今週末は一段と冷え込んでいます。
皆さま、ご無理なさらず、暖かくしてお過ごしください。
道糸での仕掛けづくりは自作でしたが、
針結びは難しそうで既成のハリス付き針を使用していました。
道糸とは小型のヨリモドシを繋ぎとして。
小物相手の初心者です。
彼にはそれで特に不都合を感じることは無かったのですが、
天性の凝り性な性分が故、
その初心者の彼も趣味が高じてくると、
渓流釣りの教科書や、はたまた、ご諸兄のブログを読みだしたりして。
そこでの記載は・・・
細糸はエサが自然に流れよく釣れます、
糸は長ければ長いほど切れにくいです、
等々、理論整然であり、誠に筋道が立っていて。
結論として、短いハリスと余計なヨリモドシ、オオモノ釣りには不利。
そこから水中糸は長糸・細糸の一本通しを狙い、
指導者のいない孤児?の彼はひとり「虎の穴」に籠り、
辛い練習に練習を重ね、見事に針結びをマスターしたのです。
寒さが厳しかったこのお正月、
早め早めは来シーズンの仕掛けの作成かねがね、
つらつらとネットを見ていたら、斯様な器具に目が留まりました。
厳しい訓練の成果、
今では針結びは自前で完結、
渓流での現場では根掛かり等で針を失っても、
その河原で、場合によっては竿を肩に担いだ状態で、結んじゃいます。
しかし、あの複雑な作業が、血みどろで習得した技が、
果たして「器具」でできるのか?
お値段も然したるものではなく、
使用目的より、むしろ興味本位にて、
天性の凝り性な性分が故、ポチってみました。
画素が粗くて読みにくく恐縮ですが、親切丁寧な取説・解説も付属。
これに沿って針を結んでみたのですが、
とても良くできたシロモノで、上手く出来上がりました。
ただ、一点だけ・・・
ハンドルを回して糸を針に巻き付かせる際、
指で糸を少しずつ押して、一捲き、一捲き・・・と。
順番に糸が針に巻かれるように、団子状にならないように、
ここさえポイントを抑えれば、とてもきれいに仕上がります。
「外掛け結び用」と称された器具の台紙。
しかし・・・
小生の手作業による糸結び・秘伝技も「外掛け結び」のハズなのですが、
何となく、仕上がり・手順内容が違うような気がして。
調べてみたのですが、
この器具での出来上がりが本当の「外掛け結び」(以下が手順)、
小生の手法、正確には「枕付き外掛け結び」(以下が手順)とのことです。
違いは最後の巻きの後に、針のチモト・頭へ糸を掛ける・敷く事。
利点として、チモト側の巻きが押さえられ、緩む可能性が低くなるようです。
・・・流石は「虎の穴」で習得した「枕技」?
改めて器具の取説、その絵を見て気が付いたことは、
③での「糸止めB」の存在、これが重要ですね。
器具を使わない手作業での針結びの場合、
糸巻き側、はたまた、竿の穂先側の糸にテンションを掛ける事。
ある程度にピ~ンと張った糸での作業が、いずれの針結びもやり易いです。
・・・「虎の穴」での初級者の彼は、
こんな単純な事に気付くまで、とても苦労を重ねたのでした。。。
<渓流雪景色は馬瀬川上流から>