まだ乾いた空気が支配的ですが、5月も下旬は梅雨の走り、
曇り空から陽が覗くと暑さを感じます。
箱庭には梅の実がなり。
毎年のように、今年もアジサイの花が咲き始めました。
父方は小生のおじいちゃん、おばあちゃんの法要なんです。
渓流釣りシーズンはその最盛期ですが、
そんな週末くらいは殺生を控えようと、
今週末は竿を置き大人しくしています。
おばあちゃんは今回が十三回忌。
おじいちゃんは、そのもっと前、確か小生が小学校の低学年、
どうでしょう?40数年前に他界しました。
大昔のことであり、また、小生も幼かったこともあり、
あまり、おじいちゃんの記憶は・・・
いつもは寡黙でしかめっ面。
缶入りピースの強烈な煙を曇らせて、子供心に「おっかない」印象でした。
ただ・・・小生の父親は長男で、小生も長男。
そんなこともあってなのか、小生には「あたり」が優しかったような。
材木商だったおじいちゃん。
「いいかい、ヒロくん(小生の名前です)。
これ、切手帳をあげるから、大切にとっとくんだぞ。」
遠い将来、切手を大切に保管すれば、額面以上の価値が付く・・・
そんなような事を、子供にも解るよう、説明してくれた記憶です。
ただ残念・・・時は昭和の中頃。
印刷技術はとうに発達していて、
その切手帳は今も手元にあるのですが、
さしての値は付かず・・・
斯様なノリでその当時、
一振りの立派な「竹竿」をおじいちゃんから頂戴しました。
一振りの立派な「竹竿」をおじいちゃんから頂戴しました。
小生は小学校の低学年。
もちろん、今と違って昔のこと。
男の子とは言え、まだ、釣りをする年頃でもなく。
その後はず~と、実家の押し入れに。
それは、結婚をして、新居に引越してからも・・・
ただ、この歳になって、渓流釣りもするようになって、
若干ですが、この手のお道具・・・見る目が出来て、きた?ような??
差し込み式のこの竹竿。
古いのですが、はめ込み部分は未だ、シッカリとしています。
おじいちゃんも使い込んではいなかった?
そもそも・・・おじいちゃんが、釣りをしていたのかさえ解らず。
それに、昭和と言っても四十年代。
いくら何でも素材に竹は・・・今のような化学製があったハズ。
さすれば、その時、既に、骨董品??
銘も打ってあるのですが、
藤? 籐?? 作??? ネットを調べても、何のことやら?
もっと長い本流竿を扱う小生ですが、こちらの方が重くて・・・
慣れない差し込み式の竿。
粗忽者が余計に触ると、ポキっと折ってしまうやも。
・・・慎重に一番を三番、二番を四番に収納、そして袋へ、押入へ。
切手もこの竿も、本来の役目を果たしていません。
はがきに貼られる訳でも無く、渓流釣りに使う訳でも無く。
時が経てば、ひょっとして値が・・・
いや、それよりも、もっと大事な役目が。
今は亡き人との、遠い思い出のリマインダー、として。
・・・あまり広くもない我が家。
まま、家内が断捨離を説くのですが、小生、気が進まないんです、ハイ。
<渓流写真は昨秋 秋神川より>