今年はまだ梅雨が明けていませんが、
もう待ちきれずに初夏の渓流釣り遠征です。
「遠征」と書いてしまうと、何かいつもの行きつけの河川があって、
今回は違う場所で竿を出す・・・にも聞こえます。
ただ少し考えてみると、皆様はいわゆるHG(ホーム・グランド)なる、
お得意・熟知した渓流・ポイントをお持ちのようですが、
浮気性の激しい?小生、改めて、我がHGとは・・・
好きな川は吉田川に馬瀬川、遠くて機会が少ないですが小坂川です。
でも年間を通じてみると、さほどの回数でも無く・・・
本ブログのLabelに並ぶ河川も、一番の回数は長良川ですが、
これは吉田川を除く、あまたあるその支流を含めてのこと。
きっともし、こんなオヤジが無類の酒好きだったら、
夜の名古屋の繁華街、毎週のように河岸を変えての乱痴気騒ぎ。
全くに持って下戸(ゲコ)な小生。
世の中、上手く出来ています・・・
<初日の朝一番は高原川>
上宝の農産物直売所での車中泊の後、
向かった先はその下流方面の高原橋です。
橋の上から高原川をのぞき込むと、既にアユ師さんがお一人、
川の流れの真ん中で頑張っておられました。
「今日は水が太いから、難しいでしょうね。」
橋の上に停まった軽ワゴンの運転手さんから。
どうも釣り人はアユ師さんのようです。
小生もアユ師と見てのお声がけ。
「いや~、自分は渓流釣りなので・・・」
「あ、そうですか。じゃあ、良い条件ですね。」
昨日までの梅雨の長雨、雑魚釣りには言い頃合い。
高原橋の袂から川に入り、少し下流に歩みを進めます。
小生が大好きな、岩の護岸横の早くて深い流れ。
そこを丹念に探るのですが・・・小ヤマメさんばかり。
少しでもポイントが外れ、流れがユルくなるとお外道様が。
今朝の雨上がりの太い流れ。
魚影は確かに濃いのですが、残念、期待したサイズ・目標には至りません。
う~ん、いつも小生には、ナゼか手厳しい高原川です。
<困ったときの双六様>
本流の高原川がパっとしない時、小生の行きつけは双六川です。
・・・どうでしょう?
いつもの出張先、ちゃんとした割烹でお客様と宴を交わし、
その後はのんびり、一人気ままに気分転換、例の小店で飲み直し。
ゲコには空想の領域ですが、こんな感覚でしょうか?
出張先の我がHG、小生にとっての双六川は・・・
高原川本流から少しだけ登った双六川のいつものポイント。
鬱蒼と茂る木々の間、白い丸石にエメラルド色の流れ・・・
最初は小ヤマメさん・お外道様が続きます。
でも落ち込み後の淵、本筋の流れを流せばその数匹後・・・
きた~、お待ちかね!
小粋な若女将?がお出迎えです。
やっぱ、こうでしょう!
<二日目の朝一番も高原川>
今回の釣行はお天気にも存外、恵まれています。
降りそうで降らない曇り空。
まま日が差すと蒸し暑いこと、この上なく。
この曇り空が助かります。
初日の夕方からまた雨が。
でもそれは夜間のみ。
朝方に少しだけ雨が残りましたが、さほどの振り方でも無く。
さあ、本日もどこで竿を出そうか・・・
昨日の高原橋近辺は早くから3台の駐車車両が。
岩井戸の橋の袂にも既に駐車車両が。
朝の5:30。
時間的にきっと、ご同輩は渓流釣り師の皆様でしょう。
ところが・・・
意外や意外、大本命の駒止橋には駐車車両は無く、
遙か向こうの高原川の大淵、その河原にも人影がありません。
こりゃ、願っても無いチャンス!
対岸ではエサ師さんがお二方、長い本流竿で川中に。
背後の河原には傘を差す女性が・・・結構なことで。
その手の気配がゼロのさみしいオヤジは、
同じく長竿を担いで、高原川の広大な河原を大淵まで進軍します。
双六川の流れが合流、激流の末端は落ち込み、それが作り出す大淵。
太糸に大きめの錘を装填、目印下を3mほどにして・・・
あの川でのお作法は、この川でも通用します。
長良川はサツキマス釣りの要領で。
掛かるお魚もそれ同様・・・とは、世の中、限りませんが。
その後もこの大淵で、しばしの時間、粘ります。
雨は小雨ですがこの河原、大小様々な岩石が重なります。
特に大淵の近辺は岩石の小高い堰堤状態。
高原川の流れ、恐るべし。
・・・余りの長居は無用・危険と感じて。
<またお世話になります、双六様>
二日目も後半は双六川へ。
昨夜の雨が如何様に影響するのか。
いつものポイントは昨日と違い、意外と渋めな釣果。
この淵の終わり際は、またの落ち込み。
その下流の湾曲した流れ。
エサを入れれば必ずアタリ、そして釣果なのですが。
この子達の数回後、お話の上では良いサイズが掛かるハズなのです。
さあ、そろそろ、念には念を。
小ヤマメさんを数匹釣ったら、意図的に針を外してつけ直し。
0.3号糸です。
よもや!のオオモノに対応できるよう、虎視眈々と。
で・・・
昨日に続き20cm台は後半の良型。
少し昨日より細いかな?
でも色白美人。
針掛かりの後は、忙しくも浮いたり潜ったり、
大淵を上へ下へと走りました。
本筋の流れ下に見事に潜られましたが、
なんのそれしき、仕掛けは用意万端、抜かりなく!
・・・粗忽者にしては珍しく。
浮いたところを顔だけ水面から出して滑らせ網納めです。
今回の釣行、お持ち帰りの3匹はいずれも、
サイズはそこそこ、面白い駆け引き展開でした。
ここも遠くて余り来られない高原川ですが、
今シーズン、もう一回くらい、来たいな~。
<データ>
7月13,14日 高原川・双六川
エサ :ミミズ、ブドウ虫
竿 :10m SG ロング
仕掛 :針 吉村7.5号
高原川
錘 2B~4B号
0.7号トオシ 9m
双六川
錘 B
水中糸 0.3号 4.5m
天井糸 0.6号 4.5m
釣果 :高原川 ニジマス 26cm 1匹
双六川 ヤマメ 25、26cm 各1匹
小ヤマメ、ウグイ 多数
気温 :18~24℃
天候 :曇
表層水温 :13日 16℃
14日 14℃