今年も例年に続き暑い夏の日々が続いています。
名古屋で生まれ育った小生、
30年ほど前の社内異動を機会に、
愛知県北部は尾張丘陵へ引っ越してきました。
越してきた最初の夏、
丘陵地の丘の上は南西から吹き抜ける風が涼しく、
名古屋の下町とは大違い、
夜は箱庭の引き戸を開ければ、朝までとてもよく寝られました。
・・・今思えば、少々、物騒なのですが。
前々回は庄川での車中泊、
その際も夜空を見上げれば星の川、
幾つもの小さな輝きが見られたのですが、
それにはとても及ばずとも、当時はここ尾張北部でも。
夜風に吹かれながら天を仰いでの日没後のふらり散歩は心地よく、
涼しい夜が過ごせたものです。
・・・今は、とても、とても。
日が暮れてからの散歩でも汗だく、
エアコンを使わなければ、夜は全く寝られません。
先日、職場の元班長はSさんと昼食後は「釣り談議」でした。
このSさん、今年で目出度くもご定年を迎えられます。
釣り歴がとても長く、海釣りはもちろんのこと、渓流釣りも嗜まれ、
彼が若かりし頃の渓流釣りの釣行記、それが小生の心をくすぐるのであります。
小生が引っ越しをした30年前の昔のお話、
郡上白鳥から油坂峠を越えた九頭竜川の源流にて、
2mにも満たない細い川幅の流れ、そこから太いイワナがポンポンと。
何でも、釣って捕らえる、が面倒臭くって、手づかみで捕まえたそうです。
・・・いや、そりゃ、もう、釣りでは無くって「漁」ですよ。
九頭竜川の源流には行ったことの無い小生なのですが、
それでも、その支流の石徹白川には毎年で訪問も、
斯様な「漁」が可能な状況は流石に・・・
Sさんが30年ほど前に経験された「イワナ・ポンポン」。
釣り歴10年の小生は御目文字に叶っていませんし、
ここ最近の話としても聞き及びません。
ひょっとして、
渓流・源流でのお魚の絶対数、
何かが原因で減少しているのではないのでしょうか??
そこで、ふっと思ったのが、
いつ頃からなのか、ここ最近の暑い夏、いわゆる異常気象なのです。
世界の平均気温の移り変り、それをネットで調べてみると・・・
「世界の年平均気温は様々な変動を繰り返しながら上昇しており、長期的には100年あたり0.74℃の割合で上昇・・・特に1990年代半ば以降、高温となる年が多くなっています。」
・・・100年で1℃以下の上昇?
経験上の感覚より値が小さすぎて、あまりピンときません。
あの頃より数℃は高くなっているような??
「上昇の割合は世界で一様ではなく、海上より陸上の方が大きくなっています。
特に、北半球の緯度の高い地域ほど大きく・・・1979〜2022年の変化傾向の方が多くの地域で大きいことから、世界的に近年の気温上昇が著しいことが分かります。」
・・・ここまで読むと、何となく納得です。
南国の暑さは昔も今も余り変わらず、
日本くらいの緯度の場合は渓流でのお魚が減る程度?
そして極地では長年の氷河が溶けだすくらいの激しい温度上昇かと。
1990年代半ばと言えば、
Sさんの「イワナ・ポンポン」と小生が引っ越した時期!
とは言え・・・
仮に渓流でのお魚の減少が地球温暖化からとしても、
それを防ぐためからと、
今の生活スタイルをガラリと変えることは難しいような気が。
今夜もきっと寝苦しい夜、エアコンを消しての就寝は命取りです。
小市民な小生、出来うることと言えば・・・
小さなお魚はリリ~スして、
車での移動は急がずの慌てずで、
暑くてもエンジンを切っての車中泊、
ゴミ・釣り糸の類は川に捨てずに持ち帰る、かな?
小さな事かもしれませんが、やらないよりは、やったほうが良いような。
<風景写真は夏の郡上八幡から>