ご諸兄各位殿
「何だ?このブログの表題は?渓流撮影紀行って?
またこの人、今週末もボ~ズかよ・・・」
斯様なご諸兄のお嘆きが聞こえてきそうですが、
いえいえ・・・決して、左に非ず。
釣り糸を垂らせば、それはすなわち釣行ですが、
今回は竿はおろか、お道具は何も持たず、
オリンパスだけを携えて。
早いお話しが・・・
金曜日の寄り合い帰りは午前様。
冷え込んだ土曜日の朝は遅めの起床。
見上げるお空の様子もパっとしなければ、
この寒さ、小生の腕前では至極敗け戦は明白。
とは言え、家でジっとしている事も出来ず。
・・・結果、正真正銘の渓流撮影紀行です。
根尾川の東谷川は、2年前の夏に訪れたのですが、
それは西谷川との分岐、樽見からほんの少し上流。
地図を見てみると、この東谷川、まだず~と上流まで延びています。
しかも2年前のポイントでは、さしたる川幅では無かったのですが、
地図上では上流に行くと開けた感じがします。
小学校の理科では、川は上流に行けば細くなる、と習ったのですが、
渓流釣りを始めてからの経験では、それは概ねの一般論。
特に河川の上流部では、その下流より上流の方が広がっている。
思うに伏流水の有無かと。
・・・そんな川を何本も見てきました。
その開けた上流部に、どこか良さげなポイントは無いか??
今回も根尾川には関、武儀、美山からR418酷道(?)経由。
途中、尾並坂峠あたりから、道路脇には雪が積もっていました。
樽見の手前で国道を離れ、
坂屋トンネルを潜って暫くは谷底を流れる東谷川。
大須トンネルを抜けてから、景色は一変しました。
山が開けた扇状地?を川は優雅に流れています。
下大須の集落には生活の匂いがありましたが、それはそこまで。
上大須、越田土に家屋は点在するのですが・・・
東谷川の最上流部は上大須ダム。
庄川は御母衣ダムと同じく、ダムロックフィル式のダムです。
そのダム湖奥の山々、眺望は未だに冬景色・・・
時雨混じり、湖面を走る風は、まま突風。
この奥は、流石に時期尚早ですね。
拙い渓流釣り歴の小生ですが、
このダムから大須に広がる扇状地と東谷川。
堆積した砂礫が中心、浅めで流れに変化が乏しく。
いえ、
景色はとても良いんですがね~、釣りとなると。
あまり良いポイントとは言えないような・・・残念です。
ただ、景色が一変する大須トンネル、その手前は・・・
う~ん、これ、これ!
これです!
小生の「渓流」のイメージは!
樽見に向けて走っていると、ご同輩らしきお姿が一人。
釣りを終えられたのか?河原にしゃがみ込んで何やら。
車を駐めて河原に降りて、
釣れるのか・釣れないのか、手応えを伺いに。
でもこのご年配の方、長靴にリュックですが、
小生と同じく、肝心の竿をお持ちでは無く・・・
「いや~、私は釣りじゃ無くて、石拾いです。」
お話しを伺うとこの辺り、ホタル石や菊花石が採れるそうで、
そこで拾われた、緑に輝くホタル石を見せてもらいました。
「河原を歩いて直ぐそこ、熊の糞がありましたよ。」
河原に生える白い花、あれは和紙の原料だそうです。
でも、貴重な草で採ってはダメ。
何でも、和紙はあの草の栽培モノを使うそうな・・・
「今日は冷え込んでダメでしょうが、よく見ますよ、釣り人は。」
粗忽な小生の早合点、いろいろなお話しが聞けました。
川遊びは釣りだけでは無いんですね。
・・・次回、忘れずに熊鈴をぶら下げてきます。
根尾東谷川を後にして、終端駅は樽見で休憩。
その後はもう一つの目的地、揖斐川本流はその上流、坂内川を目指します。
樽見~神海~谷汲~揖斐川へと。
・・・もう30年近く昔になります。
若い頃はそれなりに、時流に乗って女の子とスキーを嗜んだ小生。
もう「私をスキーに連れてって」です。
決して、スキーといい手管?といい、上手くはありませんでしたが・・・
その当時、この揖斐川の沿いは揖斐高原に何度か訪れたことが。
ほんと、遠い昔です。
そのスキー場のそのまた上流。
横山ダムから伊吹山はその北端、湖北 木ノ本へ抜けるR303へ。
根尾川ではままパラパラの時雨でしたが、
山を2つ3つ越えた揖斐川、その上流は結構雨が降った様子です。
アユ釣り・渓流釣りで聞こえる坂内川。
初めての訪問、その本日のご機嫌は・・・
・・・ドロドロは地獄の形相です。
残念、これではポイントとして良いのか・悪いのか?
解りかねる状況です・・・
堰堤の取水口。
どうやら流れに溜まったゴミを採る濾す装置のようです。
その取水口に引っ掛かった、枯れ葉・枝の掃除をされている作業者さん。
聞けば本日のこのドロ水、雪代とのことです・・・
「2~3日は釣りにはならないでしょう・・・」
お仕事中にありがとうございます。
どうでしょう?
それでも糸を垂らすなら、雰囲気的には道の駅近辺、
もしくはそこから下流での横山ダムのバックウオーターが狙い所??
いずれ、ここも今シーズン、
改めてお邪魔してみましょうか・・・
寒かった春の夕刻は帰路。
赤い夕日が雲間から差したり、また影ったり。
その下は山々を縫うように、曲がりくねって流れる揖斐川。
谷底に揖斐川町の町並みが、それに沿って続きます。
川沿いのR303。
パっと視界が開けた、と思ったら、そこはもう濃尾平野の北西端です。
案内の我が(バ)カーナビ嬢は、夕方の大垣市街を突き抜ける愚策をご提案。
30年前の薄らとした記憶。
それを頼りに揖斐川沿いの堤防道路、
市街地を回避して大垣ICまで南下します。
・・・この風景は、昔と変わらないですね。