お盆休みに入りましたが、
この地方では雨の降らない暑い夏が続いています。
春のGWに続いて、
毎年のお盆休みは普段は行けない、遠い渓流まで遠征するのです。
ここ「木曽の渓」も小生にとっては遠い山河の流れ。
いつもはエイコラと開田高原を登って末川・西野川へ訪れるのですが、
ここ最近の酷暑に渇水。
きっと標高が高くとも厳しいのでは?
先々週も厳しい暑さでしたが、
Aさんとの庄川釣行では、
意外にも上り詰めた支流の一色川より庄川本筋の方が良い案配でした。
ひょっとして・・・
水の太い本流の方が流れの細い支流より、
見えない伏流水の有無や水温上昇の緩さ加減など、
今のこの暑さ厳しい酷暑の季節は、まだ「幾分かの勝機」があるのでは?
いずれ、まだ竿を出したことの無い木曽川本流です。
今回はいつもの高原川での「双六川逃避行」では無いですが、
不調だからと言って開田高原の支流へ逃げ込むことなく、
本流で骨を埋める覚悟!で臨むのでありました(笑)。
<前日からのポイント巡り>
3年前の秋はシーズンOFFに下見をした木曽川本流です。
その時の学習内容の振り返り?
木曽福島から上流は宮ノ越の巴淵にかけ、
ご丁寧にも小学生の予習・復習はポイントのおさらいを。
上述の写真の如く、
瀬はとても浅く落込みの白波も静かな木曽の渓。
お空を流れる白い夏雲も、雨を降らせるそれ、ではありません。
もちろん、アユ師さんを含め、釣り人は見事に皆無。。。
そんな中、宮ノ越の駅を過ぎた町裏を流れる木曽川、
「葵橋」の袂に良い案配の落ち込みと深くて底が見えない大淵が。
川に沿う県道から上流を眺めれば・・・
奇岩と瀬、それが織りなす良さげな深場が。
・・・明朝は、まずここで、竿出しを。
その後は宮ノ越の町はずれ、巴淵に向かいます。
時刻は夕方、
深緑でここも川底が見通せない巴淵です。
淵の上に掛かる橋から下流側を見下ろせば・・・
「川は右に曲がってその木陰下、ありゃ落込み&小淵だな。」
景勝地でもある巴淵です、
暑さ厳しい季節とは言え淵自体は恐らく千客万来でしょう。
それは釣り人だけとは限らず、
水遊びのご家族&ちびっ子に、運が良ければ水着のお嬢様が?
訪問の二番手は巴淵を避け、その下流に垣間見える木陰下の小淵へ・・・
水温が高いであろう今時分、「本流淵の底ネライ」で行って見ることに。
作戦立案は本日の任務、これにて完了です!
<車中泊サイトは「高原のポツンとおトイレ」>
暑い最中での偵察任務、
なんや・かんやと汗をかきました。
就寝前に夕食&お風呂を頂きます。
流石にお盆休みの三連休はその中日です、
日帰り温泉も千客万来の激コミで・・・
ここの温泉、
茶褐色で露天はイイ湯加減なのですが、
如何せん、更衣室が狭い事が唯一の難点でして。
お湯から上がり着物を着るまで、
直下のロッカーではお父さんとボクちんが脱衣中、
当方、その横ですっぽんぽんの「立ちんぼ」は待ちぼうけを・・・
それでもどうにか、食事と風呂を済ませた後、
今宵の車中泊サイトに向けて、木曽駒高原を登ります。
着いたところは・・・
木曽駒高原カントリークラブ前のおトイレ。
日義の道の駅という選択もありましたが、やはりそこはR19沿い、
お仕事で疲れた何台かの長距離トラックさん、
エンジンを掛けての仮眠中でした。
それを避けてのサイト選択も、流石にこの暑さです、
標高900mのここでも外気は20℃、
車内温度はいつまでも25℃、寝苦しいです。
運転席の窓を半分開けて、
ハスラー用の網戸(これが取り付けにくくって)、
それを暗い中での困難な作業は張って、暑い夜を凌ぐのでありました。
<さあ、出立の朝です!>
寝苦しい夜も、網戸にしてから、どうにか・こうにか。
子供の頃の遠足の朝ではないですが、もう気が立って、気が立って・・・
薄暗い4:30から起き出して活動開始です!
朝食後は丁度、川でも目印が見える程度の明るさに。
寝台の後始末に荷造りも完了。
いざ、初めての竿出しは若干の心配、木曽川本流に向け、出発です!
<朝一番は宮ノ越 葵橋にて>
葵橋の横の児童公園に駐車して、木曽川の河原に降り立ちます。
若干の靄と風も僅かで涼しい朝、さあ、これがいつまで続くのか?
酷暑・渇水の季節に加え、誰も居ない朝の釣り場、
不安要素いっぱいの本日ですが、
8.5m本流竿で一投目、仕掛けを振り込みます。
・・・ってか、
一投目で掛かっちゃったよ、おい!
