今シーズンも春は3月から始めた、釣り餌は郡上天然ミミズの養殖。
実を申し上げますと・・・
今年は既に2回ほど、全滅の憂き目に合っているのです。
昨年までは青いプラ製の工具箱での飼育でした。
出来の良いピッチリとした蓋の閉まりは日本製。
それでもミミズさんにしてみれば、隙間だらけの飼育箱でした。
・・・春先の寒い季節は難儀であろうと、情けをかけて屋内は玄関、
その下駄箱の下に置いたのが運の尽き。
事もあろうにノコノコと隙間から這い出して、その恩を仇で返す始末。
案の定、小生は家内から大目玉です・・・
そんなこともあり、今年から大型タッパでの飼育に切り替えました。
大きな変化点はここだけなんです。
先ほどは「全滅」などと、少し大袈裟に記してしまいましたが、
実際のところは、僅かながらに生存者も。
これまでの飼育経験から、
お亡くなりになられたミミズさんは、どうも「土に帰る」ようなのです。
正確には・・・
バクテリアか微生物の作用で、急速にその姿が無くなっていく、
そんな説明がシックリくるのかも・・・
全滅は、飼育箱内の個体数、それが急激に減った、を意味します。
そして、もうこれはホラーな画像なので掲載は控えますが、
体の一部が溶けた?千切れた?そんな個体が多数で見受けられ・・・
・・・いけません、生きとし生けるもの、命を粗末にしては。
そこで、早急な対策が必要とばかり、先々週から試行を繰り返す次第なのです。
対策を講じるにあたり、変化点を整理してみました。
1.工具箱に比べて、タッパは半透明で光が入る
→ミミズさんにとって、これはストレスなのでは?
2.隙間だらけの工具箱に比べ、タッパは隙間が無さ過ぎ
→ドリルで無数の空気穴を開けたのですが、それでは少な過ぎた?
→エサのお茶の出頭・米糠が発酵して酸欠?
→嫌気性のカビが繁殖した?
上記の1.に対しては、
二週間前に斯様なシェードを、キャンプ用の厚銀紙で製作、
それをタッパに被せてきました。
若干、その効果が在ったのか、
チギれた姿のミミズさん、それはメっきりと見られなくなりました。
しかしながら・・・
シェードの設置前と比較して、まだ、少なからずも数は減った感じが。
上記の2.も怪しいです。
ある朝の確認では、土の表面にカビのような白い物体が。
その部分を拡大すると・・・
そこで本日はタッパの蓋、そこに空気穴を追加しました。
こればかりは、これで穴数で足りるのか・否か。
暫く様子を見る必要がありますね。
昨年までは脱走者に手を焼きましたが、
今年は今年で、これまた、手が掛かります。
しかしながら・・・
土から生まれ、土に帰るミミズさん。
人はどこから来て、どこに向かって歩むのか?
何となくですが、哲学を感じます。
・・・同じかな?
儚い命、人も、ミミズさんも。
<風景写真は晩秋の近江 醒ヶ井養鱒場から>