クリスマスも近づき、今週末は寒波の到来です。
今日の日本はとても寒いのですが、
その2~3日前に寒くなるのが北西に位置するお隣の国、韓国なのです。
昨年の夏にも訪れたインチョン。
その時の旅の思い出・恥のかき捨てはこちらにて。
↓
小生は日頃の行いが悪く、
寒さ極まるこの季節も神さま・仏さまのご指示、
お仕事とはいえツラいのですが、行って参りました。。。
渓流釣りやアウトドア、DIYを主題とする弊ブログです。
ここで小生の業務について述べても、面白くも痒くもなく、
今回も前回と同様、
鋭い社会派?な小生の視点から見た、かの国の「とことん精神」が主題です。
・・・ほんとかいな?
<まずは軽くジャブ、豚肉の鉄板焼き>
お昼過ぎに中部空港を離陸した飛行機は、
インチョンへは15時ころには到着しました。
その道中の機内では遅めの昼食が。
昭和一桁生まれの父親に育てられた小生、
その教育モットーは「もったいない」なのです。
出された食事は美味かろうが・不味かろうが、残さず食べるべし!
その教えの通り、残さず機内食を頂いた小生。
(美味しかったですよ。)
それから時間も経たないインチョン到着時はそこそこお腹が満腹も、
さあ、これから、
お出迎えを頂いた現地の方と早々とした夕食なのです。
そのお題は・・・豚の焼肉。
暖房が効いて暖かかった空港を出て気が付いたのですが、
陽は未だ登っていても、割れるような空気の冷たさ!
この厳しい大陸性の気候が、現地の方々をお肉好き、
ハイ・カロリーなお食事に誘うのでしょうね。
大きなお肉の横に数個の焼き上がった茶色い物体が見えます。
これは豚の皮下脂肪とのこと・・・
砂糖きな粉を付けて食べるのですが、触感・お味はわらび餅!?
そして締めは焼肉油で炒めるチャーハンなのです。
とても美味しい韓国料理。
それが故に、
腹十分目にして到着初日の夜は暮れていくのでありました。
<お昼ご飯はカルビ・タン>
翌朝、若干の胃もたれを感じながらも、ホテルのバイキングを頂きます。
・・・詳細は省きますが、
これでも、結構ハードな出張業務なのです。
しっかり朝食は食べないと、疲労・寒さから身を滅ぼします!?
朝食後はお外で一服を所望。
しかし、ピ~カンなお空は放射冷却、寒い朝でした。。。
気温は-14℃。
こう、何と申しましょうか・・・
氷点下も-2~3℃と-5~6℃では、
何となくですが気温差が肌で感じられるものですが、
マイナスも10数℃を下回ると、体の感覚もバカになるのでしょうね。
-10℃も-14℃も一緒ですわ!?
その厳しい朝の寒さの中、
午前の業務が終われば、訪問先からのお誘いは昼食です。
して、そのお題は・・・骨の浮かんだ肉スープ。
その名も、カルビ(あばら骨周辺に付いている肉)・タン(スープ)だそうです。
大きな骨にはお肉が付いていて、
それをハサミで骨から取りながら食べるお作法、
塩系スープで煮込まれたお肉は柔らかく、寒い季節にはバッチ・グー!
テーブルを飾る色とりどりは不足するビタミン類を補充する、
キムチやサラダの野菜類です。
お尻の強度が低い小生、ここはサラダのみに留めておきます。
そして、ここも、締めはライスをスープに浸して。
お腹満幅の接待昼食、
初めての経験は美味しく頂けましたが、
さて、お腹が重い午後からのハード業務なのです。。。
<ちょっと、寄り道>
そんなお腹いっぱいの昼食後、
腹ごなしへとレストランの近所を案内され散歩します。
この時知ったのですが実は昨夜、
宿泊したホテルの近くでもあるこのホテル、ここで大規模な火災が発生しました。
インチョンの中心街は十数階はあるであろう大きな建物、
その壁面が黒く焼け焦げています。
訪問先の社長さんのお話では、
これだけの火災でも幸い亡くなられた方は無く、数名の負傷者で済んだとのこと。
ニュースでの住所から、当初は小生宿泊のホテルなのでは?と、
心配したとのことでした。
暫く焼け落ちたビルを見上げていたら、
あれあれ、車道でテレビ中継が始まりました。
焼け跡や放水によるツララ、
殺伐とした雰囲気を背景に、おきれいな女子アナがレポートをされています。
もっとアップで撮りたかったのですが、残念、我がスマホではこれが限界!
