
見ていて思ったのですが、渓流釣りも似たようなところが・・・
いや、お魚に複雑・湾曲的な「心理」があるか・ないか、はさて置き、
ただ、少なくとも、直線的な「食欲」という「心の動き」はあるハズ。
繊細な川の流れを読んで、潜んでいそうな居そうなポイントに、
そのお魚の本能を駆り立てるべく、仕掛けを馴染ませ裏をかく。
装備を身につけ慎重に自分の気配を消しながら・・・
厳しい深山幽谷に分け入り、荒々しい渓の音色を横目に。
相手は大自然、それとの駆け引き。
・・・ちょっと、かっこう、付け過ぎ、でしょうか??
加えて気温も上昇傾向とのこと。
さあ、機は熟しましたぞ、各位殿。
<渓流写真は春先、郡上 吉田川にて>