ご諸兄各位殿
道の駅「はなもも」から望む、早朝の小坂川。
昨夜は暗くてその様子が伺え知れませんでしたが、
いつもの小坂川の押しの強い流れ、それは見受けられません。
「え?こりゃ渇水。ど~ゆ~こと??」
ご諸兄のブログ・情報から高水を期待して訪れたのですが・・・
どうもそれは奥美濃や郡上のお話しのようです。
南飛騨は小坂川、御嶽山の西側。
この辺りは降水量が少なめなのでしょう。
山を一つ、二つほど、隔てただけの違いなのですが。
・・・有給を頂いての釣行。
梅雨の合間、皆様が暑い中、汗水流してお仕事中、
その中での気ままな渓流三昧(ざんまい)・・・
残念無念。
神様、仏様は悪行をお見通しのご様子です、厳しい~!
<どちらに、しようか?>
先々週の石徹白川と同じように、年に1~2回しか来られない小坂川。
自宅からは下道、R41を延々と120km。
しかし、そこは音に聞こえし何とやら、期待を裏切りません。
渇水の今回、考えられる行程の候補は2つ。
1.恐らくご同輩は皆無、久しぶりに王道を歩む!
中学校から釣り上がり、スポーツ公園裏の淵で締める。
→最後の淵の駆け上がりが渡河出来るか・否か、がミソ。
出来なきゃ、大岩が転がる河原を引き返すしかない。
2.ここ最近のお好みポイント、赤沼田から林道を分け入り一暴れ。
その後に渡河、対岸を攻める。
→巨岩区間が始まる落ち込み、あそこが渡河出来れば。
その後は新天地が広がります。
「はなもも」でぼんやり、朝食のランチパックをパクつきながらの思案。
30分後、林道をテクテクと歩く自分が小坂川の南岸に居ました。
渇水で厳しい条件、「新天地」に望みを託して。
<変わってしまった渓相>
山裾から朝日が差し込んできました。
川面を走るそよ風は、まだヒンヤリの朝方。
・・・良いですね、この瞬間。
渓流釣りで一番心地良い朝のひととき。
でも・・・
昨年までは対岸の岩肌前に、アマゴさんが好きそうな、
丁度良い頃合いのうねった流れが広がってましたが、
本日はその岩肌に、落ち込みからの激流が直撃。
流れの角度が変わってしまったか、
美味しい区間が短くなっています・・・トホホ。
まずはもう少し下流側、川中に点在する岩の近辺から始めます。
・・・昨年はこれらの岩は水面下であったような。
ほんと、水が少ない本日です。
激流が落ち着く岩陰、その緩め・弛みに仕掛けを馴染ませ。
来ました、本日初のアタリです。
そっとアワセると返す魚信は良い手応え。
水面に揚がってから、お魚はピチピチと跳ねます。
抜いた後、たも網に収まったお相手、
お口をパク~と広げたニジマスさん。
アマゴさんを期待した手前、う~ん、少し残念です。
小さめの胸びれ、きっと釣り大会の残党?
しかし朝一番での釣果、渇水にしては幸先が良いです!
同じポイント、その後はアタリも無く。
渇水、どうもワンポイントに一匹。
本日は粘っても同じ流れ・スジからは出てきません。
魚影が薄い・・・
<さあ、対岸は新天地へ>
その後、これから渡河する落ち込みから、どうにか一匹、
アマゴさんをひねり出します。
渇水とは言え、ここは小坂川。
渡河は慎重に・・・
いえ、本当は何も恐れることは無いのかも知れません。
例え流され落ち込みを下っても、深場はあっても1.5mそこそこ。
濡れてはいけないものは防水梱包済み。
着物はウエーダーでは無くウエットパンツ、
中学校は水泳選手だった小生、これなら泳げます。
・・・まあ、下着のパンツがびちょびちょなくらい、毎度のこと!
唯一心配なのは・・・
高かった商売道具、本流竿です。
これを流れに持って行かれた日にゃ、泣けてきます。
一歩一歩、ダメなら引き返す決心で、川の中、歩みを進めます。
そして、難なく対岸に。
昨年はあちら側、頭上を覆う木々に気を使いながら、
窮屈にも竿を出していました。
こちら側は恐らく、上流は赤沼田の集落まで、
開けた河原が続くでしょう。
・・・ただ、日差しを遮るものが無く暑いですが、そこはガマン。
巨岩が続くこの区間。
川幅も狭くなり、ポイント・ポイントでのせわしい釣りです。
・・・竿を本流竿から小継ぎに変えて。
<期待したんだけどな~>
巨岩の合間は狭い砂地から、川の様子を見ながら、
ポイントらしき所へ振り込み。
そんな釣り歩き、岩登り・岩下りの最中、またもや追加はニジマスさん。
しかも塩焼きサイズが一匹だけ。。。
・・・やっぱ、厳しいッス、本日は。
そしてとうとう、赤沼田まで登ってしまいました。
アユ釣りの準備でしょうか?
カワウ防止??に河原にはロープと赤いリボンが垂れています。
このロープが粗忽者には曲者で・・・
分かっちゃいるけど振り込みで、引っ掛けちゃうんです。。。
まるでダチョウ倶楽部は、そのお約束のように。
本日も時の流れは、いと早く・・・既にお昼前。
川から上がり、帰路の身支度は車中泊した道の駅「はなもも」で。
その駐車場、渓流釣りスタイルの女性がお一人、
同じく帰り支度をされています。
「どうです、釣れましたか?」
「いえ、ダメでした・・・山之口川は公園でルアーでしたが。
地元の人が、今日は水が少ないから、難しいよって・・・」
梅雨の合間は初夏の一日、日差しは夏本番。
どうも本日は、どちらに向かっても、斯様な案配だったような。
<データ>
6月20日 小坂川
エサ :ミミズ、ブドウ虫
竿 :10m SG ロング
仕掛 :針 吉村7号
錘 B号
天井糸 0.6号 4.5m
水中糸 0.3号 4.5m
釣果 :ニジマス 7寸 1匹
アマゴ 6寸 1匹
*リリース
竿 :竿 7.0m 渓峰尖
仕掛 : 針 吉村7号
錘 1~B号
天井糸 0.6号 1.5m
水中糸 0.3号 4.5m
釣果 :ニジマス 7寸 1匹
*リリース
気温 :15~28℃
天候 :晴
表層水温 :15℃