今シーズンも少なかったものの、幾度かの出陣が叶った渓流釣りです。
旦那はそれなりに、斯様に息抜きが出来たのですが、
ご存知の時勢・諸事の理由で遠出が叶わなかった我が家内です。
・・・つい先日は飛騨地方を震源とする地震が発生しました。
槍ヶ岳の登山者が捉えた崖崩れの動画、あれは恐ろしかったですね。
小生もまま雨の中、谷底に潜っての渓流釣りですが、
果たして、今、この瞬間に鉄砲水が押し寄せてきたら・・・
なんてことが頭を過ぎります。
それでも、もし起きたとしても、
それは非日常(概ね春から秋の週一回は数時間ですが)での出来事です。
それなりに、こんなことが起きるのでは?の心構えが、
用心・予想がある程度で成り立ちます。
しかし、もし、
日常の生活で斯様な恐怖が迫ってきたら・・・
大震災じゃないけれど、誠にもって恐ろしいことです。
そんなこともありまして・・・
シーズンが終わった一週目の週末。
目出度くも「緊急なにがし」が解除されたこともあり、
激甚災害回避の観点からも「活火山」である家内、
彼女の「ガス抜き」に行って参りました。
家内の希望もあり、行先は日本大正村、岐阜県は恵那市の里山です。
ここへの訪問、家内は初めてとのこと。
小生も遠い昔、まだ単車を転がしていた若い時分に一度だけ。
どうでしょう、その当時に「大正村」と称していたのか・否か。
ただ、東濃の明智に古い町並みが残っている、そんな理由で訪れたような。
いずれ、家内にも小生にも、とても新鮮な散策です。
到着はお昼のすこし前。
明智駅前の無料駐車場に車を停めて、まずはお昼ご飯を頂きます。
解除から最初の週末です。
中央道の込み具合から、多くの人出を予想していたのですが、
ここ大正村に至ってはそれほどでもなく、待つことなく昼食を頂けました。
家内の注文は生姜焼き定食、小生のそれは唐揚げ定食と、
お昼ご飯にしては二人とも「ガッツリ系」で。
本日の食堂の入り具合は8割がた。
それでもお店にしては、久しぶりの多数での来客なのでしょう、
「ごめんなさいね。
定食の茶碗蒸しですが、後から持ってきますので・・・」
と配膳のおばさんが。
にっこりと微笑んで返す小生。
でも、目の前に居並ぶお膳、茶碗蒸しが無くても結構なボリュームです。
「あ~、お腹がすいたわ。
ちゃんと茶碗蒸しを忘れずに持っくるのかしら?」
そんな小生と違って家内、彼女は至って食欲旺盛です。
・・・つい先日、人生で初めての健康診断を受けた家内。
そこでのご指摘は、
悪玉コレステロールが多いですね、食事に気をつけましょう、でした。
昨今の出不精が重なって、運動不足ぎみでもあり、
また、家では食べてばかりの生活です。
胃袋が大きくなったのでは?
ついぞお食事も終わり、茶碗蒸しが来ないまま、
代わりに伝票が来てしまいました。
小生には十分すぎる内容でしたが、家内は若干でご不満な様子です。
「あ~、もう!
ご飯は食べ終えちゃったし、これから茶碗蒸しだけが来ても。
後から他でデザート決定ね。」
ほんと、丈夫な胃腸で・・・羨ましい限りです。
明智の町中を流れる明智川。
ご近所のちびっ子達でしょうか?
秋ですが日差しの強い本日、楽しそうに水遊びをしています。
ちょっと、お魚釣りには不向きかな?
ここに来る途中、明知鉄道と合流する手前の道はR418、
その脇を流れる川、それは北の方角に向かって流れていました。
でもこの明智川、今は南に向かって流れています。
どこなのか、知らない内に、我々は峠を越してきたのでしょう。
地図を確認するとこの明智川、ず~っと南は矢作川に注いでいます。
明智駅を出立して北へ、山岡、岩村、恵那に向かう気動車、
黒い排気を噴き上げての上り坂は湾曲鉄路、
明智の町は山々に囲まれています。
もう少し南に下ればこの明智川、山に挟まれ良いポイントもあるのでは?
ここは来シーズンのお楽しみ、でしょうかね?
古い町並みを訪ねての大正村巡りです。
里山の集落ですが、意外にも古くから発展していた名残が。
旧家はちょっとしたお屋敷づくり。
土地の方の気風として、
資料館によると「先取気質」「新しいもの好き」なところが。
何となくですが、大正時代の近代的な建物が多い理由、納得です。
そして、その素養として・・・
ここは三河、美濃、伊那、木曽に続く街道の交差点は交通の要衝。
お隣の東濃 岩村と共に、一昔前の繁栄が忍ばれます。
秋の日差しの元、明智の町を練り歩くこと、都合3時間余り。
起伏の富んだ里山は秋色の中、家内共々、大変によく歩きました。
お土産として、家内の大いなるリクエストから、「栗きんとん」を購入して。
帰路はまた山岡まで登り、R418にて瑞浪経由で。
途中、屏風山の麓あたり、「寿老の滝」の案内板が目に留まり。
失礼ながら・・・
チョロチョロと水が流れる小〇のような滝なのでは?
そんな予想で訪れたのですが、
いや、これ、意外にも、どうしてどうして、威風堂々!
轟音と共に累々と水が流れ落ちる、結構な規模の滝でした。
水しぶきとマイナス・イオンを浴びながら、
陽射しの強い、されど、カラっと乾いた秋の一日、
大正村の散策で疲れた体、それに心地良い天然のシャワー!
・・・週一回は、水しぶきを浴びなきゃ!?
渓流釣り師の性(さが)でしょう、昨夜は良く眠れました。