お仕事から帰宅した週半ばの宵の口、
玄関先は常夜灯に照らされるテラスの上、そこに大きな鳥の糞が。
「あれ?も~う、困ったモンだな。」
そんなことを思いながら、フっと視線を上げてみると・・・
薄暗いテラスの鴨居はその隅に、ちょこんと一羽のつばめさんが居ます。
どうでしょう、玄関先はテラスの床から2mちょっとくらい、
小生が背伸びして、手を延ばせば届くような高さです。
でも、こちらを見れど、逃げる素振りは無く。
お仕事帰りの小生。
つばめもきっと疲れているだろうと、その時はそのままに。
翌朝の朝食後、一服のため玄関先に出てみると、
昨夜のつばめさん、既に彼はどこかへご出立の後でした。
・・・昨夜以上に大きな追糞が置き土産として。
でもまた、その晩は帰宅時での宵の口、
昨夜と全く同じ場所、そこに彼はちょこんと鎮座されています。
実はこの場所、毎週末で小生がミミズさんのお世話をする、その真上なンです。
これ以上、テラスを汚されてはたまらない、
と、とりあえず、
ミミズの手入れで使用する、古い食器バケツを落下地点に置きました。
翌日も、またその翌日も、
朝は既にお留守で、小生の帰宅時には定位置でちょこん。
そして・・・どんどんとバケツに溜まる、彼のウ〇チ。
いや、用を足すのは仕方がないけど、バケツを外してくれるなよ!
・・・昔からの言い伝えは、その家につばめが巣を作ると、
家族に必ず何か良いことが起きる・幸が来る、と聞き及びます。
しかしながら、
我が家の居候のつばめ、彼はどうやら独り身のご身分。
英巣する様子もなく、それは、まるで、誰かの若き日の如く、
昼間はどこかへお気楽にプラプラと。
ただ寝るが為に、帰宅するような感じなところなぞ、
ゲコで夜遊びはしなかった小生と一緒??
ミョ~に愛着は湧きますが、
これで、ほんとに、幸が来るのか、ビミョ~です・・・
「しょうがないな~。
今週末はお得意の日曜大工で、鴨居近くにバケツを上げるか。」
そんな、こんなで、
土曜の今朝は腕を振るおうと、ガチャっと玄関を開けた瞬間、
目に飛び込んできたのは、逃げる一匹の野良ネコと、飛び去るつば九郎でした。
「イカンがや。
お主、既に狙われとるに・・・」
台を作ってバケツを鴨居に近づければ、それはネコにとって好都合。
そこで急遽、作業内容は宗旨替えを。
箱庭でのネコの糞害対策、意外にこれ、効果があるンです。
ミミズの世話の後、
玄関先はテラスにこびり付いた、つば九郎の「的外れ」を水で洗い流して。
・・・後期中年者?の夫婦宅。
そこに居候を決め込んだ、独り身のつば九郎。
果たして、いつまで、ここに居座るのやら??
週末のお世話が、また一つ、増えるのでありました。
<渓流風景は飛騨庄川支流の一色川から>