毎年恒例、今年も数年前に赴任していた東欧から2人、研修生が来ました。
年ごとに入れ替わり交代で数週間の日本での研修。
研修生と言っても新人さんではなく、業務経験豊富な昔からの仲間。
あちらで生活しているときは、彼らには本当にお世話になりました。
週末の日本でのお休み、彼らを連れて名古屋近郊の名所案内。
昨年の連中にも行き先を何件か提示して、行きたい場所を聞いたのですが。
http://sidestarwinderjpn.blogspot.jp/2015/11/blog-post_8.html
もちろん、小生が強く推奨したのは釣り、それもルアーでのニジマス管釣り。
延べ竿を使っての「渓流釣堀」も良いのですが、足場を考えるとお池がベター。
はるばる日本まで来て、お怪我をさせちゃ問題です。
しかしながら・・・今年も行き先は名古屋港水族館に相成りまして候。
どうも昨年の研修生から、イルカの曲芸は一見の価値あり。
館内は美しく綺麗で心地良い。
館内は美しく綺麗で心地良い。
いや~、名古屋港水族館は良かった、素晴らしかった・・・
の噂が、現地工場内で広まっちゃった様子。
ここに至って、如何に管釣りニジマスの引きの強さ、知略を巡らせての駆け引き、
その面白さを訴えても効果無く。
その面白さを訴えても効果無く。
まあ、彼の地は海に面した小国、まず川魚には馴染みがありません。
また、どうしても、お魚をわざわざお池に放して、それをあえて釣る、と言う行為。
それをお金を払ってまで。昨年のメンバー同様、これが残念ながらご理解頂けませぬ・・・
ご本人達の経ってのご希望とあらば・・・
そしてやはり、そこは名古屋港水族館、連れてきた甲斐があります。
青を基調とした配色の薄暗い館内。
一年ぶりに訪れる小生ですら、まま
その神秘さに息を飲みます。
目の前の大きな水槽を悠々と泳ぐ
シャチやイルカ、バンドウの仕草。
シャチやイルカ、バンドウの仕草。
目を丸くして見とれています。
今年の彼らには、初めて訪れた日本、そこで感じた「変なモノ」を尋ねました。
まず一番に挙げられたことが、タクシーのドア。
日本ではおなじみ、運転手さんが座席から操作して開けるドアです。
長らく続いた社会主義の為なのか、「無償のサービス」が皆無の彼の地。
スーパーで野菜をお買い物してレジで支払い。
そのレジのおばさん、鬼は外!とばかりに、お釣りをレジ台の上に放り投げ。
何もそれ、外国人の小生だけではなく、現地の人にも平たく皆平等に・・・
その買ってきたお野菜、タマネギなんぞ調理前に2つに切ったら、
中はぐちゃぐちゃに腐っていた、なんてザラ・・・買ったヤツが悪い、の思想。
・・・そりゃ、自動(ホントは運転手さんの手動)で開くドアに驚きますわな。
二つ目が道路にある信号機とのこと。
その数が彼らにとっては異常な数の感想。
・・・この交差点、信号機は要らないでしょ、て所は小生も同意見。
それ以外に彼らに言わせると、
日本では停止線の直上に1個、ご丁寧に向こう側の横断歩道上にももう1個。
あちらでは停止線上の1個のみが普通でした。
ただし、それはそれで、信号により停止線でキチンと駐まると、
青に変わったかどうか、フロントガラスの上淵をのぞき込まないと見えない位置。
・・・受益者お構いなしの配置、考え物でした。
また信号交差点も、あちらではチョトした交差点は、まずロータリー式が主流。
一方が暫しガマンして待つ・・・ではなく、双方が見計らって上手くヤル。
三つ目が酒席での「お酒の継ぎ合い」。
特にビールなど、継がれて暫く飲まないと気が抜けるじゃないか、と。
逆に彼らから、そこに何かルールとか作法はあるのか?の質問が。
・・・いや、確かに。。。
考えようによっては、合理主義優先、まま若干の自己チュ~な社会です。
そして今年のメンバーもまた、日本人の親切さに驚かれた様子です。
日本へ飛行機で到着して直ぐ、彼らだけで電車にトライ・・・
中部空港の駅で「いぬやま」と言って買ったはずの切符が、
ナゼか「かなやま」行きの切符を窓口で渡され。
どこをどのように彷徨ったのか、おかしいことに気が付き、
彼らが携帯で連絡をしてきた場所、それが何と「いちのみや」。
名古屋近郊で鉄道路線にお詳しいご諸兄は、首をかしげられるかと・・・
で、その「いちのみや」から、ご親切な日本人紳士に案内・随伴されて、
どうにかこうにか「いぬやま」まで行き着いたとのこと。
・・・どちら様か存じ上げませんが、ありがとうございました。
この場をお借りして、彼らへのご厚意、日本人の株上げに、お礼申し上げます。
水族館を見て回り、ポートタワーに登って名古屋港を一巡眺め。
遠くに見える名駅ビル群、伊勢湾岸道。
三菱重工はロケットのエンジン、東亞合成は瞬間接着剤。
足下に見える南極観測船は自衛隊所属・・・そんなことを説明して。
遠くに見える名駅ビル群、伊勢湾岸道。
三菱重工はロケットのエンジン、東亞合成は瞬間接着剤。
足下に見える南極観測船は自衛隊所属・・・そんなことを説明して。
夕方、彼らを宿泊先のホテルまで送り、彼の地でまた会おう、の約束を。
・・・まっ昼間っから水族館横のレストランで食らった大ジョッキのビール。
流石にそれが効いていたのか、帰路の車内では二人とも爆睡・・・
平和・安全・親切な国とは言え、慣れない国での滞在は疲れるでしょう。
何となくですが、解ります。
流石にそれが効いていたのか、帰路の車内では二人とも爆睡・・・
平和・安全・親切な国とは言え、慣れない国での滞在は疲れるでしょう。
何となくですが、解ります。
とても眠そうに握手をして、別れを告げ合いました。