おまけに、お魚さんが、走ること・走ること!
赤い斑点が控えめなアマゴさん、6寸程度でしょうか?
いや、しかし、引きと走り、
その具合は当初、20cm中頃かと思うくらい、力強くて。
・・・これ、ひょっとして、本日は良い日なのかも??
橋の上からは見通せない深い川底です、
目印下を3m程度として対岸の際を流します。
落込み直下では喰わず、白波がうねりに変わった深い川底から、
本日の不安を裏切る、即での結果&釣果!
小気味よく走るお魚を、暗い川底からヒネリ出します。
この子も赤い斑点は控えめですが、小さな胸鰭から養殖&放流モノかと。
でも・・・このポイント、お後が宜しいようで、まだ続くんです、ハイ。
ブドウ虫はもちろん、尾張米糠酸素太ミミズ、こちらでも。
・・・やはり、人生何事も、先入観はイケませんね。
酷暑&渇水では釣れない、なんて。
サイズは今一つも、走り具合から活性は高いのでは?
それでも、ひとしきり、お手入れが済んだような。
朝一番のポイントは葵橋、ツは抜けずとも、意外な好釣果でした。
予定通り、二番目のポイントはこの少し上流、
景勝地でもある巴淵へ・・・
巴御前ならぬ、ビキニのお嬢様を期待して!?
<景勝地 巴淵はその下流で>
巴淵の駐車場では、地元 松本ナンバーさんがお着換え中、
お伺いするとこれから開始とのことでした。
当方は巴淵ではなくて、この下流に入りたい旨、
お申し出をするとご了解が頂けて・・・ありがとうございます。
橋を渡り、対岸は川沿いの道を下り、
民家の横から、あるであろう、暗い木陰下の小淵のポイントへ。
見立て通り、
薄暗い木陰下、若干のやり難さを感じますが、落込み&淵が。
竿を7mに持ち替え、糸はチョウチン気味に短く。
夏の陽は高くなってきましたが、ここは暗い木陰、抜ける風も涼しくて。
さて・・・
景勝地は巴淵の近くと言う負の要素、
木陰下は涼しくて薄暗いは正の要素。
この正と負の要素は足し算と、
昨日の小学生は予習・復習、その成果、如何に出るのか?
・・・もう、即、出ちゃいました!
暗い木陰が故に、オート撮影はシャッター速度が遅く、
若干でピン・ボケではありますが。
先の葵橋と同様、暗くとも瀬からは音沙汰なし、
いずれも淵底からのお出ましにて。
この子は最近の木曽アマゴらしく、全体に濃い目の赤朱点が。
・・・お魚のそれは余り好きではないのですが、
ホンモノのキャバ・クラ嬢は、決して嫌いではありません(笑)。
しかし、ホント、
集合写真は皆さまが動かれ「綺麗どころ」がピン・ボケで・・・
<最後はダメ元、巴淵にて>
時の流れはいと早く、
集合写真を撮ると言うことは、もうそろそろ帰り支度なのです。
帰り際に巴淵に掛かる橋の上から下を眺めると、
開始時にご挨拶した地元の釣り人、そのお姿は見受けられません。
駐車場にも既にお車も無くて。
それじゃあ・・・
折角の「木曽の渓」遠征です、
二番煎じ&ダメ元ではありますが、
景勝地 巴淵でも竿を出してみることに。
淵中央の深場は表層にウネリがあり・・・お魚が居るなら、そこかな?
再度で8.5m竿に切り替えて、大きく振りかぶります。
二番煎じ&ダメ元??
・・・ってか、まだ居るじゃん!
7寸モノは素朴な朱点、少し体高があり、引きもグイグイ、強烈でした。
となれば、同じスジをもう一回・・・
この子も走りましたが、少しお化粧がハデ目かな?
繰り返します、ホンモノは嫌いではありません(笑)。
突然の轟音は特急「しなの号」長野行、淵上の橋梁を走り抜けて行きました。
それと同時にクーラーBOXを抱えたご家族連れが河原まで。
・・・ここは景勝地の巴淵、釣り人はお帰りのお時間ですね。
<データ>
8月13日 木曽川
エサ :ミミズ、ブドウ虫
竿 :8.5m 渓峰本流(葵橋、巴淵)
竿 :8.5m 渓峰本流(葵橋、巴淵)
7.1m 天平(巴淵下流)
仕掛 :針 吉村7号
錘 1~B1~B2号
仕掛 :針 吉村7号
錘 1~B1~B2号
・渓峰本流
天井糸 0.7号 3.0m
水中糸 0.3号 4.5m
・天平
天井糸 0.7号 0.2m
水中糸 0.3号 4.5m
釣果 :アマゴ 7寸 4匹 6寸 8匹
これも意外、小アマゴは揚がらずでした。
いずれ、全リリ~スです。
気温 :19~28℃
天候 :晴れ まま風
表層水温 :21℃
表層水温 :21℃
月齢 :26.4