被災された方にはお気の毒ですが、
死亡者が居なかったことは不幸中の幸いかと・・・
<さあ、真打ち!「焼肉」ならぬ「ステーキ」>
午後の業務が終わった後、
一旦、ホテルに戻って夕方からお食事です。
未だ、若干、お腹が重たい小生。
これは好機とばかりに運動がてら、冷え込む夕刻の街並みに散策へ。
前回の訪問ではこの魚市場で海鮮料理を頂きました。
訪問先の社長さんは夜のインチョンではお顔が利くご様子。
ノリの良いトト屋のおやじさんとのやり取りで、
活きの良い真鯛のお刺身を頂きました。
冬枯れの夕刻が迫る寒いインチョン。
前回の夏に見た大カニは活きの良さを感じましたが、
今日本日の印象は、何となく寂しそうです・・・
もう間もなくで夕食のお迎えのお時間です。
ホテルにも戻り、
ここで、やむなく、我が日本国の誇る化学兵器を・・・
お迎えのお車はインチョン市街の南側へ、
見覚えのある小高い丘を登ります。
ここか・・・
昨年もお世話になりました。
さあ、気を引き締めて?取り掛かるとしましょう。
訪問先の社長さんは夜のインチョンではお顔が利きます。
お給仕のおねえさんとは笑顔での会話、
まず最初に出されたのは、鯛・鮭・鮪のお刺身で軽く。
これを、こちらのお醤油で、
お作法は日本のそれと同様ですね、ワサビを添えて頂きます。
そして、来ました、今宵のメインは・・・
こちらの方々、これをあくまでも「焼き肉」と言い張るのですが、
我ら日本には別格の表現があるのです。
そうです、これは、絶対に、「ステーキ」なのです、ハイ。
こちらの皆さま、
正直、お肉文化は我らより上、
美味しく頂くお作法を心得ています。
コチュジャン、焼肉タレ、岩塩と「添え物」があるも、
迷うことなく岩塩でお召し上がりです。
拙い「高級肉」経験の小生も、ここには意見の一致を見ます。
迷うことなく岩塩で・・・
あとは、もう、何も・・・言うことは無し!
<「とことん精神」の行きつくところ>
今回もお食事のみならず、「おみやげ」が山のように・・・
さて、気になるのが韓国海苔なんですね。
ナゼ、海苔に、綺麗なおねえさん(女優さん?)が?
しかも、彼女のサイン付きで・・・
でもここは何となく、同じ東洋人、小生も理解できます。
「どんぎつね」はカップうどんのCM、
そこにキツネ姿の吉岡里帆さんを考えれば。
うどんとキツネの関係、
うどんとキツネの関係、
こればかりは日本人じゃないと判らないでしょうがね。
いずれ西洋文化では見られない、
食べ物系CMへの女優さんの起用なのです。
そう言えば・・・
そう言えば・・・
吉岡里帆さんのニベアのCM、ありゃ、イイですね、ほんと!
<最終日の夜は・・・バクダン!?>
3日目の業務も重たいお腹、
何とか終えられることが叶い、さあ、夕食です。
その前に・・・その日の昼食はサムゲ・タンと言うお料理でした。
鶏肉が一匹丸ごと、石焼きの器に納められた一品。
煮えたぎる地獄のスープ、
そこに沈められたニワトリさんは若干のお気の毒も、
そのスープのお味は少し薬膳風味、疲れた胃腸にはありがたいものでした。
・・・あちらの方々の心憎いお心遣いに感謝!
しかしながら、そこは「とことん精神」!
これは迫りくる過酷な夕食への「準備」なのでした・・・
今宵のメニューは何なのか?
テーブルには銅製の兜ならぬ、鍋器が置かれます。
お料理のお名前は「プルコギ」とのこと。
このお鍋で薄目のすき焼き風タレで頂くお肉料理。
それはイイのですが・・・
目の前に置かれたのはミョ~な「吸い薬」、何じゃ?
これをチュウチュウと吸うようです。
日本からご同伴を頂いた弊社のOさん、
言われるがまま、そのミョ~な「お薬」を頂かれます。
聞けば・・・
これを飲んでおけば、二日酔いをしないとのこと。
日本にもありますね、斯様な食前薬が。
って、言うことは・・・
ショット・グラスの向こう側、
緑の小瓶はお酒の様子、
あちらの方々は「バクダン」と呼んでいます。
読めないハングル文字ですが、
雰囲気やアルコール度数から焼酎のようです。
これを、何と、ビールに加え注いでいます!
ゲコな小生には、絶対にダメなお作法・・・
とは言え、無下にお断りするは日本の恥。
少しだけお付き合いをして、もう、出来上がったフリをします。
(ほんとうに、出来上がって、しまいました・・・)
かくして、
どうにか、記憶を保った状態で、
最終日の試練を乗り越えるのでありました。
<旅の終わりに>
翌朝は昨日までと打って変わって、ホテルの窓から覗けるは雪景色。
一服の為にお外へ出ると、
ピ~ンと冷え込んだ空気の中、乾いた小雪が舞っていました。
前回の訪問ではコロナの罹患が心配されましたが、
今回はインフルエンザにウイルス性の風邪に似た感染症が。
(彼らによると、これも中国産とのこと・・・)
それに南京虫(トコシラミ)が心配でした。
その対策として、
スーツケースの中の着替えはビニール袋で厳重に。
出立の朝、ビニール袋に納めての荷造りが大変です。
それでも、大きく体調を崩すこと、また、虫に刺されることなく、
無事に出張任務を終えられました。
あちらの皆さまからは、
「ヒロさん(小生です)、今度は暑い夏や寒い冬ではなくて、
心地いい秋か春に来てくださいよ。」
と流ちょうな日本語でお別れの挨拶を頂きました。
空港から飛行機に乗り、気が付けば既に日本国内、
今は伊吹山の上空です。
鈴鹿山脈と養老山地の間を抜けて、
飛行機は伊勢湾を大きく旋回、中部空港に着陸です。
近い隣国はお隣の韓国。
「とことん精神」には、まま、困る時もありますが、
同じアジアは東洋人、解りあえる間柄と小生は思うのです。
次回はほんと、渓流釣りシーズンの終わった秋にでも・・・