2019年8月25日日曜日

晩夏の馬瀬川上流釣行

ご諸兄各位殿




ここ最近の釣行は、川幅の比較的に狭い、いわゆる渓流域での釣りでした。

久しぶりに長い本流竿が振りたくて、
訪れた馬瀬川上流は川上(かおれ)ですが、
お盆が過ぎたあたりから続く雨降り。

川幅は本流竿を振り回すのに丁度いい案配・・・
を遥かに超えて、
いつもなら、おマタすれすれで渡れるポイントも、
本日はパンツもぐっしょりな、おヘソあたりまで、
いえ、胸あたりまで水没しそうな流れです。

「こりゃ、ムリだな・・・渡河は。」


ここ川上(かおれ)は出会橋の上流。
馬瀬川ではまま上流のポイントです。

川を下れば・・・
恐らく、流れ・水量はもっと厳しいでしょう。

川を上れば・・・
川幅も狭くなり、流れも幾分、落ち着きましょうが、
本日も小継ぎの渓流竿のお世話に。


せっかくの週末、釣りが出来ないことは一番の困りもの。
決断です、川を上りましょう。



<皆様、考えることはご一緒で>

次に訪れたのは楢谷の集落は手前。
赤谷に続く林道は通行止め、その手前の橋下のポイント。


橋の手前の空き地には既に二台のご同輩、先行者のお車が。

身支度を終えて川に降りれば・・・
千客万来です。。。

写真ではルアーを振るご同輩にご挨拶。
その後、背を向けて上流に向かうご同輩に、下へ入ることを伺うと、

「ええ、構わんですよ、今しがた、終えたところだで・・・」


・・・過ぐる年波は、いと早く。
目印が見えるであろう時刻までの待機は老眼の身の上。
加えて一番で訪問の川上(かおれ)に嫌われて・・・

残念、本日も小生、二番煎じに甘んじる状況です。




極力、水から距離を置きながら、本日も川をさかくだる小生。

しかし・・・赤谷の合流点が形成する淵。
その淵の駆け上がりが、本日は渡れそうにありません。


写真で見ると、イケちゃいそうな雰囲気なんですが、
近づいてみると、これが結構、押しの強い流れ。

一人寂しい山の中、無理は禁物。

この下流には知る限り、あと2つ3つ、
いい感じの落ち込み、ポイントがあるのですが・・・残念。


先ほどの先行者さん、その足跡が真新しい(涙)、
馬瀬川と赤谷の合流点で、まずは、がんばります。


アタリ、釣果はあるのですが、本日も・・・


まあ、こうなりゃ、モノは考えようです。

お年は中年も中年、その後期。
なんや、かんやと誠に疲れる日常生活。
それを癒してくれる、小魚さんと川のせせらぎ。

・・・良いじゃないですか、それだけでも。



<人気を避けての第三ポイント>

とは言っても、小さな淵が一か所だけのポイント。
小一時間も粘れば、お魚の魚信は遠のきます。

次なるポイント、行ってみるか・・・V字谷へ。

車に戻って一旦、馬瀬川を少しだけ大原方面に下ります。

この辺りは、せせらぎ街道と馬瀬川の川面、
その高低差が大きくて、入渓ポイントが限られます。


楢谷ではなくて、二番目は最初から、
ここにすれば良かったのですが・・・

実はここ、
熊笹や草木をかき分けて、
どろどろになりながら、滑りやすい土の急斜面を下り・・・
「突入」するのに結構な「決心・決意」がいるのです、ハイ。

慎重に慎重に、熊笹をグワシと握りしめ、
少しずつ土斜面を降りきれば・・・



ご同輩の足跡もなければ、ここ暫くは誰も来られていない様子です。


今朝はここ最近に比べて涼しかったのですが、
降り立った日の届かない深く薄暗い谷底、
流れる風は涼し過ぎるくらいです。

水量が多い本日、まま、斯様な岩が通せんぼ。


何の!
これくらいは、高巻きで。

そして、やっぱり、お約束通り・・・
努力の甲斐がありますね。


ただ、何とかサイズUP、出来ないかな~?

本日も諸事理由、川のように流れ流れての釣行。
まま、おじさんの思いは通じるようで・・・



若干のアルビノでしょうか?
全体に色が薄い、白っぽい8寸イワナさん。
胸ヒレもピンっとして、いい引き具合でした。


・・・のんびり、装備を下ろして、一休み。


激しい流れの横、その音を聞きながら、お茶を飲み飲みの一服。
毎週末でのこの時間、それがたまりません・・・




<漁協の巡回さんも大変です・・・>

「こんにちは。如何ですか、調子は?」

帰り支度をしていると、背後から突然のお声がけが。

・・・深い谷底での、一人こっきりでの釣り。
誰もいないと思い込んでいる手前、びっくりします。

振り向けば・・・やっぱり、漁協の巡回さんです。


人気を忍んで深い谷底で釣りをする、孤独好きな変態(=小生)。

こんな輩がいるモンだから、
巡回さんもエイコラ、熊笹をかき分けての入渓です。

ごくろうさまです・・・


小生の年券を確認ののち、巡回さんはまた、急斜面を登られます。


さあ、今週末ものんびり出来ました。
帰りますか・・・小生も急斜面を登って。

よいしょ、よいしょ・・・
リュックに友舟の装備、一歩一歩で登ります。

もう少しで、せせらぎ街道はそのガード・レールに手が・・・

と、その時!
熊笹の合間に、何やら落し物が。


参ったね。
きっと、さっきの巡回さんのモノでしょう。

すかさず、漁協さんにTELするも、ここは携帯の圏外で不通です。



「・・・いいかい、ヒロくん(小生の名前)。
神さま、仏さまはね、見えないところから、
ずっと、静かに、
ヒロくんのことを、見ておられるんだよ・・・」

そのまた大昔、
小生が幼少のころは、今は亡きおばあちゃんの教えです。



いや、もちろん、
不届きな心は微塵も??起きなかったのですが、
この、ゆうちょ銀行の封筒、
めちゃ、分厚いんです、怖いくらい。。。

遊漁料の徴収って、そんなに儲かるの??


何はともあれ、まずは着替えを・・・
と、その最中、
巡回さんが軽トラで血相を変えて戻って来られました。

「いや~、助かりました。
 大原でアユ釣りの方にお釣りを渡そうとしたら、
 無くなっていることに気が付いて・・・」

「お釣り用に千円札へ大原の郵便局で両替したのですが、
 それで重くなっちゃって、いや~、申し訳ないです・・・」

なるほど、さもありなん。


いやしかし、我ながら良いことをしました。

・・・神さま、仏さまは、
いつも所業を見ておられる。
って、言うことは、おばあちゃん・・・

次週はオオモノ確定だね!?


いや、しかし、
人様のご失態を釣りブログのネタにしているようでは、
神さま、仏さまは見ています。

ダメだな、来週末も・・・




<データ>馬瀬川
8月24日 
エサ    :ブドウ虫,ミミズ
竿      :7m 渓峰尖 
仕掛    :針 吉村7号
       天井糸 0.6号 0.5m
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 1B~2B号
釣果    :イワナ  8寸1匹
       小アマゴ ツ抜けはまず間違いなく
       全リリース
気温    :17~23℃
       涼しくて疲れ知らず
天候    :朝方霧のち薄曇り
表層水温 :15℃