ご諸兄各位殿
まもなく夏至。
今のこの辺りの日の出の時刻は4時30分頃ととても早いです。
その頃、自分はR41をひたすら北上、小坂に向かっていました。
渓流釣りを始める前は、もちろんこんな早起きをすることもほぼ無く、
日の出なんて、年に何度見ることか・・・といった具合。
それが今ではほぼ毎週・・・人間、変われば変わるモノです。
そりゃ、早起きもしますよ。
季節は梅雨時、しかも都合良く今週末はその中の貴重な晴れ間。
昨日まで雨が降り、恐らく川はイイ頃合いに増水!
そうです、絶好の渓流釣り日より・・・「大物」への期待が高まります!
大物
おおもの
オオモノ
・・・ほんと、良い響き!!
先週のルアーマンのお兄さんが釣り始めた小坂川は中学校近く。
今日は自分がその足跡を追えるだけ追ってみることに。
幸い、川への降り口は直ぐに見つけられました。
入渓するとイイ頃合いの落ち込みと淵が!
早速そこから釣り始めます。
エサは太めの郡上天然ミミズ!
一投目、二投目・・・先週は十投目くらいに良いサイズが来ました。
だから全然気にしません!
ところが・・・一時間粘ってもアタリのアも無いと流石に疑念が湧きます。
何かがおかしい・・・
確かに今日はいつもと違い、水中糸は0.3号では無く0.5号と太め。
天井糸もナシにしてナイロンで一本通し・・・代わりに目印は小さめ。
徹底した「おおもの」狙いデス!・・・でも、その影響??
我慢できず、川に立ち込み淵の奥を探ります・・・ん、以外と水が冷たい??
水温計を確認すると・・・なんと、4℃!?この時期で??
雨で増水しているけれど、小坂川は御岳から流れている・・・雪代??
このときはそんなことを考えました・・・後で間抜けな結末が明らかに。。。
さあ、ど~する??
水温が4℃じゃ釣れないぞ、仕方がない・・・川を変えるか。。。
ということで、小坂の町に戻り本流の益田川へ向かいました。
この益田川も初めての川・・・勝手が掴めません。
どこから川に降りたらいいのやら?
旧R41沿いに松尾と言うところまで来ちゃいました。
もう少しで高山市境・・・ほんと、今週も遠くへ来たモンだ。
降り口を見つけ入渓しますが・・・河原は芦が生い茂り、やりにくい場所です。
それに川は変哲のない瀬・・・「おおもの」の面影が遠ざかります。。。
それでも「落ち込み」「岩陰」「沈岩」くらいは在るだろうと、芦をかき分け、
少しでも良いポイントを探し回ります。
・・・「おおもの」への執念!恐るべし!
でもこの川、と言うか、本流の為なのか、川底の石が大きくてすべすべ岩、
その上にうっすらと水苔なのか泥なのか、ヌルヌルと堆積・・滑ります。
水も濁っていて日光の加減で川底の深さが読めません。。。
と!
言ってる先から流れの中でズルこけ!!
尻もちを着いて胸まで水に・・・バックパックとポケットのカメラが水没です。。。
・・・今日のブログ、写真が一枚も無いのはこのためです・・・
上はシャツまでびしょびしょ・・・幸い、竿は大丈夫でした。。。
でも、先週のパンツがぐしょぐしょの比じゃ無いです。
先週と違い楽しくないです・・・寒い!
身も心もぐだぐだ・・・
それでも一矢報いようと、変哲のない瀬の河原から釣り初め。。。
その前に水温は・・・べ!?6℃??
んなわけない!ホントなら、わしゃ心臓麻痺じゃ、ターケ!
水温計を確認すると・・・目盛板と水銀柱がズレています。。。
小職の会社での業務は品質管理担当・・・昨年まで。
測定機器の維持管理は品質管理の基本中の基本!
小生、実務でもこの程度のプロフェッショナル加減です、ハイ。
・・・と言うことは、小坂川は実際に水温は何度なんだ??
今から戻るか??
ま~い~や、疲れた。。。
「おおもの」・・・また今度にしよう。
落ち込んだ気分で益田川、変哲のない瀬で一投目を流します。
と!
アタリです、合わせます、ん?根掛かり?
暫くすると激しい感覚が竿から伝わってきます!!
・・・本かブログで読んだことが・・・
サツキマスや大型アマゴはアワセの刹那、根掛かりのような感覚だと。。。
いわゆる不動。
ここに至ってようやくの「おおもの」?!
川底に居着いてなかなか浮いてきません!
慎重に「やりとり」すること十数秒・・・ようやく揚がってきました!!
川面を滑らせてタモ入れ・・・しぶきでタモに入るまでよく見えません。
・・・へ?
何じゃこれは!!
尺ちかい、赤みかかった巨大ウグイ!
この赤って婚姻色!?ホント、カメラが健在だったら・・・
十数秒とはいえ、ウグイさんとマジメに「やりとり」する夏至の近い渓流でした。
明日、防水機能の付いたカメラを買ってきます。。。