尾張北部の桜は峠を越えた感がしますが、郡上も高鷲まで来るとまだこれから。
・・・どうでしょう、年の頃なら19かハタチ?
いけません、スケベおやじは、今に訴えられます・・・
しかし、桜のある川の風景。
この組み合わせは絵になりますね。
天気予報では日中は晴れるとのことでしたが、
到着した8:30では、まだどんよりとした曇り空。
少し肌寒く感じましたが、
気合を入れてシャツに釣りジャケットのみの軽装で。
本日は春の祭事でしょうか?
駐車場の奥にある高鷲白山神社、地元の方がのぼりを用意されています。
一礼と心で挨拶を唱えながら、
いざ、橋を渡って対岸は水路沿い、林道をポイントに向かいます。
途中、長良川に注ぐ小川で川虫採りをしたのですが、
何の不都合があったのか、繰り返せど良いサイズに御目文字が叶わず。
いつもは川虫と一緒に採れるカジカは居るのですがね。
・・・今年は季節の足取りが早いから?
・・・はたまた、先行者に採られた後?
本日は致し方なく、ミミズのみで頑張ることにしました。
<少年よ、大志を抱け!>
林を抜けた対岸にはご同輩のお姿を。
今の季節の長良川上流は、どこに行っても釣り人です。
でもこのご同輩、お二人連れなんですが、よく見ると小学生くらいの男の子。
しかも、小生のようなダボダボなナイロン・ウエーダーではなく、
上から下まで本格的な、アユ釣りのそれはスリム系を。
近くに親御さんの姿は無く、さすれば近所のチビっ子でしょうか?
若者?にしては珍しく、シブくもエサ師さんのようで、
使い手の背丈との対比から長くも見えますが、
ありゃきっと、延べ竿は6mかな?
スタイルはキマっているけれど、
流石に竿まで「お小遣い」が回らなかったか・・・
・・・いいかい、ボクちん。
世の中には正々堂々って言葉があるけれど、
そりゃね「戦隊モノ」はテレビの中だけのお話だよ。
そんなことをつぶやきながら、
少年達の目の前で、スルスルと10m竿を延ばす、いやらしい性根の小生。
・・・いいかい、ボクちん。
大人の世界はね、悪者でも勝った者、それが「正義」なんだよ。
普段のサラリーマン生活、その「心の歪み」がここで出る小生。
こんなウネリ・深みのあるポイントを、
長竿の長所を活かして、水際から距離を取り振り込みます。
少年達の目の前、いきなりでした、一投目で。
この写真を収めた後、カッコウがついて嬉しかったのでしょう、注意散漫!
友舟にお魚を納める際、長竿が故に、担いだ竿の穂先が背後の枯れ木に。
案の定、見事に糸を枝に絡まれて。
・・・いいかい、ボクちん。
悪の末路なんて、所詮はこんなもの、さあ、笑ってくれ!
<絶好調は春の長良川>
しかし、本日の長良川上流、小生が如き腕前でも、誠にいい釣果。
このウネリ・深みのあるポイントで、塩焼きサイズがポコポコと。
この瀬の下流には落ち込み、大場所が控えています。
未だに陽の無い曇り空の下、小寒い川面の風を感じながら、
一服を所望かねがね、疲れが溜まったであろうチモトを結び直します。
さあ、大場所、いざ!
・・・と、意気込んで取り掛かったのですが、
意外にも、ここでは小アマゴさんが一匹のみ。
僅かに存在する砂地、そこには真新しいご同輩の足跡が。
・・・大場所での「あるある」は、このことですね。
この後、直下の堰堤、その下でも、頑張るのですが・・・
とは言うものの、先ほどの落ち込み、そしてこの堰堤。
全くの空振り、はこれまでも経験が無く。
やっぱり、そこは大場所、釣れますね。
<折り返しの、釣り上がり>
いつものパターンとおり、この堰堤から折り返します。
そしていつものとおり、やっぱり上の瀬、その受けが調子が良さ気。
近所のちびっ子も、きっと常連さんでしょう、この辺りを心得ていますね。
その常連さんも、もうお姿が無く、
お昼までの僅かな時間、のんびりと一人、ここで粘ります。
対岸はコンクリの直下、手前は水中岩の掘り込み。
退屈しない程度に、定期的に釣果が。
<花曇りはシャッター・チャンス?>
今回の釣行、数は伸びましたが、サイズ的には今一つでした。
・・・そんなこと、言える立場ではない小生、ですが。
日の陰った小寒い曇り空。
でも、その控えめな光の加減でしょう、
河岸の桜、それがいい具合に映える写真が何点も。
川のある風景、小生の渓流での、もう一つのお楽しみです。
最後の写真、ご年配のご同輩のお姿が見られます。
この撮影の直後、彼の竿が大きく撓るオオモノが・・・
居るには、居るンですね。
やはり、足りないのは小生の腕前かな~。
帰り支度の白山神社、厳かに祭事が行われていました。
本日の無事、楽しみ、それらにお礼を申し述べて。
<データ>
4月3日 長良川 エサ :ミミズ
竿 :10m SG ロング
仕掛 :針 吉村7号
天井糸 0.6号 4.5m
水中糸 0.3号 4.5m
錘 B2号
釣果 :アマゴ 6寸 4匹