7月の末に訪れた長良川は前谷川出合い。
長良川も北濃の駅を越えた辺りから趣が変わります。
人家が少なくなり、川幅も限られ、細い支流と奇岩に大岩・・・
R156から運転がてらに臨む景色は渓流そのもの。
特に雨の後は緑が濃く、低い雲が垂れ込めて、
行く夏の郷愁を感じさせてくれます。
今週も雨後の大アマゴを期待して、管釣りビクを片手に行ってきました。
午前3時30分。
犬山のR41の電光掲示板には「尾張東部大雨警報発令中」の表示。
出がけの小牧から激しく雨が降っています・・・ワイパーは早送り。
予報では郡上方面、明け方から雨が上がる模様、ほんと??
目の前のドシャ降りを前に若干の不安を感じながらアクセルを踏み込みます。
でも郡上八幡を越えた辺りから雨は小止みに。
5時30分、前谷川出合いに降り立つ頃は小雨。
長良川も良い頃合いに増水、若干の濁り、気温20℃。
今回はいきなりの本丸攻め、奇岩の袂、前谷川出合いから始めます。
でも、残念ながら掛かるのは小アマゴさんばかり。
緩い流れ、ここでの主はやっぱりこのお方、ウグイさん。
とぼけた顔つきが憎めません、ナゼか。。。出合いの上流の瀬で。
先回、ここで出会ったおじさんのアドバイスに沿って、
川の中央に立ち込み、落ち込み前の流芯、その対岸を流します。
樹木手前から投入、糸を立て張りすぎず、緩めすぎず。
流れに合わせて、竿を糸より若干の先行移動。
もう少しで落ち込み・・・仕掛けを引き上げようとした直前、アタリです。
落ち込み直前の受け、緩い流れ・・・
ウグイさん?と思ってアワせたら強烈な引き!
少々意外で面食らいました。
川底を左右に鋭く走ります。
当方は上流、先方は下流。
増水気味の流れが先方へ有利に働きます、大きいです、強力です。
でも幸い、足下は玉石で踏ん張りが効きます。
当方の針、「峰打ちでござる」の吉村はスレ。
テンションを緩めるとバラしの危険が・・・両手で竿を立てしばしの対峙。
徐々に先方が浮つき、こちらへ近づいてきます。
十分に射程内に収めたら、片手に切り替えて網を準備。
水面ですくい上げます。
口が大きく頭が鋭角、良い面構え・体格をした26cmのアマゴでした。
針も上唇に綺麗に掛かっています。
自分にしては結構なオオモノ・・・
でも、流石に管釣りビクの出番には及びません。
新規開拓、前谷川出合い近辺を後にして、徒歩でR156を上流へ。
雨は既に上がっていますが曇り空、風が涼しいです。
まま友舟の中でアマゴが踊ります。
この辺りは長良川とR156の間に田んぼが広がります。
この時期、稲は既に頭を垂れています。
河原に降り立ち、この急流で後半戦。
ウグイさんは掛かりませんが、アマゴさんは15cm以下ばかり。。。
数は上がります・・・でもサイズが。。。
時刻は12:00。
残念ながらブドウ虫、ミミズとも用意分が底を付きました。
本日は一匹ですが、良いサイズなのでお持ち帰りとします。
アマゴ、ニジマスは絞めた後の水気は禁物。
ワタを抜いて水気を切ったら、キッチンペーパーで包んだ後、ビニール袋へ。
その後、クーラーボックスに。
手間のかかる作業ですが、せっかくの山の幸、美味しく頂きたいです。
聞こえる声はヒグラシ。やたらと飛び回るのはトンボ。河原の裾にはススキ。
肥えたアマゴに秋の気配を感じる奥美濃 長良川でした。
<データ>
竿 :シマノ 渓峰本流 8.5m
オモリ :B2~B4
針 :吉村7.5号
エサ :ブドウ虫、ミミズ
釣果 :アマゴ 1匹 26cm
小アマゴ、ウグイ 多数
気温 :20℃~28℃
表層水温 :18℃