2017年6月27日火曜日

西濃揖斐川支流~根尾東谷川釣行

ご諸兄各位殿


木曽三川は木曽川、長良川そして揖斐川。
いずれも木曽、飛騨、美濃の流れを束ね、伊勢湾に注ぎます。


三つあるこれらの川で、未だに訪れたことが無いのが揖斐川。
アサシンさんから勧められた根尾川はこの水系です。

別段、毛嫌いしていた訳では無いのですが・・・
尾張北東部に住む小生、渓流釣りポイントで近いのは、まず長良川水系。
次いで木曽川水系でしょうか。

揖斐川へ向かうには、この2つの川を越える必要があり。
・・・足が遠のいていた所以です。

もっとも、先の木曽川水系とは言うものの、たかだか駆け出し4年目の小生、
訪れるのはもっぱら支流の飛騨川水系、最東端でも付知川までで、
その「本領」は木曽の山々、そこは本日の揖斐川同様で「未開の地」。


まだまだ、楽しみが残っています!


<尾並坂峠を越えて>

日曜日は翌日のお仕事を考えて、午前中のみの釣行と決め。
目的は根尾川の様子見と捉え、手前側の東谷川へ向かいます。

関市経由はR418で。
途中、武儀川と神崎川の分岐近く、釣具&雑貨屋さんで釣券を買います。
この近辺は未だ長良川水系。


朝早くのお店番は、何とも腰の低いおばあちゃんです。
根尾川の日釣券をお願いすると「ありがとね、ありがとね」の連呼。

「この道をま~っすぐ、30分くらいで根尾川ですに。
 途中、道は良いけど耳がキ~ンとする峠道だで、まあほんに、気を付けて・・・」

吉本風のギャグを織り交ぜて?ご親切に道案内まで頂けました。
でも、石徹白の桧峠じゃないけれど、標高が高いのでしょうか?尾並坂峠??

しかし、お店の雰囲気といい、おばちゃんの愛想といい・・・
奥美濃は400番台の国道脇、そこは正に日本の原風景!
懐かしい感じがしました。



おばあちゃんからご注意を頂いた峠道を越え、R418沿いは板屋谷川、
この川は揖斐川水系です。

東板屋の集落から東谷川沿いの細道に分け入り・・・
板屋トンネルが出来る前の旧道?川面から落差のある高所を走ります。

途中、運良く直下の渓谷へ降りられる道を見つけ。


<砂防堤からさかのぼり>


河原に降り立つと、直ぐ下流は目もくらむ高さの大きな砂防堤の上。
水が滝のように落ちる音が山々にこだましています。

お空はどんより曇空。

関市を超える辺りまで、
雨が降っていましたが、
ここ東谷川は雨上がり。

濡れた河原に濃い緑の木々。
山々が霧で覆われています・・・

誰も居ない、ヒンヤリとした、
存在は小生だけの朝の渓谷。
静かです。


さあ、ここから上流へ釣り上がるとしましょう・・・今週も冒険の始まりです!


砂防堤が作り出した岩と石と砂の世界。
水は近目には無色透明でとても綺麗、遠目には若干のエメラルド色。

聞こえる音は渓流の調べのみ・・・

この辺り、川幅はさしたることも無く、選択は6m竿。
本日も苦手なクローズド・コンバット=接近戦の様相です。

木化け石化け・・・斯様な身を隠す障害物が全くない河原。
極力、小生の存在、その気配を隠して下流側から中腰で川に近づきます。



ザラ瀬はやり過ごし、落ち込みのみに的を絞って。
その落ち込み毎にアタリはあるのですが、残念、針掛かりには至らず。

ようやく乗ったその実体は・・・小アマゴさんです。



川の水温と気温に差があるのでしょう、川霧がトロ場を音も無くこちらへ下ってきます。

いつもは一人での渓流行脚、
こんな自然現象は慣れっ子。

でも、何とな~くですが・・・
不気味です。

中に幽霊でも居るような気配??
ひょっとして・・・




「ふっ、シャラくせ~、ザラ瀬じゃ、行ってまえ!」

自分を奮い立たせるが如く、バシャバシャと流れを蹴散らし川霧を中央突破!
も~、気合いです!


そんな気持ちの悪い川霧の向こう側。
渡河をいくつも繰り返し、とある落ち込み、ようやく訪れたしっかりとしたアタリ。
そっとアワせると・・・


結果として、このアマゴさんが本日の最大・・・


お外道様、イワナさんにはお目もじ叶わず、どうも、ここはアマゴの渓。

今週も日々の生活で傷心なオジサンを、
マメ・アマゴさん、奇っ怪な自然現象、マイナス・イオンが癒してくれました。


<今少し根尾川本筋を>

お昼少し前には装備を片付け、ハスラー号まで戻ります。

帰宅するには未だ早い時間・・・
ちょっとだけ、根尾川の本筋を見たく、薄墨桜はその少し上流まで。


 ・・・良い渓相です、根尾川本筋は西谷川。
               しくった!こっちの川にしておけば良かった・・・

いやいやいや、世の中、モノは考えようです。
アサシンさん、ありがとうございます。

またまた、先々の楽しみが一つ増えました!



<データ>
6月25日  
エサ    :ミミズ
竿      :6m  
仕掛    :針 吉村7.5号 
         水中糸 0.3号 4.5m 
         天井糸 0.6号 1.0m
         錘 3~1号
釣果    :アマゴ 6寸 1匹
        小アマゴ 数匹 
        全リリース
気温    :19~23℃
天候    :雨上がりの曇  
表層水温 :16℃